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金欠チャン
690
#イケメン
蒼乃 月
637
翌日、学校へ行くと、転校生の蒼はもう女子たちに囲まれていた。
「やっぱりかっこいいね!」
「話しかけてみようかな!」
そんな声が教室中に響く。
私は気になりながらも、遠くから見ているだけだった。
昼休み。
図書室へ本を返しに行く途中、廊下で蒼とすれ違った。
「……あ。」
目が合った。
蒼は少しだけ笑って、
「昨日はよろしく。」
と、小さな声で言った。
たったそれだけなのに、胸がドキドキしてしまう。
その様子を見ていたクラスメイトの奈々が、慌てて私の腕をつかんだ。
「美月!蒼くんと話したの!?」
「う、うん…。あいさつしただけだけど…。」
奈々は真剣な顔になる。
「やっぱり近づいちゃダメ。」
「どうして?」
「詳しくは知らない。でも、去年の学校でも蒼くんを好きになった子が急に転校したって聞いたの。」
「え……。」
ただの噂だよね。
そう思いたかった。
その日の放課後。
机の中に、一枚の白い封筒が入っていた。
差出人は書かれていない。
震える手で開けると、中には赤い文字で一言だけ。
『蒼に近づくな。』
私は思わず息をのんだ──。
コメント
1件
うわ、これ好き……! 蒼くん、ただのイケメン転校生じゃなくて何かありそうで気になるわ。奈々の「近づいちゃダメ」って警告も不気味だし、最後の赤い文字の封筒はマジでゾッとした。第2話からこんなに引き込まれるなんて、続きがめっちゃ気になる〜!