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名前は天宮沙耶架。
その容姿は一言で表すならば『完璧美少女』であり、腰まで伸びた長い黒髪と宝石のような碧眼を持ち合わせた誰もが認めるような美人である。
そんな彼女が自分の席に座っている姿はとても絵になっており、通りかかる男子生徒が思わず振り返ってしまうほどだ。
(どうして私なんかに声をかけたんだろう?)
沙耶架が自分の机の中に隠していた紙切れを見つけた小春だったが、その内容を見て困惑してしまった。
それはラブレターではなく果たし状と呼ぶべきものであり、放課後になったら体育館裏に来るようにと書かれているのだ。
差出人は当然だが沙耶架自身となっており、こんなものを受け取った経験が無いためどうすれば良いのか分からないというのが正直な感想だ。
しかし無視するという選択肢は無いし、かといって相手に合わせてばかりいてもダメである。
だからといって自分の意見を押し通してもいけないし、相手に迎合すれば主体性がなくなる。
自分らしく生きるというのは難しいものだ。
だがそれが出来ない人間は社会不適合者として蔑まれ、淘汰される運命にあるだろう。
人間としての価値がないと見なされれば、たとえ社会的に成功したとしてもそれは本当の成功とは言えないのだ。
そんなわけで僕は僕なりに精一杯生きていこうと思っている。
そうやって必死になって足掻いている姿こそが僕の生き様であり、僕の人生なのだから。
例え他人から見て無様な生き方だったとしても、自分自身にとっては誇り高いものに違いないはずだ。
まあ要するにあれですよ。
結局のところ大切なものは自分で決めるしかないのです。