テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🈂️ンリオコラボに脳を焼かれた結果
作られたほぼ殴り書き作品
王子rt×魔術師tt
世界観設定
9つの国で別れている世界。一人ずつに最も適正のある属性魔法が宿る。
魔法は火や水、草など定番はもちろん、結界、トラップなどの変わり種もある。
後は作者が深堀りしなかったせいでガバい。
若干のグロ表現あり
死ネタ(もどき←ここ重要)
R15くらいの描写あり
もはや名前をお借りしているだけ
⚠二人のビジュは🈂️ンリオコラボの時のものイメージになっております。⚠
rt side
今から約10数年前。
まだ子供だった俺は、稽古や勉学が終わった後すぐに外に飛び出し遊びに行くようなやつだった。
そのたびに執事や父さんに怒られたけど、城での生活は退屈で俺は刺激を求め懲りずに遊びに行き続けていた。
ある日、またいつものように執事の監視を抜け出し外を駆け回っていると、不思議な森が見えた。
神々しいほどに太陽の光を浴びて輝くそこに、俺と胸元に収まっていたキリンちゃんは顔を合わせ森の中に入っていった。
さくさく、と新鮮な音が鳴る草を踏みながら中を進んでく。本にしか出てこなさそうな色や形をした花や実を目に焼き付け、いつの間にか森の中にそびえ立つ家のような建物にたどり着いた。
その周りは色とりどりの小さく可愛いサイズの花畑が取り囲み、蝶々が舞い、不思議な雰囲気が漂っていた。
俺は思わずきょろきょろとあたりを見回す。と、その隅に小さく丸まった黒いなにかが見えた。目が悪くあまり遠くのものが見えない俺は、逃げられないように静かに近づく。
黒いなにかは恐らく人のようだった。しゃがみ込んでもぞもぞと作業をしているようだ。
『…なにしてんの?』
『ぅわ”ぁッ?!』
俺は何をしているのか気になってその背中に声をかけた。その背中はびくっと跳ねるとぐるりとこちらを振り返った。
『な、なに?!き、きみ…だれェ?!』
男の子はびくびくとこちらを伺うように声を上げる。見た所俺と同い年か、1、2歳ほど年下というような感じをしている。
『ぁ、ごめん、おどろかせちゃった?』
俺はそんな様子の男の子を怖がらせないよう、しゃがんで目線を合わせる。でも男の子は人見知りなのか目線はあわあわと彷徨っている状態だった。
『おれ、リト・ウサミっていうんだけど…
名前、教えてくれよ!』
『名前…?』
『そう!名前!』
『ぅ、イッテツ・サイキ…です、』
『じゃあテツな!』
男の子_____テツはいきなりあだ名を付けられて困惑した様子だったが無理もない。今思えばなかなかに強引なやつだと思う。でも俺はどうしてもテツと仲良くなりたかったのだ。
『今日からおれ、テツの友達な!
よろしく!』
『とも、だち…?いいの、?』
『おう!』
『じゃ、じゃあ…ょろしく、
リト…くん』
こうして俺とテツは出会い、友達になった。そこから俺は毎日キリンちゃんを連れてはその森に通った。
『リトくん、いつもむなもとにいるその子、
もしかしてペット?』
『ペットじゃねぇよ、俺のあいぼう。
キリンちゃんって言うの』
『へぇ〜…じゃあぼく、キリンちゃんとも
お友達…なのかな』
『そうに決まってんだろ!
な〜キリンちゃん』
『ぇへ…うれしいな』
キリンちゃんのことを紹介したり。
『すげー!テツ、つえなしで魔法使えんの?!』
『えいしょうは必要になるけど…
だいたいできるよ』
『それ、俺もできるようになる?!』
『がんばったら行ける…かも』
『マジ?!テツ教えてよ!』
『え、えぇ…教えるのあんまとくいじゃないよ…』
『いいって!教えてくれるだけでもうれしい!』
テツに杖無しで魔法が使えるようになるコツなんかを教えてもらったり。
そうやってたくさん遊んで、教えて、教えられて。仲が深まるばかりの毎日だった。
帰るとだいたい父さんに怒られるけど、ずっとテツのことは友達とだけ言って名前なども教えないようにした。なぜだか、教えたらいけない気がしたから。
そしていつものように遊んでいた時に聞いてみたら、ポツポツとテツがこんな森の中に一人でいる理由などを話してくれた。
実はテツは隣国の第二王子であること。
テツに宿る魔力量が脅威となってしまう前に王国から秘密裏に追放されてしまったこと。
そうなってしまったことで実質的に第二王子の資格を剥奪されてしまったこと。
話しているテツの横顔は被っていた黒いフードによって鼻先程度しか見えなかったが、声色が若干震えていることに気がついた。
『…テツ?』
『ぁ、ごめ…ながながとこんな話しちゃって』
『いいって。俺が聞きたくて聞いたんだし
話してくれてありがとな』
『…やさしいな、君は』
そう言って微笑んだテツは、今にも消えてしまいそうなほど儚かったことを覚えている。
そして、今。
「?、リト君?
そんなとこでぼーっとしないでくれよ、危ないよ」
「ぉお、ちょっと考え事してたわ」
全く君は!ここは危険な食人植物もうようよいる危ない森なんだからね?!と説教してくるテツの言葉を右から左に流しながら俺はテツの隣を歩く。
俺もテツも成人と言っていいほど身長も伸びて成長した。とは言っても俺は筋肉が発達してよりデカくなったし、テツは住んでいる環境が環境だから一般的な男と比べると色白で細いけど。
「って…絶対聞いてないだろ」
「っはは、ごめんって」
「だいたい君ね、王を継がないとはいえ
仮にも王子なんだからね、」
「あーあーあー、
テツが言ってることなんも聞こえね〜」
「クソガキィ…」
ぎり、と恨めしそうな目で俺を見てくるテツに俺はコッと鶏とよく言われる笑い声を上げる。
テツはそんな俺にやれやれと演技っぽいため息をつくと、次に何か思い出したかのようにぁ、と小さく声を上げ自身のフード付きマントにあるポケットを漁った。
「リト君、これ」
「なに、くれんの?
…ってか、なんこれ?」
テツが差し出してきたのは小さな瓶に入った液体で、色のない透明なそれは太陽に透かしてみると光を通してちゃぷ、と音を立てた。
「それ、蘇生薬だよ」
「っは、」
蘇生薬。俺はその言葉を聞いた途端、ぎょっと驚いて瓶を落とさないように片手でしっかりと掴んでテツを凝視する。その顔は真顔でぴくりとも動かない。
この世界で回復魔法及び回復薬はとても貴重で、時折それを巡って争いが起こることだってある。
それだけ価値が高いのに更に上を行く蘇生薬って…。
「こっ…んなもん作れたら、
国家転覆もんじゃ…!」
息を呑んで蘇生薬とテツを見比べる。テツは何故かふんす、と自慢げにびっと人差し指を立てる。
「大量生産は出来ないよ
これは俺が何年もかけて研究して、材料採集して、
調合して、抽出してできた結晶なんだからね
それに特殊魔法もかけてある代物だよ」
「今からもう一回作ろうと思っても
約5年はかかるんじゃないかな」
「そんな貴重なやつ、何で俺に…?」
「君に…死んでほしくないから」
テツはふと目を伏せた。顔にフードによって作られた影がかかる。
「さっきも言ったけど、リト君は王子だ
いつ誰に狙われてしまってもおかしくない
街に出た時物騒な噂も聞くようになった
初めて出来た友達を…大切な人を、俺は失いたくない」
「でも俺はすぐにリト君のところに駆けつけられない
だから…これを持っててほしいんだ」
「…テツ」
「この蘇生薬のことは誰にも話さないで
見せたり渡したりするのもダメだからね」
テツはそういうと早く帰れと言うようにぐいぐいと背中を押される。
いつの間に出口の近くに来ていたらしく、外はすぐに見えてきた。
「テツ、…ありがとね」
俺はそういってフードごとテツの頭を撫で、手を振って城の方向に歩き出した。色々と聞きたいことは山ほどあるが、テツが「ん、」とまんざらでもなさそうな声で頷いていたのでまぁ今は良しとしよう。
「リト様!城に侵入者が!」
「…よりによって今かよッ、」
あれから数日後。夜も深まる暗い中で城は大騒ぎになっていた。
今、定期王座話談で国王…父さんと時期国王になるとされている義理の弟がいないこのタイミングで侵入者。俺は小さく悪態をついた。完全に狙われている。
「状況は?!」
「今兵士が総出で城中を捜索していますが
一向に見つからず…!」
「分かった、俺も探す」
そんな!と声を上げる執事の制止の声を無視し、俺は部屋を飛び出した。
ついて行くと言って聞かないキリンちゃんは服のポケットに入ってもらって中を駆け回った。
一応、テツと初めて会ってからちょっとたった時に雷魔法が宿りそれを日々練習してきたので多少は戦える。
と、今は何も入っておらず誰にも使われていないような物置部屋があった。俺は思わず足を止めた。
開いている。扉は基本鍵がかかっているはずなのに。
俺は怪しく思いその扉に手をかけ開けた。ギギ、と少し古びた音が鳴る。
中は意外に広く、何も入っていない、埃を薄く被った状態の棚などが陳列していた。
視線を巡らせていると、急に首にひたりと何かがあてられているような感覚がした。
「動くな」
そして温度のない声が俺を脅した。多分、こいつが例の侵入者で、今俺の首にあてられているのはナイフか短剣といったところだろうか。
「…何が目的だ?」
冷静を保って質問を投げかける。男はそんな俺を滑稽に思ったのかくつくつと喉を鳴らして笑った。
「あんたの暗殺だよ
第一王子のリト・ウサミ」
やはり。となるとこいつは誰か依頼主に雇われた暗殺者だろう。
「今闇市場であんたの首に
とんでもない量の懸賞金がかけられてる
あんたの首を持って行きゃあ
俺も大金持ちの仲間入りってもんよ」
「王にもなんねぇ王子の首取って
なんになるんだよ」
「あんたは世にも珍しい雷魔法持ちらしいからなぁ
いつ立場が逆転して王座につくかわかんねぇってさ
こっちの奴等は臆病者ばっかりなんでね」
念押しして処理しておきてぇんだと、と男はそこまで話すと、「…もういいか?」と地を這うような声を出しナイフの切っ先を俺に向けて振りかぶった。
俺はすかさず魔法で雷を操りナイフだけ叩き落とす。そのまま振ってくる拳はちゃんと避けた。
「…へぇ、なかなかやるじゃねぇか」
「ここで死ぬわけにはいかねぇんだよ」
俺は男に威嚇するようにバチバチと雷を体にまとわせた。青緑色の透き通った光があたりを照らす。
だが男の表情は余裕そうな笑顔から一向に変わらない。なんだ、こいつ。
そう怪訝に思って観察していると、不意に床に落としたはずのナイフがひとりでに俺の顔面に向かって動き出してきた。
「ッ”、?!」
俺は咄嗟に反応して顔をそらしたものの、頬にかすってしまった。傷口から血がたらりと垂れる感覚がする。
「…操作魔法か、」
「さすが王子ってとこだな。正解だよ」
男は間髪入れずにナイフを魔法で操り俺に切りかからせてくる。でも、避けられないほどじゃない。俺はナイフが向かってくる方向をしっかりと観察し避けた。
よし、このまま近づければ、
「おいおい、いつ武器は一つしかないって言ったよ」
男が愉快そうにそう言うと、俺の視界に鈍く光る金属が見えた。二本目のナイフだ。
俺が一本目のナイフを避けているところに二本目のナイフが腹めがけて飛んでくる。
まずい。俺はそう思い反射的に目をつぶった。
次の瞬間、肉に刃物が刺さったような音。でも俺に痛みはこなかった。
なんだ?どこに刺さった?
俺は内心困惑しながら目を開けた。
「あ”、がはッ、」
「…て、つ?」
いつの間にテツの姿が見えた。でもその背中には黒いマントをつけていてもわかるくらい更に黒いシミが大きく少しずつ広がってきていた。
うそだ、なんでテツがここに、ナイフ刺さって、
「ぅ”、はっ、」
ナイフが抜けると、テツはそのまま崩れ落ちるように倒れた。俺はそんなテツの体が地面に叩きつけられないようにギリギリの所で受け止めた。テツの息が荒い。白かったはずの服の一部が赤く染まっている。その赤の中心にはナイフが深く刺さった黒い痕があった。
俺のまぶたと脳裏がカッと熱くなる。
「ぁ”あ?んだこのガキ
あとちょっとでトドメ刺せそうだったのによぉ」
俺は黙ってしゃがみ、テツを横抱きにした。ぐつぐつと体内に確かな怒りの熱が沸き上がってきていた。
「…もう、黙れよ」
瞬間、バチ、とひときわ大きな雷が瞬く音。次には男はもう地面に倒れ伏していた。
「テツ、テツ…ッ!」
「は、ぁ、は”ぁ…」
俺は必死にテツに呼びかける。俺はテツの手首をとった。大丈夫、まだ脈はある。温かい。今医者を呼べばなんとかなるかもしれない。
「り、とく…ひゅ、ふぅ”、」
「いい、テツもう喋んな
今すぐ医者を」
「むり、だよ”、…
しゅっけつ、が、おおす、ぎるから”…」
「もうじき、しゅっけつ、た”りょうで…しぬ”、」
「テツッ!!」
自分でも驚くほど悲痛な声が上がる。
「き”いて、りとくん、…おれね、
ずぅ”っと、まえから…きみ”のこと、はぁ”、ひゅ、
すき、だった」
「っ、!」
「ごめ、ん”ね、こんなときに、
すき”にげみたいな、こと…」
「どう、しても”、言いたかった”…ぁ”、
きみ”と、ぅ”、であえて、ほんとうに”…よかった」
「ぅれ”しいな、…さいごにきみを、ま”もれて…
きみの”、かおをみて、し”ねるなん、て…」
テツの片腕がおもむろに持ち上がり、俺の頬に力なく添えられる。俺はその手首を思わず掴んだ。
やめろ、やめてくれ、なんでそんな、そんな穏やかに笑って、
俺の顔を見て「はは、…ひどいかお”」と言うテツの声は明らかにか細かった。
「まって、テツ、俺まだお前になにも」
「あ”〜…ちょっと”、ねむい”ゃ
ぁりがと”う、たのしかった”よ、…すき、りと…く、ん……」
かくりと、テツの腕が俺の手から滑り落ちた。テツはまぶたを固く閉じ、口はゆるく弧を描いていた。
「…てつ?…ぉい、テツ、
返事しろって、なぁッ”!!」
俺は思わずテツの体を揺さぶる。が、それでテツが起きるはずもなかった。
顔が本当に眠っているだけのようで、今にも「引っかかったなリト君!」とでも言って起き上がりそうな雰囲気だ。
でも、いつの間に伝わらなくなった脈と冷たくなっていた手首。それと、呼吸で動くことのなくなった体がテツが死んでしまったという現実を突きつけた。
「…テツッ、」
俺はテツの体を抱きしめる。冷たくなった体がやけに重く感じ、腕はだらりと力なく下げられていた。
なぁ、俺も、俺もお前が好きなんだよ、テツ。もっと早く言えたら良かったのかな。
後悔の波が後から押し寄せてくるが、どれだけ過去を振り返ろうがテツが返ってくるわけはないのだ。
と、からりとポケットに入っていた何かが地面に当たって固く音を立てた。
そこで俺はその音で思い出した。
テツからもらって、まだ使っていなかった蘇生薬のことを。
これを使えば、テツのことを助けられるかもしれない。一縷の望みをかけ俺は蘇生薬を取り出した。
抱えたままだったテツをそっと地面におろす。
その顔は実に穏やかで、儚くて、この世のものとは思えないくらい綺麗だった。
俺は迷わずきゅぽ、と蘇生薬の栓を抜くと、中身を全て一度自身の口内に含んだ。
そして飲み込まずそのままに、テツの唇に口づけた。
まるで開かないテツの口を舌を使い割り開くと、そこから口の中にあった蘇生薬をテツの口内に流し込んだ。
すると不思議なことに、その液体は動かないはずのテツがこくこくと飲み込んでいった。
特殊魔法がかけてある、と言っていたが、恐らくこれのことなのだろう。
すぐ効くわけではないのか、それ以降変わったことはなかった。これで駄目だったら、もうこれ以上方法はないかもしれない。
「…起きろよ、テツ」
俺はまだ目を閉じているテツにもう一度、そっとキスをした。
まるで、よくあるおとぎ話で眠りに堕ちてしまった姫を目覚めさせるために王子がするようなキスだ。
ファーストキスがこんな時になるなんてな、と顔を離し自嘲気味に笑った。
すると、不意にテツの指先がぴくりと動いた気がした。
驚いて何も出来ずにいいると、テツはついにフードが外れて晒された頭をがしがしと少し乱暴にかき回しながら、薄ら目を開け上半身を起こした。
いつの間にか傷口も消えていて出血の様子はなかった。
「ぁ、れ…俺なんで生きて…?!
なぁリト君、君俺になにしたの…
ってそれ、もしかして蘇生薬が入ってた瓶?!
俺に使ったの?!何でだよ、それは君がいつ
自分に使えてもいいようにって渡したやつで、」
「…ッ、」
俺はたまらなくなって言葉を遮るようにテツにがばりと抱きついた。
動く口。発せられる声。呼吸で動く体。伝わる心臓の鼓動。じわりと感じる人より少し低めの温い体温。
生きてる。テツはちゃんと今、生きてる。
それを実感すると、目尻に涙が浮かんで視界が少しぼやけた。
「…全く、どこまでも優しいやつだよ、君は」
テツはそんな俺の様子を察したのか、今度は俺の頭に手のひらを回しぐしゃりと自分の時よりは控えめに俺の頭をかき回した。
「っなぁ、テツ、俺に返事させて
さっきテツが俺に言った事」
「?俺なんか言ったっけ…ぁ”、!」
テツは一瞬本当に忘れてしまっていたのか頭に疑問符を浮かべていたが。思い出したのか声を上げぼっと火が着いたように顔を赤くさせた。おまけにぁ、だとかぅ、だとか母音しか発さなくなった。
「俺も、テツのこと好き」
「そ、そうだよね、俺とリト君じゃ不釣り合い
…え??」
テツは俺の答えを受けて、振られると思ったのか反射で話していたけど意味を理解するとぽかんと口を半開きにして固まった。
「分かんねぇ?
…こういうコトだけど、」
俺は困惑しているテツの唇に噛みつくように口付けた。開きっぱなしなのをいいことに、そのまま舌をテツの口内に侵入させる。
テツの口から驚いたような「ん”ッ?!」という声がくぐもって聞こえる。
内心その様子をかわいい、と思いながら上顎をなぞったり、テツの舌を擦ったりと好き勝手に舌を動かした。
「…ふ、」
「んぅ”〜〜〜、ふぁ、あ、んむ、ぅ〜ッ、」
ドンドンと胸元を叩かれる。
俺は最後にとじゅっと音をわざと立てさせテツの舌を吸うと唇を離した。お互いの舌からどちらのものかわからない銀色の糸が引き、やがてぷつりと切れた。
「はぁ”ー、はっ、はぁ…」
息を上げさせたテツは瞳を生理的な涙で歪んで溶けさせ、頬を赤くしていた。それに食っちまいたい、と場違いなキュートアグレッションの思考が浮かびすぐにかき消す。
「も、伝わった、伝わったから…」
「ならいいけど」
テツは涙で濡れた目をぐしぐしと無理やり擦る。俺はそれに目ぇ赤くなるぞ、と残りの涙を親指で拭った。
「…ふ、テツ可愛い、好き」
「かッ…容赦ないな、…」
「テツは?」
絶対楽しんでるだろ!!と抗議するテツに俺は笑い声を上げた。
テツはむっとしたと思えば、急に首に腕を回してぐい、と顔を引き寄せた。
そしてテツの顔がすぐ目の前に来たかと思えば、頬にちゅ、と可愛らしいリップ音を立てて唇を押し付けられる感覚がした。
「ぉ、れも…すき、です」
「…、食っていい?」
どわーっ?!俺さっきまで死人だったんだぞ?!とテツが慌てた大声を上げるがそれは無視した。
その後どうしたかは、俺とテツだけのひみとぅ、である。
END.
(伏せ字に特に意味はない)登場人物紹介
tt(魔術師)
隣国の第二王子であったが、魔力量が過去事例がないくらいに多量だったため、
いつ反逆されてもおかしくないと言われ国から秘密裏に追放された。
その後はある森の奥に作ってある家に住んでいた。
基本森の植物などを採集するが、時々街に出る時がある。
rtの事が好き。それを自覚したのはrtのために蘇生薬を作り始めてから。
嫌な予感がしたのでrtの城に駆けつけてみると、
案の定暗殺者の操るナイフがrtの腹を貫こうとしていたので咄嗟に飛び出した。
そしてその騒動から数日立った後、事情を話したrtが許可をもらい、
住処をrtの城に移させてもらった。大好きなrtが毎日見れて嬉しい。
「…痛い。いろいろ。」by両思い発覚数時間後のtt
rt(王子)
今回舞台となった物語の国の第一王子。
本人の意志で王は向いていないと判断し養子として迎えていた
義理の弟に時期王の座を譲っている。
実はttをひと目見てからの無自覚片思い。
ttが刺されてしまった時は本当の本当に焦った。
あの騒動の翌日に急いで会談から帰ってきていた父と弟にttのことを話し
城に住まわせてもらえるよう掛け合った。
ちゃっかり交際していることも伝えている。
自分の住んでいるところにttが住むのが嬉しい。
暇さえあれば四六時中ttのそばに引っ付いている。
「ごちそーさま、♡」by両思い発覚数時間後のrt
いぇ〜い書き終わりましたよぉ〜…
8700文字ですって。えぐい…
どうでしたかね…
🈂️ンリオコラボのビジュをイメージした作品もっと増えませんかね????
コメント
4件
本当に素敵な物語ありがとうございます😭 私もサンリオコラボのビジュに狂っていたのでめっちゃ良いタイミングでした!!
コメント失礼します!お話、最初から最後までとても面白かったです!特に、口移しの時はめちゃくちゃドキドキしながら見てました!wサンリオコラボのビジュ、ほんといいですよね…