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30 - 第30話

♥

29

2025年02月01日

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こんにちは渚咲です!

本編へレッツゴー👋


朱純の家

ピーンポーン

朱純「はい」

千夜、空「朱純!」

朱純「わっ、千夜と空かー

どしたん?」

千夜「早退した分のプリント届けるのとちょっと報告がある 」

朱純「…?とりま部屋くる?

今誰もいないし」

千夜「おっけー」


朱純の部屋

空「虎雅のことなんだけどさ、クラスメイトに、朱純と別れたってのを言ってて」

朱純「別にいいけど」

千夜「その理由が朱純に他に好きな人ができたってゆーことにしてるんだよね 」

朱純「……そう、なんか、話最初聞いた時はめっちゃイラついたんだけどさ、いや今もイラついてはいるんだけど

家帰って自分の中で整理してたらイラつくってゆーよりもやっぱりか、みたいな気持ちの方が勝っちゃって」

空「…やっぱりって?」

朱純「いや、まぁ認めてくれた感じはあったけどさみんなに素を偽って過ごしてて、その素がめちゃやばいやつだし、めんどいやつなわけじゃん?そんなやつ誰も好きでいてくれないと思ってたから」

千夜「…確かに情緒不安定な時は多々あるけど、その朱純の方が私は好き」

朱純「千夜はそう言ってくれるけどさ、私自身が私の素を嫌いなんだよね」

空「俺にはさ、朱純が背負ってるプレッシャーも期待も苦しさも痛みも何も分かってあげられないけど、今回のことに関しては100%、朱純が悪いわけじゃないよ」

朱純「…結局虎雅は、私の表面だけが好きだったんだろうなってちょっと虚しくなった」

千夜、空「…」

朱純「もし、表面だけじゃなくても結局の所は私の素よりももっといい子がいたんだよね、自分の好きな人は他にいる思いながらも好きだって思ったってことなんだから、きっと私のことがそんなに好きじゃなかったのかなって……で、そう思わせたのは友達でもクラスメイトでもなく私自身なんだろうなって」

空「……でも、だからって言ってあそこまで言っていい理由にはならない」

朱純「私だって分かってるの!!このことに関して私は悪いことは一切してない、それにあんな振り方までされた、だけどさ、今までずっと好きだった時間は一瞬にして変えられるわけじゃないんだよ、、? 」

千夜「朱純……」

朱純「家に帰ってから何度も何度も忘れようとした!あんな奴なんかどうでもいいって思いたかった!!」

「……だけどさ、忘れられないんだよ

…ねぇ、私はどうしたらいいの?」

空「朱純、今は忘れようとしなくていいんだよ」

朱純「……え?」

空「俺もさ、ちょっと前失恋したんだ

朱純みたいな振り方もされてないし、痛みは全然比にならないけどさ、俺の場合は周りの人の励ましと新しい恋で忘れられた」

「新しい恋を見つけろとまでは言わないけどさ、きっと何かが朱純に変化を与えてくれるよ……ふわっとしててごめんだけど」

朱純「…ううん、嬉しかった ありがとう」

空「明日から朱純どうすんの?」

朱純「私、もう逃げないよ

虎雅からも他の人からも」

千夜「ってことはつまり……?」

朱純「虎雅とちゃんと話をする

してくれるかは分からないけどね、 その上でちゃんと本当のことをみんなに伝える」

空「…朱純なら大丈夫だよ」

千夜「頑張ってきな、応援してる」


今回はここまでー

また長くなりました(>_<)

次回もお楽しみに!!


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