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金欠チャン
690
#イケメン
蒼乃 月
637
「蒼に近づくな。」
その一言を見た瞬間、背筋がゾクッとした。
「誰…?」
教室にはもう誰もいない。
私は急いで窓の外を見たけれど、人影はなかった。
その時だった。
「まだ帰ってなかったんだ。」
後ろから声がして振り向くと、そこには蒼が立っていた。
「あ…。」
私はとっさに手紙を隠した。
でも蒼は気づいたように少し表情を曇らせる。
「その手紙……。」
「知ってるの?」
蒼は少し黙ったあと、小さくうなずいた。
「……ごめん。」
「え?」
「俺に関わると、こういうことが起こる。」
「どういうこと?」
蒼は苦しそうな表情を浮かべる。
「今はまだ話せない。でも……。」
蒼はまっすぐ私を見つめた。
「本当に危ないから、俺のことは忘れて。」
そう言い残して、教室を出て行ってしまった。
私はその場から動けなかった。
「忘れるなんて……できるわけない。」
帰り道、夕焼けに染まる校門を歩いていると、制服姿の誰かが電柱の陰から私を見ている気がした。
振り返った瞬間、その人影は消えていた。
「……気のせい?」
そうつぶやきながら歩き出した私は、まだ気づいていなかった。
本当の恐怖は、ここから始まることを──。
コメント
1件
うわ、第3話、一気に不穏な空気になりましたね…「蒼に近づくな」って警告が刺さるし、蒼本人が「俺に関わるとこういうことが起こる」って言っちゃうところがもう切ない。「忘れて」って言われても忘れられない主人公の気持ち、すごくわかります。電柱の陰の人影もゾッとしました。この先どうなるんだろう…続きが気になって仕方ないです!