テラーノベル
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俺は万事屋に惚れている。
ミツバの時か、伊東の時か、鉄の時か、将軍の時か、佐々木の時か、いつ惚れたかはわからない。もしかしたら、出会った時にはもう惚れていたのかもしれない…
万事屋に会ってからは、不思議なくらい楽しい日々が増えた。
俺の頭の中心にいたのは、間違いなくあいつだと言える。
仕事をしている時も、酒を飲んでいる時も、考えるのはあいつのことで、心底惚れているのだと気づく。
それと同時に、他のやつも考えてしまう。
猿飛に月詠。
コイツらも万事屋に惚れている。
人たらしの万事屋に惚れた時点でわかっていた。あいつはやはりモテるのだ。
そして理解してしまう。
俺なんかに好かれたって嬉しくない。
こんな強気な性格だし、ましてや男だ。
あいつを困らせてしまうだけ…
俺は決心した。
この気持ちは誰にも悟られず、自分の内に秘めようと。今まで通りの関係を続けようと。
その方があいつも幸せで、周りも幸せだ。
俺は誰かの幸せを奪うことはしてはいけない。
…子供の頃のように、兄の…大切な人の幸せを奪ってしまうことはもう嫌だ。
「鬼の副長」…こんな名前で呼ばれてんだ、とことん自分にも鬼になってやる。
コメント
1件
ああ、もう、めっちゃ分かる…土方のこういう内面、重くて苦しいのに惹かれちゃうんだよね。「俺なんかに好かれたって嬉しくない」って自己否定が切なすぎるし、「鬼の副長」って呼ばれることに自分を重ねてるところ、ゾクゾクした…大好きな作品の空気をそのまま掬い取ったようなエピソードだったよ。続きも静かに読ませてもらうね🤍🥀