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これは、信心深い聖女がとある悪魔に愛されるお話である。

シュトゥルーデル国の辺境の村、トラウベ村の古城に1人の乙女が暮らしていた。彼女の名は「アリス・キルシェット」。桜桃の色の髪と若葉色の目を持つ彼女はこの村の領主兼シュトゥルーデル国一の聖女である。

そんな彼女の生業は、聖書に伝わる薬草や彼女お手製の果物酒を使った料理で魔を払う祓魔師だった。

ある日、古城の庭でお茶とスコーンを嗜んでいると、城の外で何かが落ちる音がした。音のする方に向かうと、紫のヘルメットと白い角を生やした男が顔色を悪くして倒れていた。しかし、普通の人が感じ取れないものをアリスは感じ取っていた。そう、男は悪魔だ。とは言え、このまま見捨てる訳にもいかない。アリスは、自分の城に男を入れることにした。

男を客室に寝かせた後、おかゆと薬を出して、男が起きるまで、紅茶とスコーンを楽しみながら待っていた。

?「…ん?…ここは」

ア「目が覚めたのですね」

?「…あなたは?」

ア「私は、アリス・キルシェット。この村の領主兼聖女です。」

?「…聖女ということは、ワイを祓うんですか?」

ア「顔色が優れない悪魔を無に返す趣味はありません。」

?「優しいですね」

ア「それはそうとして、私はあなたの名前を聞いていませんが、教えていただいても?」

?「ワイは、イロニー・ショッピです。みんなからは、ショッピって呼ばれてました。」

ア「ではショッピさん、お腹空いてませんか?」

shp「ショッピでいいですよ。まぁ、少し空いてますが…」

ア「そんなことだろうと思って、お粥をお持ちしておりますがいかがですか?」

shp「ではお言葉に甘えて」

少しずつではあるがゆっくり食べるショッピを横目にアリスは紅茶を啜る。

数分後…

shp「ごちそうさまでした、ありがとうございますアリスさん」

ア「アリスでいいよ、ショッピ」

shp「ではアリス、何から何までありがとうございます」

ア「こちらこそ、お役に立てて何よりです(優しく微笑む)」

shp「…ドキッ//」

ア「ところで、あなたこれからゆく宛はあるの?」

shp「…いいえ」

ア「じゃあ、私と一緒に暮らす?」

shp「え、良いんですか?」

ア「ええ、部屋はいくつか空いてるから問題ないわ。それにここには精霊達がよくいるから、悪魔の1人や2人で驚かないもの」

shp「そうなんですか?」

ア「ええ、この村は日照時間が短く、夜の時間が長いの。だから精霊が出てきやすい。でも、村の人達はそれに慣れてるから問題ないわ。その分タチの悪い悪魔とかが出てくるから、それに私が出向かなきゃいけないけれど…精霊にしっかりとお供え物をしないとイタズラされちゃうから気をつけてね?」

shp「はい、肝に銘じておきます。」

ア「さて、これからよろしくね、ショッピ。アンネ・トラウベの加護があらんことを」

そう告げると、アリスはショッピの額に口付けをおとして、ティーカップとソーサーを持って部屋から出る。

shp「…(/ω\*)プシュ—♥」(俺、どうしちゃったのかな…アリスを見る度に顔がものすごく熱い…)


皆様、ごきげんよう。瑠璃翅(るりはね)リコリスです。

「聖女と悪魔のお茶会~桜桃の聖女の料理帳~」の第1話いかがだったでしょうか。文章がおかしかったり、誤字脱字等があったりしても目を瞑っていただけるとありがたいです。そして感想、いいね、質問等お待ちしております。

それでは皆様、ごきげんよう、さようなら

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