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此方の小説は「夢か現か」の続編となります。
注意事項は1話に記載されているので其方でご確認ください。
今回、作曲家様の病み表現、泣く表現等含まれます。
苦手な方は申し訳ないですがUターンして他の小説に行って頂けると…。
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siten __ 作曲家
最近、悪夢をよく見る。
お父さんの容態が悪化して、そのまま……。
一昨日はまふゆを救えず、セカイも消えてまふゆも居なくなる夢。
昨日は……ニーゴの皆に見捨てられて、救う事を否定される夢。
最近ずっとこの調子で、曲も上手く作れずセカイで1人溜め込んだストレスを涙で少しだけ解消するのが日課になってきてしまっていた。
だから今日もまた、このセカイに来た。
静かなセカイ。
誰も居なくて、心配をかけないセカイ。
自分しか居ない、孤独で寂しいセカイ。
まふゆの想いで作られた、悲しくも優しいセカイ。
__ 私なんかが来ちゃいけない、とても優しい子達が居るセカイ。
私の最近の思考はネガティブな言葉と穢れた想いが混濁していて気持ち悪い。
こうやって1人自分を否定しては悪夢がフラッシュバックして涙を零す。
辛い、なんで私ってこんなに弱いんだろう。
今回は特に酷い様で涙は止まらないし過呼吸気味になって苦しい。最近食欲もなくてあまり食べてないから頭が働かない。
オブジェクトの裏で座り込み、必死に息をする。
kn「……もう…いやだよ……お父さん…。」
ボロボロと流れる涙と同時に弱音が吐き出された。
━━ その瞬間だった。
?「____宵崎さん!!」
siten __ 迷い子 .
今日はこの前考えた作戦を使おうと思い、あの白髪のあの子を探していた。
今回の作戦なら絶対少しでも楽になってもらえる!!と自信満々である。
でも上手く出来るだろうか、という心配がやはり勝ってしまいそこまで進んでやろうと思えなかった。
pn『はぁ……大丈夫かな…あの子。』
ポツリと独り言を呟きつつ、真っ直ぐ進もうと前を見ると同時に過呼吸気味の息遣いと小さく声が聞こえた。
kn「……もう…いやだよ……おとうさん…。」
作戦なんてもう頭から抜けて、頭に浮かんだのはただ一言。
あの子をこれ以上、苦しめたくない。
その一言だけだった。
その言葉が浮かぶと同時に彼女の名前を叫び、走って駆け寄り_____
優しく、柔らかく抱きしめた。
pn『…っ、大丈夫……大丈夫。』
『…奏はよく、頑張ったよ。』
siten __ 作曲家
なんで、ぺいんとさんが。
そんな疑問と焦りの感情。
昨日あんな事言ったのに、やってしまった。
どうしよう、どうしよう。そうやってぐるぐる同じ言葉が巡り続けてきさまた気持ち悪くなって。
あぁ、もう終わりだ、無理だ。余計に涙が溢れてくるのを感じて、罪悪感と申し訳なさしか私の頭にはなかった。
__ 暖かい感触と優しい言葉が私を襲った。
先程まで薄暗くて、気持ち悪くて、上手く考えられなかった私の中の世界が、この人のおかげで明るくなった気がして。
溜め込もうとしていた大きな瓶の蓋はすぐに外れた。
kn「ぁ…う……、っぐす、うぁぁぁ……っ」
「わた、し……っ、すくおうと、がんばって……、っでも…うまく、いかっ、なくて……っぅ……、」
pn『うん、大丈夫。皆ちゃんと、努力してるのは分かってるし、しっかり見てるよ。』
『誰かを救うって難しい事だから。心を軽くする曲なんて貴女以外早々作れないよ。』
kn「っ、ぅ……ひぐ…っ、わた、し……わたし……!」
pn『うん。落ち着くまでずっと聞いててあげるから、全部無理せず教えて。』
『何も否定しないし、拒んだりしないよ。』
siten __ 迷い子
kn「ぐすっ、ぅ…っ……!…おとう、さんを……わたしは…っ……」
「おとうさんが……おとうさんが、のぞんだことすら……私には……わたし、には……っ」
ボロボロと涙を零し、彼女は沢山溜め込んでいた弱音や本音全てを吐き出していく。
きっとこの子は正義感が強く、無意識に誰にでも尽くそうとしてしまうのだろう。
こんな窮地とも言える時にでも自分のせいで、と自分を責めてばかりなのはきっと根が優しいタイプだからだろう。
kn「……わた………し……。」
泣いて、数分ずっと口を動かし続けたからか途中でコテン、と腕の中で眠ってしまった。
…というか途中で名前呼び捨てしたよな俺、やばい、めっちゃ失礼じゃね??
なんて呑気に考えていたが……なんだか俺も眠くなってきてしまった。
……うん、今抗っても多分寝るな。諦めよう。そう思い瞼を閉じた。
数時間後 ___ .
siten __ 自由人
mz「奏ーーー!どこーー!?」
en「ナイトコードにも浮上してないし……」
mf「……奏…、」
離席してからかれこれ数時間。すぐ戻ってくると言った奏が戻ってこず、セカイに居るかもと探しに来たけど……全然見つからない…
諦めかけていたボク達の元にルカが少し微笑んで手招きしている。
en「……あれ?ルカ?」
mz「うーん…来いってことかな?」
絵名、まふゆ、ボクで手招きされた方へ向かうと……
pn『ぐぅ……すや……』
kn「……すぅ………すぅ…。」
mk「………すぅ……。」
re「………むにゃ……、ぐぅ……」
なんか癒し空間広がってるんだけど!!?
左から順にミク、ぺいんとさん、奏、レン…なにこれ。小動物達の集まり??
そんな事を考えていると鋭く小さな視線がリンから送られていた。
ri「…絵名達、静かにしてね。」
それに便乗するようにルカも妖しく笑って、
rk「ふふ、そうよ。せっかく奏がちゃんと寝てるんだから……ね?」
なんて言い出していた。……まぁ起こさなければいいだけだよね!
なんて考えた直後にレンの隣に座り、瞼閉じた。
数時間後、ほぼ同タイミングで起きたpnとknが周りにバチャシンとニーゴメンバー全員が寝てて二度寝のはまた別のお話。
Q , どうしてぺいんとさんは彼女達を救う事を、笑顔にする事を選んだんでしょうか。
きっと彼はこう答えるでしょう 。
______ 「︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ 。」とね