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なんで僕が好か好かれるの?!

「君の名前」


























春の暖かい風が頬を撫でる。

高校2年の始業式。学校に一人で足を運ぶ最中

「クラス替えめっちゃ楽しみー!クラス一緒がいいねー!」

「それなー!一緒でありたい!!」

と名前も知らない同じ学年かも分からない人たちの会話が耳に入る。

(はぁークラス替えか……)

僕にとっては不安でしかない言葉。できれば持ち上がりが良かった。

なぜかって?それは

「いて!ごめん!見えなかった!すまん💦」

「あ、大丈夫です。お気になさらず」

この通り人の眼中に入らないほど影が薄い、いわゆる陰キャ。

その僕にとってクラス替えは新学期最初の大きな壁。

ただでさえ友達を作るのが得意じゃないのに、せっかく1年かけて仲良くなった友達と別々になったらこれまでの苦労が水の泡だ。

だから本当はクラス替えなんてあまり楽しみじゃない。

でもこれを口にすればみんなが僕を敵にまわすだろう。

でも仲が良い友達と一緒になればいいだけの話だ。

だけど一番最悪なパターンは仲が良い友達とはぐれ陰キャが苦手な陽キャと同じになることだ。

陽キャというのは……

「私テサンくんと同じクラスがいいなー!」

「私も!テサンくんとおんなじクラスなだけでモチベ上がる🎶」

そう横で話している女の子たちが言っているテサン。こんな陰キャの僕でも知ってる。なぜかって?

それは、僕と同じ学年で学校中で人気のちょーぜつイケメンでみんなから黒王子という名で知られている。

それが彼、ハン・テサン。

彼みたいなキラキラしたみんなから注目を浴びる陽キャとはあまり関わりたくはない。

まぁ存在が薄すぎて気づかれるかもわからないけど。

陽キャはあまり得意ではない。でも嫌いというわけではない。

僕と見ている世界が違いすぎて、ぼくが虚しく思えてしまうし一番の理由は話についていけなさそうだし注目を浴びるのが嫌だ。

だから話が合う人ってなると数が限られてくる。

陽キャといる陰キャなんて逆に目立つ。だから一番最悪なパターンにならなければ平和な生活が送れる。

そんなことを考えているとあっという間に学校に着いた。








みんながわちゃわちゃもとの1年の時の教室に行く中静かに教室へと向かう。

廊下に行くと陽キャが楽しそうに話している。それを横目で見ながら教室に入っていく。

教室のドアを静かに開けると親しみのある声が聞こえた。

「おはよー!ソンホ!」

そう声をかけてきたのが同じクラスの仲が良いキムウナク

ウナガは笑顔が可愛くてついかまちゃう弟みたいな友達だ。

「やーウナガーおはよう!ついにこの時がきたよ…」

「ハハハッ笑そんな深刻な顔しなくても大丈夫だよ!」

なんでそんなに余裕そうなのかわからない…ウナガは陰キャというわけではない同じ部活だったから仲良くなっただけで部活が違ったら話してもなかっただろう。

ウナガはみんなと幅広く話せて愛想がよくみんなから好かれている。

そんなウナガは陰キャな僕にも話しかけてくれて仲良くしてくれる。

僕はそんなウナガを尊敬しているし、自慢の友達だ。

「クラス離れたらどうしよう…」

「大丈夫だよ!ソンホは心配しすぎだって!」

「そうかもだけどお前と違って僕は幅広くみんなとは話せないし…」

「大丈夫だよ!心配すんなって〜!それに俺以外にもイハニとかがいるだろ?」

「それはそう…」

イハニ(キム・ドヒョン)とは僕の数少ない友達の一人で、独特の世界観とポワポワした雰囲気で周りを和ませ顔はひどく整っているが人見知りすぎておりあまり目立たない。

そんな人見知りのところが似ているのか、イハニとは初めて喋った同級生で人見知りということから話題が広がりすぐに仲良くなった。

確かにイハニもいる。なら安心か。僕の学校は5クラスしかないまぁどちらかとはなりそう。

「イハニもいるしちょっと安心かも」

「まぁ〜俺もソンホとイハニとどっちかとはなるしょ!」

「うん!まぁ一番は3人一緒になることだね」

そう2人で話していると、

「ちょっとそこのお二人さん〜なにはなしてるの〜」

ポワポワした優しい声でそう問いかけてきたのは、

「イハニ!おはよ!ちょーどソンホと3人同じがいいねって話しててさー!」

「そうそう〜どっちかと一緒だったらいいねって」

「そ〜なの〜?僕も一緒がい〜な〜!」

「ね!ソンホかイハニが一緒のことを願う!」

そんなことを上端の机に集まって3人でわいわい話していると、

「はーいみんなー!久しぶりですねー!始業式始まるから体育館来てねー!」

とみんなに久しぶりに会って嬉しいのかニコニコして元気いっぱいの先生がクラスみんなにそう告げた。

「移動しよっか」

そう僕が言うとイハニとウナガは、おけ〜と返事をし3人で体育館へ向かった。






体育館へ行くと僕たちと同じ新2年や新3年入学してきたばっかの1年がいてそれぞれ決められた場所に塊になっていた。

「2年どこ?」

そう僕が言うとウナガが声を上げた

「あ!あそこじゃない?テサンって言う人いるしその周り群がってる」

「ほんとだ」

学年1いや学校1イケメンで人気のハン・テサンはどこに行っても一目でわかる。

スラッとした体にまるで神の最高傑作のような顔面。

本当にすべてが特別な存在。僕は一度しか話したことがない。いやあれは話したってことでいいのか?それは1年生のあっつい夏のことだった…







はぁ…やばい…これ重すぎる…

僕はその時先生に雑用でたくさんのいらない資料がいっぱい入った重い段ボールを捨ててくるように頼まれていた。

この学校はゴミ捨て場がなぜか学校の端っこにあり行くまでが遠い。

まぁだから先生は僕に頼んだろうな。

にしても暑すぎる…段ボールは重いし場所は遠いし…なんなんだ…

僕が暑さに耐えられず木の影の下で休んでいると…

「ねー?大丈夫?」

心配そうに僕の顔をのぞき込んできたのはそう、ハン・テサンだった。

「あ、う、うん。大丈夫」

急に喋りかけられてびっくりしたのか人見知りが発動してしまった。

でもそんなことは気にせずハン・テサンは続けてしゃべりかけてきた。

「絶対大丈夫じゃないでしょ笑俺持つよ!」

「え、あ、ありがと、」

僕がへとへとなのがわかったのか僕が持っていた段ボールを持って歩き出した。

申し訳ないと思いその隣を自信なさげに歩いた。

あの学校1のイケメンが隣にいる…

そう思ってると、ハン・テサンがこっちをみて微笑んでいた。

「ど、どうしたの?」

「え?笑笑もしかして気づいてない?笑」

「な、なにが?僕なんか言った?」

「え?笑だって今、あの学校1年生のイケメンが隣にいるって言うからびっくりしちゃって笑」

まさか、僕は心のなかでイケメンが隣にいるって言ったはずが声に出していた?

「聞こえてたの?」

「うん笑てかそう思ってくれてたんだ〜笑」

「いやだって君誰がどう見てもイケメンだよ」

「え〜嬉しいな〜!笑」

「羨ましいよ。キラキラしてるし僕とは大違い」

「そうかな〜?ソンhじゃなくて君もよく見ると可愛いけどね」

「そこはカッコいいじゃないんだ」

「あ!いやあの〜かっこいい…いや!可愛い!」

「ハハッ笑変えないんだ笑まぁ〜一応お礼だけ言っておくねありがと」

ハン・テサンのあまりの素直さに思わず口角が緩んだ。

するとなぜかハン・テサンはさっきまで僕のことを見ていたのに急にそっぽを向き頬を赤らめた。

暑いのかな?確かに今年の夏はレベルが違う…

そんなことを思っているとゴミ捨て場についた。

「ここでいい?」

「うん。ありがとう助かった」

「いえいえ!お安い御用です!」

そう僕がお礼を告げると嬉しそうに見えない尻尾を振っているハン・テサンが見えた。




「さっきはありがとう。僕あっちだから」

「うん!じゃぁ〜バイバイー!」

「また」

正門までなんやかんや一緒に行って、帰り道は逆だったためここで別れた。

僕はハン・テサンに自分の名前を教えることすらないまま終わった。







これが僕が初めてハン・テサンと話したことだった。

それ以来話すことなく約半年以上が過ぎた今やはりハン・テサンの人気ぶりに圧倒された。

ハン・テサンは色んな人に囲まれていて異学年からは猛烈な視線を集めていた。

「うわ〜めっちゃ人集まってるじゃん」

そう引き気味にイハンがそう言った。

「すごいね。あ、あそこに2年のスペース空いてる」

そう2人に言うとほんとだーと言いながらそこのスペースへと向かった。



一番前の端っこ。目立ちそうで目立たない。長いつまらない先生の話をききながら、まぶたを閉じたり開けたりをくり返した。







あれから30分やっと始業式が終わった。教室に戻るとみんなが楽しみであろうクラス替えの発表がある。

僕の学校は席につき先生が一人ずつ何組と言っていく。

僕はいつもと変わらない鼓動の速さ、表情で席に着いた。

いよいよクラス替えの瞬間。最後に願っておこう。いいクラスですように…

次々発表されていく。その時なんだか嫌な予感というか変な感じが僕の心にまとわりついた。

嫌な予感がする…

「キム・ウナク4組キム・ドヒョン4組……」

どうやら2人は同じクラス僕も4組と言われればいい。そう言われれば。

次は僕の番。僕は…

「パク・ソンホ5組……」

ち、ちょっと待ってくれもしかして5組と言ったのか?あ、終わった。まさかの最悪のパターンだ…嫌な予感は当たったようだ。

先生からの発表が終わりみんなが一斉に新しい教室へと移動していく。

「ソンホどんまい笑僕とイハニは一緒だったみたい笑」

「ほんとに終わった…」

「でも僕とウナガで遊び来るよ〜!隣クラスだし!まだ1組と5組じゃないだけまし!」

「それはそうだけど…」

これまでの1年間の頑張りが無駄になってしまった…遊びに来るとは言え休み時間や昼休み以外は一人ってことになる…

さよなら僕の平和な学校生活…

そんなことを思いながら2人に渋々別れを告げ新2-5の教室のドアを開けるとそこには…………



















どうでしたか?!変なところで終わってすいません💦前と書き方を変えてみました!ソンホ視点で書いていきたいと思います!次は「君の名前2」を出します!お楽しみに!アンニョン!

なんで僕が好かれるの?!

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コメント

5

ユーザー

テサニ…イケメンなのは知ってるけどおお!!!!?wその学校行かせてくれえええ!!!っていうのが全ワンドアの願い…泣w

ユーザー

まってるね!ふぁいてぃん!

ユーザー

ももかちゃん! 新しい作品だすなんて!?思いもしなかったwももかちゃんのは読みやすい!本当すき❤️‍🔥

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