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わぁ……展開が気になる………やっぱり西マさんってストーリー考える天才ですよね👍🏻
「毎回、大丈夫って言っているが本当か、?最近顔色が悪いぞ」
シグマ先生が来てから数週間経った頃。そう問われた
今まで、ずっといじめの事を誰にも話して来なかったけど、彼になら…、
「実は僕、いじめを見て見ぬふりしてたんだ、理由は良く分からないけどクラスメイトがフョードル君になぐったり水をかけてて……でも止めようとしたら僕も殴られて…もう、どうしたらいいのか、分かんなくて、、」
嗚呼、情けないな、
思いつめた僕に反し彼はその大きな掌で僕の大粒の涙を拭う
「そうか、でも私に言ってくれた事だけでも嬉しいんだ。今まで、怖かったな」
彼は真摯に話を聞いてくれて、いじめを無くす事を約束してくれた
「せんせぇ……、せんせ、……」
泣き崩れてみっともなく彼を呼ぶ僕を彼は優しく抱き締める
まだ肌寒いのにも関わらず彼の体温はほんのり温かく心が落ち着く
「落ち着いたようで、よかった………、じゃあ私はこれ…で……」
駄目だって分かってるのに、去りゆく彼の裾を掴んで引き寄せ軽く口付けをしてしまった
驚いた様に目を剥いた彼は此方から目線を反らす
「僕は先生の事が好きで「諦めた方がいい、私達は年齢差があるだろう」
それだけを言い残し足早に彼は出ていった
やっぱり、そうだよね好きな人くらい、いる、か、………
ゴーゴリは一人空き教室で咽び泣いた
木漏れ日のベールに包まれた二人に眼光を光らせる人間がいたことなんて、露も知らず。
放課後。
憂鬱な気分で教室に帰ると今日提出の課題が、ビリビリに破かれ水筒の中に入っていた
「え…………、?ど、どういう…」
まさか、いじめ、?
困惑する僕の元へ、いじめの主犯格の一人の男子生徒がゆっくり近寄ってくる
彼はまるで雌を見た雄の様な指先から頭まで嘗め回す様な気色悪い視線を此方に送った後、僕に耳打ちした
「お前、俺達を売ったらしいな?丁度……性欲、溜まってたんだよね
分かるよな」
呆然としていると僕はいつの間にか天井を見つめていた
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