好き。
口パクで彼にそう伝える。
でも彼の視線は他の子にあった。
そりゃそうか。
あの子の方が頭良くて可愛いんだもん。
「…いいな。」
死ねばいいな。
あの子。早く死ねばいいな。
「……死ね。」
今日も呪いをかける。
笑顔で話しかけてくるあの子に。
「うんっ。」
私も笑顔で受ける。
死ね。
死ねよ。
お前がいなけりゃ、お前さえいなければ私は
こんな苦しい思い、しなくていいのに。
なぁ、と開きかけた口を閉じる。
いつも、苦しい。ずっとズキズキが止まらない。
ねぇ、
大好き。だから死ね。