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碧だけが、唯一の救いだった。教室が静まり返る中、僕は自分の席に着いて、ランドセルをゆっくりと机に置く。目の前の席にある画鋲で書かれた言葉を見ないように、無理に視線を逸らした。指でそれを触れると、ざらっとした感触が伝わる。
「どうせ、またいつものことだ」
僕は心の中でつぶやいた。それが何も新しいことではないことを、もう知っているからだ。
でも、どうしても、今は少しだけでも、誰かに頼りたかった。誰かに助けを求めたくなった。
授業が始まっても、周りの視線が気になって仕方なかった。誰かが僕のことを囁いているのが分かる。でも、僕は何も言わなかった。言ったところで、どうせ変わらないから。
放課後、誰もいなくなった教室で、僕は席を立ち、机の上のノートを片付ける。それでも、また明日も同じように過ごすのだろうという思いが胸を締め付ける。
でも、そんな僕の背中に、急に声がかかった。
「ねぇ、大丈夫?」
どうでしたか?
今春休みで暇だったので書きました!
誤字などがあったらコメントで教えてください🙇🏻♀️
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