テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
457
20
結構ボツ!!!
アイドルパロ 総受け 感覚過敏 キスまで
アイドル×マネージャー 結構長め
中編はBLよりif感が強めかも
wt×shk
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
shk side
味気のない廊下を歩きながら資料に目を通す。「またこいつらか…」溜息をつきながらある会議室の扉を開ける。…みんな揃ってるな。
「今日から担当に戻った、シャークんだ」
静かな会議室に自分の声が響く。視線が一気に俺の方に向く。
「……え?」
最初に反応したのはBroooockだった。
「戻るって何、ほんと?」
「人手不足により再配置らしい」
淡々と答える。視線は資料に落としたままで。
「いやそうじゃなくてさ」
椅子を引く音がしてすぐ目の前にきんときが来る。
「また戻ってきてくれたんだ?」
明らかに嬉しそうな声をさせる。
「お前らが他のマネージャーを嫌がるからまた俺が戻されたんだろ……あと“シャークん”じゃなくて“マネージャー”だから」
顔を上げてそう言う。…距離近いな。そう思って一歩下がる。
「うわ、距離取られた」
きんときが笑う。
「当然だろ」
きっぱりと言う。
「業務上必要のない接触は禁止だかーー」
その途中で突然手首を掴まれる。
「……っ」
一瞬、体が跳ねる。
「シャークん」
いつもは明るい声色なのに少し低く下げた声が聞こえた。nakamuだった。
「それ、俺らにも言うの?」
静かに見つめられる。
「……今はそういう立場だろ」
少しだけ間を置いて答える。
「…ふーん、じゃあさ、」
にこっと笑う。
「仕事が終わったら?」
そんなことを聞かれると思ってなくて一瞬だけ言葉が詰まる。
「……同じだろ」
「嘘だね」
nakamuは即答する。
「昔は俺らが触っても平気だったじゃん」
「……今は違うんだよ」
「なんで?」
軽い声で聞いてくる。
「……ちょっと症状が酷くなっただけだよ」
小さい声で言う。
「……へぇ」
それに反応したのはきんときだった。
「それは大変だね」
「……悪いかよ」
「いや?むしろ最高じゃん?」
にやっと笑う。
「は?」
「だってさ」
少し近づく。でも今度は触れない。
「そのこと知ってんの俺らだけなんでしょ?」
「…まぁ…そうだな。」
そう言うときんときは満足そうに笑って離れる。
「無理に触る気はないから」
きりやんがやわらかく言う。
「でも」
少しだけ困ったように笑って
「完全に距離置かれるのは寂しいかも」
その言葉に、ほんの少しだけ視線が揺れる。
「…業務に支障が出ない範囲なら…別にいいけど、」
…こいつらにはほんとに敵わない。
「お、譲歩したな」
スマイルがくすっと笑う。
「じゃあハグしていい?」
Broooockが突拍子のないことを聞いてくる。
「それはだめ」
すぐさま答える。…ほんとにこいつは懲りないな。
「え〜いいじゃんそれぐらい」
「業務に支障が出る」
「シャークんをハグしないと僕も業務に支障が出ちゃう」
なんだこいつ1回シバいてやろうか
そう思った瞬間、
「はいそこまで」
きんときが割り込む。
「何〜?きんさん」
「勝手にひとりで突っ走ったらダメだろ。ずるい」
「別にいいでしょ。そんなことしちゃだめって決まってないじゃん」
「今決めた」
「勝手すぎるw」
騒がしくなる。
その中心で俺は軽く息を吐いた。
「……お前らほんと変わってないな」
「そりゃね」
Broooockが笑う。
「てかシャークんもね」
その言葉に少しだけ間が開く。
「……どうだろうな」
小さく呟く。
でも完全には否定しなかった。
「これからまたよろしくね?シャークん」
「…だから”マネージャー”な。…まぁよろしく」
今日はあるメジャー番組にみんなが出ることになっている。
みんなに今日の予定を伝えていく。
「今日は何時からーーーーそれからその後にーーーーだから。今日の番組は今後の活動に重要になってくるからミスしないようにな。特にnakamuとBroooock」
2人に釘を刺しておく。
「俺たちもう新人の頃とは違うし?」
「別に言われなくても気をつけるし〜?」
2人は不満そうにして俺を見てくる。
「やっぱりまだ心配なんだw」
きんときがそう言う。そりゃあどれだけ芸能活動に慣れていようと、いつどんな形で炎上し誹謗中傷を受けるか分からない。…そんなことになってしまったら俺の出来ることはクソみたいなことだ。謝罪会見を開く会場を用意し、みんなの頭を下げさせる。…そんなことは死んでもしたくないし、させたくない。簡単に炎上してしまうこの活動環境で少しでも楽しく活動して欲しい。その為にはマネージャーの俺が事前に防ぐしかない。
そんなことを考えていると番組の楽屋に着いた。周りにはヘアメイクの人や機材を運んでいる人などたくさんのスタッフが行き来している。…ここでタメ口はまずいな。
「…う”ぅん……それでは〇時〇分から番組の収録が始まります。それまで各自、服装やヘアメイクの準備をお願いします。俺はディレクターと少し打ち合わせをしてきます。ではまた後ほど。」
軽く咳払いをしてみんなに丁寧に伝える。5人のアイドルをほぼ1人でマネジメントしているのだ。周りからは「できる人」ぐらいには思われないと。それに芸能人相手にタメ口を叩いてると知られるとどんなことを言われるか分からない。そう思って楽屋を出る。ディレクターに挨拶と番組の話をしないと。…ここのディレクターあんまり好きじゃないんだけどな。
not side
「またシャークん敬語だったね」
nakamuが不満そうに言う。
「仕方ないだろ。仕事上俺らはアイドルでシャークんはマネージャーだ。人前で俺らにタメ口使う訳には行かないんだろ」
スマイルはnakamuを説得する。
「まぁそうだけどさ、距離感じてなんか寂しくなるよね」
きんときがシャークんの出ていった扉を見つめて言う。
「てかあのD《ディレクター》に挨拶しに行ったのめっちゃ心配なんだけど。あいつシャークんのこと気に入ってるでしょ。」
Broooockが心配そうに言う。
「心配だけど仕方ないよ。ほら俺たちも準備するよ。」
きりやんがみんなを動かす。各々身なりの準備を始めた。
「ご無沙汰しております。今日はこの場に招待していただきありがとうございます。」
ディレクターに挨拶をする。
「おぉ来たのか。待っていたぞ。今日はよろしく頼む。」
そう言いながらディレクターはこちらに手を出す。……握手か。まぁ手ぐらいなら大丈夫か。
「…っはい。よろしくお願いします。」
笑顔で手を握る。少しぞわっとした感覚はあったが笑顔で乗り切る。…ほんとにやばくなってきたな。そう思いながらディレクターと番組の打ち合わせを行う。
……この人ほんとに距離近いな。話をしながらもやっぱり気になってしまう。少し離れても必ず距離を詰めてくるし、資料を渡そうとした時もあえて俺の手に当たるように取ってくる。その度に少し体が跳ねてしまい恥ずかしい。でもこのディレクターとの関係はあいつらの将来出る番組にも大きく関わってくる。下手に嫌な態度を取る訳にはいかない。俺は笑顔で対応を続けた。
「そうだシャークん。この番組の収録後、他のマネージャーと打ち上げに行く予定なんだが君もどうかね?」
…酒か…正直酒はあまり強くない。しかも収録が終わったあとはあいつらを家まで送らなければならない。だからそんなに時間はない。
「大変申し訳ありません。収録後メンバーを家まで送迎する必要があるので、参加は難しいかと、」
できる限りやんわりと断る。さすがにたかが打ち上げに行かない程度で関係が崩れることはあるまい。そう思って頭を下げる。
「そうか、それは残念だ。まぁまだまだこれからの収録が終わるまで時間はある。気が変わったらいつでも言ってくれ。」
「お気遣いありがとうございます。ではそろそろ収録の時間ですので失礼致します。」
俺はディレクターの元を離れみんなの方に戻る。断ったのにまだ諦めてなかったな…。収録後流されないように注意しないと。
自分にしっかりと釘を刺して足を速める。そしてみんなの楽屋の扉を開ける。
「みなさん準備でき……ましたか」
みんな容姿端麗に仕上がっており、つい言葉が止まってしまった。
「遅かったね。もうすぐで収録始まっちゃうところだったよ」
きんときが言う。
「すみません。思ったよりも時間がかかってしまいまして。ではスタジオに向かいましょうか。」
みんなをスタジオまで案内する。今日はゲストとして来ているのであとで登場する形になるらしい。舞台裏で静かに待機する。
ディレクターが合図を出し番組が始まる。
「さぁ今夜も始まりました〇〇〇〇!MCは私が務めさせて頂きます!」
そろそろゲストが呼ばれる時間だ。俺は5人の方に振り返る。
「…頑張れよ」
そう伝えてみんなの背中を押す。
「本日のゲストはこの方々です!どうぞ!!」
みんなが笑顔で登場する。ここからは応援しかできない。…頑張れ。
無事収録が終わった。スタジオの中で5人は完璧だった。MCの問いかけにも上手く答え、観客の笑いもとり、アイドルとしての威厳も保っていた。
「流石だな…」
裏から見守っていた俺もつい口に出して言ってしまった。
そして疲れきったみんなを楽屋に戻す。
「今日はお疲れ様でした。俺はディレクターに挨拶してくるのでそれまで少し待っていてください。」
俺は駆け足でディレクターの元に向かう。きっとすごく疲れてるだろう。早くあいつらを家に返してやりたい。そういう思いでディレクターの元に向かう。
「今日はありがとうございました。」
感謝を述べながら頭を下げる。
「いやいやこちらこそありがとう。君のグループのおかげで視聴率が伸びそうだ。」
随分と機嫌が良さそうだ。早いところ会話を切り上げよう。……そう思ったのだが、
「打ち上げの件は考えてくれたかい?」
さっき断った話がもう一度できてた。
「申し訳ありません。先程にもお伝えしたように今日は先約がありますゆえ、またのーー」
「私の打ち上げより大事なことなのかね?その”送迎”というのは?」少し声のトーンを落として聞いてくる。…何だこの人。当たり前だろそんなこと。いくらレギュラー番組のディレクターだからといってメンバーをそっちのけにする訳が無いだろう。……でもそんなことを言えばこの番組には二度と出れなくなるだろうな。…俺のせいで。どうしよう。
そんなことを考えているとディレクターが俺の腰に手を回してくる。
「いいじゃないか。少し飲むぐらい。」
「ちょ、やめてくださっ」
ディレクターを押し退けようとしたとき、
「シャークん?そろそろ帰ろう?」
後ろからBroooockの声がした。
振り返ると、なんとみんな来ていた。
「ディレクターさん今日はゲストとして招待して頂きありがとうございました。これからマネージャーは俺たちとの先約があるので失礼致します。」
nakamuが笑顔でディレクターに挨拶する。目笑ってないけど。きりやんが俺の肩をゆっくり掴み、帰る方へと体を向かせ歩かせる。
「ちょっと、待ちなさい君たーー」
「では失礼致します」
にこにこの笑顔できんときが会釈し、歩き出す。
呆然としているディレクターを横目に俺は車へと誘導された。
「もう〜ほら言ったでしょ?絶対絡まれてると思った」
Broooockが呆れたようにそう言う。
「あのDシャークんのこと気に入ってるからな。帰ってくんの遅かったから絶対こんな事だろうと思った。」
スマイルも口を揃えて言う。
「…ごめん助けてくれてありがとう」
みんなに感謝する。
「…こっちはシャークんのことべたべた触りまくられて気分最悪だよ……とりあえず早く帰ろう?」
nakamuがそう促し、家へと帰る。
家に着くと5人を降ろす。
今は5人でシェアハウスをしているらしく、送る家はひとつで随分楽だ。
「じゃあ、俺はこれでーー」
「何言ってんのシャークんも降りるんだよ?」
そう言ってBroooockに半強制的に車から降ろされ家まで連れていかれる。……え?なに??なんで俺まで降ろされてんの?
わけが分からないまま家に入れられリビングにある大きなソファーに腰を降ろさせる。
「俺たち怒ってるんだよ?分かってる?」
みんなに囲まれた状態で詰められる。…皆さん随分ご立腹のようで。
「まぁ悪いのはあのDでシャークんじゃないんだけどね。…1発ぐらいお見舞いしても良かったかな、」
きりやんは悔しそうに言う。そんなことしたら本当に炎上してしまうので勘弁していだだきたい。
「まぁあいつなんてどうでもいいか…ねぇシャークん俺たち今日どうだった?」
きんときが聞いてくる。きっと収録のことだろう。そういえば仕事の事ばかりでどうだったか言ってなかったな。
「……みんなよかったよ」
「何が?」
スマイルが深く聞いてくる。
「………全部」
本当に思ったことを言っただけ。今日の5人はほんとに非の打ち所が無く、完璧だった。
するとみんなの表情が少し緩んだ。
「へぇ〜?全部良かったんだ?ほんとに?」
頬を緩ませながら俺の顎をそっとつかみBroooockの方に向かせる。
「…ほんとにだよ」
嘘を言っていないと知っていながら聞いてくるこいつに少しムッとする。俺がお世辞でそんなこと言うわけがないのに
「それ怒ってんの?……かわいいね?」
きんときが微笑みながら言ってくる。俺に使う言葉じゃないだろそれ。そう思っていると、
「……好きだよシャークんのこと」
nakamuがこちらを真っ直ぐに見つめながら伝えた。
「俺たちみんなシャークんのこと愛してる」
みんなの熱い視線が一気に俺に集まる。顔が赤くなるのを感じる。
……俺はみんなのことが、
「…お、おれも好きだよ」
みんなに伝える。
「ねぇハグしていい?」
どこかで聞いたことがあるセリフをBroooockはもう一度言った。
俺はふっ、と笑って
「いいよ」
そう答えた。Broooockは嬉しそうにしてそっと俺を腕の中に閉じ込めるように引き寄せた。
体は少し反応してしまうけど嫌じゃなかった。…いいやむしろ気分が良かったのかもしれない。ハグなんていつぶりだろうか、人に触れるのをずっと避けてきていたのだ。抱き合うっていうのは温かい行為なんだなぁ。
そんなことを考えているときりやんは俺の顔を自分の方へ向かせ、そっと唇を合わせる。暫くするときりやんの舌が俺の口内に入ってくる。
「…っんッ」
敏感な部分に舌を入れられて身体がびくりと震えてしまう。
「あーあファーストキス取られちゃった」
nakamuが残念そうな声をしながら緩くなったBroooockの拘束していた腕の間を縫ってシャツのボタンをゆっくりと外す。きんときとスマイルは近くでこちらを見守っているようだ。…見守ると言っても一寸たりとも目を離さないという意志を感じる。
「もう止めてあげられないけど大丈夫?」
最後の確認だろうか。nakamuが聞いてくる。今更嫌だと言っても止めないくせに…
「……いいよ、好きにして」
目が覚めるとベッドの上で眠っているBroooockの腕の中にいた。ベッドの端にきんときとスマイルが腰を掛けている。
「おはよう。身体大丈夫?」
きんときが起きた俺に気づき、優しく声をかけてくれる。どうやらnakamuときりやんは朝食を作ってくれているらしい。
「…マネージャーがアイドルと付き合っちゃった」
俺がそう呟くと、
「俺は結婚までしたいけどね?」
きんときが言う。本気で言っているような気がしてはぐらかせない。
「…愛されてるね?俺」
「今気づいたのか」
スマイルが読んでいた本を閉じて言う。
「知ってるシャークん?」
2人が横になりながらスマイルが俺に問い掛ける。
「何を?」
「プロポーズのI want to marry you.(僕は貴方と結婚したいです)って言葉あるじゃん?本来英文ってさ「あなたと〜」っていう文章なら「〜with you」って書くじゃん?でもこのプロポーズの言葉はwithを使わないんだよね。
これってI love you.(あなたを愛しています)と一緒で、プロポーズの英文を直訳すると「僕は貴方を結婚する」っていう文章になるんだってさ」
「へぇ〜?「愛する」と同じ使い方になるんだ…なんか英語って綺麗だよね」
きんときが感心しながら言う。
「…そうだな。Will you marry me?…もwithを使わないし」
「びっくりした…シャークんにプロポーズされたのかと思ったわ」
「自意識過剰じゃーんw」
「うわBroooockお前起きてたのかよ」
「面白い話してたからね〜……じゃあ僕たちがシャークんにプロポーズする時はもっともっと綺麗な言葉でプロポーズするね」
Broooockの言葉につい笑みがこぼれる。
「……それはちょっと楽しみかも」