テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
病室から出ると看護師さんから挨拶をされた。ハートでも宿っているかのような気持ち悪い目。
吐きそうになる。
本社に帰ると竜胆がすぐ出迎えてくれた。
「実和、どうだった ?」
「うん、まあいつもどーりって感じかな笑」
「そっか … 明日は俺も行くね」
「うん 、 笑」
「あ」
「三途」
「… 実和どうだった」
「なんともなかったよ 笑」
「早くぱっとしてくれるといいな 、 … 」
俺が笑うと三途はコーヒーを買って部屋に入っていった。
いつもはガンギマってるし、物言いが強い三途も実和の話だけは真剣になってくれる。
あいつのこういうところは凄く好きだ。
俺も自室に戻る。
電気とテレビを付けてベットに仰向けに寝転がる。
スマホを取り出してニュースを開くと
1番最初に目に入ってきたのは “梵天” の2文字。
下っ端の奴らがまたやらかしたらしい。
下に捲っていくと 色々芸能人の病気やら浮気やらのニュースが目に入ってくる。
ざっと読み終わっるとニュース記事を閉じて
メッセージアプリを開く。
いつもの習慣だ。昔の実和との会話を見る。
見すぎてもう覚えられた位だ。
俺が実和に執着しているのは自分でも十分理解している。
でもその上で。それでも実和に戻って欲しいのだ。
どうしても。実和が大切だから。
俺の数少ない大切な人の1人なんだ。
それから約3ヶ月程経った。
今は秋。10月の冷えてきた頃だ。
俺と竜胆で任務に向かっている途中、病院から急に連絡が来た。
何事かと思い瞬間的に電話に出ると
医師が少し興奮気味に告げてきた。
「実和さんの目が動きましたよ…!」
スマホを落としそうになった。
分かりましたと電話越しに大きい声で言い、
できるだけ早く行く、と約束した。
竜胆にそれを告げ、俺達は大急ぎで任務を終わらせた。
車に乗りこみ、爆速で病院まで走らせた。
受付に駆け込み、目的を告げると、
看護師も急いで俺らを通してくれた。
3階の病室まで走り、大きく深呼吸をして部屋に入った。
入ると医師と実和が対面している。
元気そうな訳では無いが、なんとなく
ぽかんとしている実和が確かにそこに居た。
「ああ、良かった 思ったよりも早かった」
医師に実和のことを聞いた。
これから少しずつ回復していくそうだ。
俺は胸を撫で下ろし、実和の頭に抱きついた。