太宰side
先代が死んでからというもの、新しい首領である森さんに反対派の構成員たちの殲滅に追われていた。
1週間という短期間で終わったのが幸いなくらい、組織は荒れていた。
しかしそんな事が起きたとは思えないくらい、今のポートマフィアのビルは穏やかだった。
「森さん、僕、体術やるの?交渉やるの?どっち?」
「あぁ、決めてなかったね…どうしようか?」
「出来ればどっちもやりたくないね。」
構成員が皆決めなくてはいけない事、頭では理解していたがやっぱり僕はどちらもやりたくなかった。
「うーん…あ、そうだ。」
「ん?」
「かつてね、太宰君みたいに決められない構成員達が決める為に使ったとある方法があるんだけど…やってみるかい?」
「とある方法…?なにそれ。」
嫌な予感がする…が、これに頼るしか無いだろう。
「殴る時のフォームだとか骨格だとか異能力を考慮した上で出せる最大の攻撃力をデータで分析するんだよ。それから、ローターとかを使って何分でイったかとかを細かく計算して、そのあとは実際の男のモノを入れて、男が突くところに性感帯があるかを調べるんだよね。それで攻撃力のデータと性感帯のデータとかを比べて、どっちの方が良いか…みたいな。」
森さんはそう云った。
「??」
「どうしたのさ太宰君」
「あのさ、僕てっきり男を苛めるのが大好きな女の人に犯されるとか思ってたんだけど…えっと…相手男…なの?」
「最初に私の性交を手伝うとか言ってたからてっきり…分かっているかと思ってたんだけど…」
「あ、いやそれは、その…擦るのを手伝うっていうか…」
「なるほどね。それより、刺激が強いお話だったかい?顔が真っ赤だけれど」
当たり前だ。男に自分のアナルを犯されるだなんて、想像もしていなかったんだから。
「で、どうする?その方法にする?」
「いいけど…その、実際に僕を突いてくる男って誰なの?」
「えーとねぇ…例年は首領がやってた様だね。
ん?」
「え、つまり…森さん…ってこ…と、?」
「そう云うことだね…どうする?嫌だったら自力で決めてもらうけど。」
キャパオーバーしそうだ。
男に奥を突かれる事さえ驚きだというのに。
その相手が他でもない森さんだなんて。
厭だ。
厭で
厭なのに
厭なのに
それがいい。
それじゃないと厭だ。
「森さ、んが、い、い。」
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