学パロ
西の内2人登場
↑キャラ崩壊激しいかも
思わず溶けてしまうのではないかという暑さの中、俺達の学校では体育祭が行われていた。
学年や部活対抗のリレー、障害物競走、綱引き、騎馬戦…など、様々な競技が目の前で繰り広げられる。
そんな中。
「あっっっつい…」
「茹でダコになっちゃいますよぉ…」
「はっ、溶けてら」
「スライムですやんwww」
俺は同じクラスのるべ君…もとい星導ショウ君とともに溶けたようにぐったりと壁にもたれかかっていた。
その様子を同じくクラスメイトのロウ君は涼しげに笑い、リト君は鶏のような声で手をパンパンと叩きながら爆笑した。
「ねぇイッテツ、なんか都合よく
涼しくなれる道具とかありません?」
「俺ドラ◯もんじゃないんだけど…」
「じゃあ小柳君…」
「色味が似てるからって俺に縋るな」
「自覚してんだ??」
テンポ感のある会話の応酬を繰り広げていると、次の競技が始まるアナウンスが響き渡った。
『プログラム7番、借人競争を行います。
参加選手の皆さんはグラウンドに集合をお願いします。』
「…ぉ、テツ出番じゃね?」
「ホントだ、じゃあ行ってきますわ!」
俺はぱっと立ち上がると、グラウンドの方に歩き出そうとした。が、急にリト君が「テツ!」と声をかけてくる。
「ぇ何?」
「ちょっと後ろ向いとけ」
やだ、なに、怖、なに?!と内心困惑しながら大人しく後ろを向くと、もともと頭に巻いていたハチマキが結び直されている感覚がした。多分ゆるくなっていたのだろう。頭が痛くならない程度にぐ、と締められた。
「おし、これで落ちねぇと思う!」
「ぁ、ありがとうリト君!」
「ほら、行って来い!」
にっと笑わればん、と背中を叩かれる。俺はそれに「いってぇ”!!w」と思わず笑いながら小走りでグラウンドに向かった。
それにしても、リト君の前ではいつも通りに見えるよう振る舞っていたけれど今は口元がゆるゆるで口角が上がりそうになっていた。
今の笑顔やばかった。リト君やっぱ顔いいしかっけぇな。いやてかハチマキいつ気づいたんだよ俺よりスパダリじゃねぇか、ふざけんな好きになったらどうすんだ、いやもう好きなんだよ。
そう、何を隠そうこの佐伯イッテツ、宇佐美リトに絶賛片思い中なのである。
でもリト君にとっては俺は気の許せる友達程度だろうしこの思いを伝えようとは考えない。片思いだって苦しいけど楽しい。
グラウンドに着くと、選手が全員いるか確認している体育祭実行委員かつ借人競争の管理を担当しているウェン君がいた。
ウェン君は俺に気づくと「お、頑張れよテツゥ〜!」と声をかけてくれた。俺はそれにありがとう!と返事をすると、促されたとおりにスタートラインに着いた。
「いちについて、よーい、」
パン、という音とともに俺達選手は一斉にお題が書かれている紙に向かって走り出した。
すぐさまお題を確認した選手たちはそれぞれ「眼鏡の人〜!」「誰か髪型いつもと変えてる人いない?!」と呼びかけながら走り回る。俺も早く見つけないと、とお題の紙を開く。
が、その内容にぴしりと固まった。ふざけんな、なんだこのお題?!と心のなかで悪態をつくが当たってしまったものはしょうがない。
俺はきょろきょろとあたりを見回す。と、探していたオレンジと青緑を持つ人物が見えて駆け寄った。
「リト君!ちょ、一緒に来て!!」
勢いで押すように叫び有無を言わさずリト君の腕を引っ張ると、グラウンドを走ってゴールに向かう。リト君はなんだかんだ驚いていながらも「急になにお前www」と笑いながら走ってくれた。
ゴールに着くと、実行委員の女の子がお題を見せるよう要求してきたので俺はすぐさま「ハイ!!」と手渡した。女の子はお題とリト君を何度か見比べると「おっけ〜です!!」と言った。
や、やっぴ〜!!と思いながら俺はリト君のところに戻った。
「なぁ、なんのお題だったの?」
「…ぅ、」
「イジんねぇから言ってみろってぇ」
「信用できねぇコイツ!!」
「…筋肉ゴリラの人、でした、ハイ」
「…」
「まってリト君怖い怖いごめんって!!」
俺はにっこり笑顔で無言なリト君が迫ってくるのに悲鳴を上げながらウェン君に順位報告してくるから!!と言い訳して実行委員のスペースにいるウェン君のところに逃げた。
「も〜なにしてんのテツ!!」
「なにが?!」
「せ〜っかく僕が『恋愛的に好きな人』って
お題テツにあてたのに!」
「あれウェン君がやったの?!」
突然に言われる衝撃的な内容にわーわーぎゃーぎゃーと騒ぐ。実は俺はお題が『恋愛的に好きな人』だったのである。好きな人だけ書いてあれば友達として好きな人を選べたのになんて悪手な…と思っていたがあれはウェン君がやったのか…。
本人曰く「もどかしい」との事。もしかして俺早くリト君に当たって砕けろって言われてる??
「さっさと告白してきな〜!?」とウェン君にスペースから追い出されて俺は火照った顔を冷ますためにゆっくりめに歩いた。
「イッテツお疲れ、
宇佐美は今手洗い行ってる」
「あ、ちなみにリトが帰ってきたら
覚悟しといたほうがいいですよ〜」
「ヒェッ」
帰ってきた途端ロウ君とるべ君に声をかけられる。覚悟しといたほうがいい、と言われて喉から悲鳴が上がった。確かに誤魔化すためとはいえ筋肉ゴリラって言ったしそりゃそうか。死んだンゴ。
だが、そう考えていた俺の予想に反して、ウェン君との会話の一部始終を偶然聞いていたらしいリト君がものすごい顔で俺のことを追いかけてくるまで、あと数分。
END.
(特に伏せ字に意味はない)登場人物紹介
tt
いつもはメガネを掛けているのだが動くということで
外している。別にメガネがなくても全然見える。
同じクラスのrtに片思いをしているのだが告白する気は0。
今回wnにより恋愛的に好きな人というお題を出されめちゃくちゃ心のなかで悪態をついた。
会話を聞かれていたせいでrtに追いかけられることになる。
でも絶対に振られて友達でいたいと言われると思ったので
全力疾走で逃げる。だけど事情を知っていたhsrbとkyngも参戦し
がっちりと捕まえられた。お詫びにアイスを奢ってもらう約束をした。
rt
ttのことが恋愛的にも好き。
実はttが自分のことを好きなのかもしれないと
勘づいていつ告白してくれるかな〜、と様子見していた。
お手洗いに行く途中偶然ttとwnの会話の一部始終を聞いて
ttは自分から告白することは多分ないと気づいて自分から
告白をしに動き出した。でも多分逃げると思うので
メッセージでhsrbとkyngに協力してもらえるよう伝えた。
今度お礼として二人にマ◯クを奢ることになった。
自分が向けているクソデカ感情に気づかないttに
鈍感で可愛い、抱き潰したい(健全な方)とキューアグを感じている。
akg
体育祭実行委員かつ借人競争の管理を担当していた。
明らかに両思いなのに毎度顔を赤くして告白する気が0のttと
そんなttを楽しそうに見るrtをもどかしいと感じて今回大胆に動いた。
借人競争の結果としては思い通りにはいかなかったけど、
会話を聞かれていたらしいことで告白に繋がったのでまぁよしと思っている。
hsrb&kyng
rtttの心情を大体察しているので見守っていた。
やっとrtがttに告白しようと動き出したので
やれやれ手伝ってやるかの精神でttの確保にかかった。
rtがttに向けている感情のデカさと内容にももちろん気づいているため
若干引いた目でrtを見るしttのことを憐れみの目で見ている。