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2 - 勘違い喧嘩1(VANWES)

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2024年10月02日

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※ヴァンウェス


ウェスカーさんがねちっこくて面倒臭い人になってしまった


2024.10.3

※深夜テンションで書いたため、加筆と修正

____________________


ウェスカーside


いつだかのベットの中、彼に身体を余すところなく暴かれた後、私はヴァンさんに唐突に聞いたことがある。


「ねぇ、ヴァンちゃんは私の前からいなくならない? 」


「どうしたのウェスウェス」


ベットの中、細いながらも鍛えられた彼の筋肉に抱きつき、美しい銀髪を見上げる。

彼は私にしか見せないであろう微笑みで私のことを見ていた。


「いいから答えて」


「さぁ、ワシらはいつ死ぬか分からない立場だ…そんな簡単には答えられないな」


「そう言うと思ったよ。じゃあさ、質問変えるね。ヴァンさんはさ、自分の意思で私の前からいなくならない?」


私の新たな質問に私の頭を軽く撫でながら答えた。


「さぁ、それもどうだろうか。でも少なくとも、今はいなくならない 」


彼のその答えに私は嬉しくなった。

ロスサントスにいる限り、きっとヴァンさんは私と一緒にいてくれる。

私の全てをさらけ出してあげた男、私だけ唯一無二、私の一生。


「ヴァンさん愛してる」


「ワシも愛してる」


しかしある日、彼は日本に行ったっきり帰ってこなくなった。


噂では、日本での仕事が成功したとか、日本で結婚したとか、元々日本に忘がたい人がいたとか色々である。


あぁ、私は裏切られたのか?

いや、私だけではない。MOZUはどうなる。ヴァンさんを待ってる人は沢山いるのに、彼はここにはいない。


これは彼に対しての怒りなのか、いや、これは……


無線を構える。


「餡ブレラの全構成員に命令だ。今後、ヴァンダーマーをこのロスサントスで見たものはすぐに殺せ。私を裏切ったことを後悔させてやれ。ヴァンダーマーを助けたものがいた場合はそいつも同罪だ。一緒に海に沈めろ」


これは、彼に対しての絶望と恨みである。


私は私を裏切ったやつを絶対に許さない。特に私の深い部分にまで許して上げたのに…必ずこの地に…私の前に現れることを許さない。

______________________


数年後__


「ルーファス、キミトス、ワシはお前ら二人に迎えはいらないと連絡したはずだが?」


空港にズラっと並ぶ久しく見る組織の構成員たちは皆、見た目が少し変わっていれど、誰が誰かはすぐにわかった。


「ボス!お元気でしたか!?」


「ダーマー様、ご帰還をお待ちしておりました」


「あぁ、ありがとう」


「ボス!それより、大変です! 」


「なんだ」


妙に焦っているキミトスと既に戦闘体制で周囲をずっと警戒しているMOZU構成員たちに眉を顰める。


「この気配は!全員ボスを守れ!!」


キミトスの言葉に構成員たちはサッとヴァンダーマーを囲むように陣形を組むと、空港の入口の方へ銃口を向ける。


「やぁやぁやぁ!!」


構成員たちの背中越しに見える男はヴァンダーマーが最も愛した男のはずだ。

しかし、彼の様子がとてもおかしいように思える。彼はヴァンダーマーに向けて、あのような表情をしたことがあっただろうか?あと、彼の後ろの餡ブレラ構成員たちが異様に殺気立っているのは何故だろうか?


「ウェスカーさん!!ボスは帰国したばかりでまだ状況を!!」


「黙れ、キミトス」


「っ!仕方ない…」


キミトスは懐から拳銃を取り出すと、ウェスカーに向けた。


何故、自分が帰国しただけで抗争に発展しているのだろうか?


「私を裏切って過ごす日本のワイフとの日々は楽しかった?ヴァンちゃん♡」


彼の口から飛び出したとんでもびっくりの内容に流石のヴァンダーマーもサングラスの中の瞳が点になった。


ウェスカーの言葉にキミトスが天を仰ぎ、ルーファスが額に手を当てた。互いの構成員の中にはキミトスと同じ行動をしているものが何人かいたが、その中でも科場諸朋に関しては、先程からずっと胸の前で十字を切り、涙を流している。お前、そんなキャラだったか?


「ぁん?」


流石のヴァンダーマーも言葉が出ない。

日本とワイフとはなんの話しだろうか。そもそも、待て待て…いや、そっちのウェスカーがその気ならばこっちだって言いたいことやお仕置きしたいことがある。


「ふぅ…なんの話か分からないが、ワシの手紙に一度も返事がなかった冷たいウェスカーさんに裏切りって言われたくないな」


「日本で可愛い奥さんと結婚した人に言われなくない!!」


「そっちも随分と遊び回っていたようだな?日本にまで話が聞こえてきていたぞ」


「はぁ?私を裏切った人に言われなくないもん!裏切り者!!小者!!弱虫!!」


ウェスカーの言葉にいつもは冷静なヴァンダーマーの頭の中のダーマーがエンジンをかけた。


「っ!ふぅー!!こっちが下手に出てりゃ言うじゃねぇか!やんのか?あ”?」


「その言葉そのまま返す!!ヤッてやろじゃないのよ!!」


ヴァンダーマーは構成員を退かし前に出た。ウェスカーも拳銃投げ捨てると、腕を捲りながら、歩き出す。


が、互いに拳を振り上げたところで強い力で後ろに引っ張られた。


「あ?キミトス!!」

「は?わきを!!!」


「「離せ!!!」」


「「ボス!!落ち着いっ!!」」


互いの構成員達はよくやったと2人を心の中で褒め称える。が、次の瞬間…全員が2人向け、涙と手を合わせた。


バコッ!!ガコッ!


「「グハッ!!」」


「誰か、ボスたちを止めて!!」


誰かの言葉に互いの構成員たちは力を振り絞り、いつも慕っているボスを羽交い締めにする。顔や身体をボスたちの本気の力で殴られても、彼らは屈しなかった。


後に笑い話として語られる餡MOZUボス夫婦喧嘩事件は、両ギャングメンバーの絆が深まった事件だった。


そして、互いのボスに1番に殴られたキミトスとわきをは全治6ヶ月の怪我を負い、その場に仲良く気絶していた。


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