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「運命」と思える君

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「運命」と思える君

5 - また明日

♥

715

2025年07月30日

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その日一日、元貴は仕事中もどこかふわふわとした心地だった。



滉斗のぶかぶかだったTシャツの感触や、朝食を囲んだ温かい時間、そして連絡先を交換した時の滉斗の嬉しそうな顔が、何度も頭の中を駆け巡る。



(まさか、あんなことが起きるなんて…)



デスクワーク中、ふと顔を上げると、営業一部のフロアが視界の端に入る。


彼が同じ会社にいるという事実が、元貴の心をじんわりと温かくした。



一方。

滉斗もまた、仕事の合間にスマホをちらりと見ていた。


元貴の連絡先が登録された画面を見るたびに、自然と口元が緩んでしまう。

涼ちゃんにからかわれた頬の熱は、まだ少し残っている気がした。



(元貴さん、今頃仕事してるかな…)



定時を過ぎ、残業をする社員がちらほらといる中、元貴は早々に退社準備を始めた。もう終電で眠りこけるようなことは避けたい。



スマホを手に、エレベーターで1階まで降りる。その時、隣のエレベーターの中から滉斗が出てくる姿が見えた。

元貴は思わず立ち止まる。



「あ、滉斗さん!」



元貴が声をかけると、滉斗も驚いたように元貴を見た。



「元貴! お疲れ様。もう帰るのか?」

「はい、今日はもう限界で…滉斗さんもですか?」

「うん、俺も今日は早めに帰ろうかと。飯でもどう?」



滉斗の突然の誘いに、元貴は目を丸くした。



「えっ…!?」

「あ、もちろん、疲れてるなら無理しなくていいけど。昨日のお詫びに、ちゃんとしたご飯でも奢らせてほしいなって。」



滉斗は少し照れたように笑う。元貴は、その言葉に胸が高鳴るのを感じた。



「い、いえ!お詫びするのは僕の方で……。 ぜひ! ありがとうございます!」



元貴は、Tシャツを着た時のように頬を赤らめながらも、嬉しそうに頷いた。












会社の近くで晩御飯を済まし、二人は連れ立って駅へと向かう。昨日と同じ終電ではなく、まだ人の多い時間帯の駅だ。



「そういえば、あのTシャツ、どうしますか?」



元貴が遠慮がちに尋ねると、滉斗は楽しそうに笑った。



「ああ、あれね。別に返さなくてもいいよ。元貴が着てくれるなら、嬉しいし」

「えっ…でも…」

「…冗談だよ。でも、また今度、飯でも行こうよ。その時でいいから」



滉斗の言葉に、元貴はホッとしたような、少し残念なような複雑な表情を浮かべた。



駅の改札を通り、電車に乗り込む。


昨日とは違い、二人は隣同士に座り、他愛のない会話を交わした。


仕事の話、休日の過ごし方、好きな食べ物の話。共通点が多いことに驚き、笑い合う。



電車が最寄り駅に到着し、二人は並んで改札を出た。なんと家の最寄り駅まで一緒という共通点が見つかった。



「じゃあ、今日はありがとうございました。また明日、会社で」



元貴が頭を下げると、滉斗は優しく微笑んだ。



「うん、また明日。気を付けて帰ってね」



それぞれの家路につきながら、二人の心は、昨日とは違う温かさで満たされていた。
















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本当にありがとうございます……2000て…すごい数ですよ😭😭

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これからもよろしくお願いいたします🎶

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コメント

4

ユーザー
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わー!!おめでとうございます‼️ これからも楽しみにしてます😽😽

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