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#お絵かき
若菜
14
#🍏
❤️+💙×💛
今回の番組企画は、超大型お化け屋敷チャレンジ。
廃病院を再現した巨大セットを前に、涼架は顔を引きつらせた。
「……無理かもしれない」
それを見た元貴が肩を叩く。
「怖くなったら俺に抱きついていいよ」
若井も笑う。
「俺でもいいからね」
「本当に?」
「もちろん」
安心したように笑う涼架を見て、二人も嬉しくなる。
ところが、スタッフが発表した隊列は、
共演者A、涼架、共演者B、若井、元貴。
カメラの都合で、涼架は二人の間ではなく真ん中になってしまった。
「……仕方ないか」
元貴と若井は笑顔で頷くしかなかった。
そして、お化け屋敷がスタート。
暗闇の中で大きな音が響く。
「ひっ……!」
怖さのあまり、涼架は反射的に前の共演者Aへしがみついた。
「大丈夫だよ」
さらに別の場所では、共演者Bの腕まで掴んでしまう。
「ご、ごめんなさい!」
「大丈夫。怖いよね」
共演者たちは涼架の可愛らしい反応にすっかり和んでいた。
その様子を後ろから見ていた元貴と若井は、複雑な表情になる。
(……そこ、俺たちの場所なんだけど)
(俺に抱きつくって約束したのに……)
もちろん仕事だと分かっている。
それでも、目の前で涼架が他の人にしがみつくたび、二人の嫉妬は膨らんでいった。
ようやくゴールすると、涼架は安心したように息を吐いた。
「怖かったぁ……」
共演者たちが笑う。
「可愛かったよ」
「守ってあげたくなった」
その言葉を聞いた元貴と若井は、そろってため息をついた。
そして仕事が終わり、三人で帰宅。
玄関のドアが閉まった瞬間、元貴が涼架を抱きしめた。
「わっ……元貴?」
「今日、約束したよね」
「……あ」
「怖くなったら俺たちに抱きついていいって」
若井も隣から寄り添う。
「嫉妬したんだよ。いっぱい」
「ごめんね……」
涼架は申し訳なさそうに謝る。
「本当は元貴たちのところに行きたかったんだけど、怖すぎて……気付いたら近くにいた人に抱きついちゃった」
「分かってるよ」
若井が笑う。
元貴も涼架の頭を撫でた。
「怒ってない。ただ、今日は俺たちにも充電させて」
「……うん」
涼架が二人に寄り添う。
「帰ってきたら安心した」
「やっぱり、二人が一番落ち着く」
その一言で、二人の嫉妬はすっかり消えた。
元貴が笑う。
「次のお化け屋敷では、絶対に隣を確保する」
若井も頷く。
「スタッフさんに先に言っておこう」
「『涼ちゃんの両隣は予約済みです』って」
「そんな予約あるの?」
涼架が笑う。
「今日できた」
三人の笑い声が、家の中に響いた。
仕事では思い通りにならないこともある。
それでも、帰る場所では素直な気持ちを伝え合える。
その安心感が、三人にとって何より大切だった