「海星!!!起きなさい!!!」
母の怒鳴り声が響いた。
時計を見ると7時55分。8時10分に学校に行かなければいけない。
俺は食パンをくわえて走るといういかにも恋愛漫画みたいな状態だった。
すると道の角でまさかの出来事が
「ワッッッ」
女の子が出てきた
「た、田坂!?」
俺は驚いて大きな声を出した。
まさかの田坂とぶつかった。
「海星かwパンくわえて走ったりして少女漫画かよw」
田坂は笑いながら言った
「しょうがないだろ、寝坊したんだから」
俺は真剣な顔で言った
「お前イケメンの割に意外とかわいいね」
田坂がこっちを向いて言った
「かわいいって…田坂昨日会ったのが初めてだろ?なんでそんな馴れ馴れしいんだよ」
俺は少しきつく言った
「なんでって…」
田坂は少し悩んだ表情をした
「あ、学校遅刻しちゃうよ」
急に話をそらされた。
俺らは全力で走った
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
ギリギリ間に合った
「海星何組?」
田坂が急に呟いた
「2組だけど」
なんで聞かれたのかは分からないが一応返しておいた
「そうなんだ。うちは3組だよ」
別に田坂のクラスなんかどうでもよかった。
2人はそれぞれの教室に入っていった
昼休みになり俺が教室で友達と話してると誰かがドアをノックした。
「海星いる?」
田坂が教室に入ってきたと思ったら無理やり廊下に出された
「なんだよ急に廊下に出して。」
俺はけげんな顔で言った。
「朝なんでそんなに馴れ馴れしいの?って聞いてきたじゃん?」
「あ、うん」
「授業中ずっと考えてたんだけどさ。思いついたの」
俺の目を見て言った
俺は軽くうなずいた。
「なんかさ、海星と仲良くなりたいんだよね」
田坂が微笑んで言った。
「なんで昨日会ったばっかのやつと仲良くなりたいんだよ」
田坂の目を見て言った。
「だってお前イケメンだから一緒にいるとうちの株が上がる的な?」
田坂は少しニヤけて言った
「顔良くたって人見知りだから俺といたって株上がんねぇよw」
自虐も含めて言った。
「自分で顔いいって言うのかよw」
田坂は笑いながら返した。
「お前が先に言ってきたんだろ」
とっさに答えた
「まぁイケメンではあるk((キーンコーンカーンコーン
田坂の話をさえぎるようにチャイムがなった。
「じゃあまたあとで」
2人同時に言った。
この時から田坂別に悪いやつじゃないなって思い始めた。
放課後俺は部活が休みだったので、とっとと家に帰った。
家に帰ってスマホの通知を確認するとLINEに1件の通知が来てた。
「新しい友達が追加されました」
それを開いてみると、
「もえかって…田坂なに勝手に追加してんだよ」
俺は少し呆れた。
するとまた通知が来た。
「海星勝手に追加してごめんね。」
田坂からのLINEだ。
「誰が渡したんだよ俺のLINE」
俺は別に嫌な訳では無いが一応聞いた
「翔だよ」
直ぐに返ってきた。
「またあいつかよ…」
田坂は翔と同じクラスだったらしい。
「嫌だった?」
田坂から返っていた
「いやいいんだけども」
俺は少し動揺しながらも返信した。
そこで会話は終わった。
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