12月30日 14時 ハッタン王国 近海
ブーーーーー
5時間前、国民に見送られながら、クライスを乗せた大きな豪華客船が出発した
コクッコクッ…
クライス「ム…寝てないぞ…zzz」
船に揺られながら、客室の椅子に腰かけている今にも眠りそうなクライス
クリス「おいおい、寝るなよ、もうそろそろ着くぞ」
クライスは両腕を広げて、んーっと背伸びをして椅子から立ち上がった
ブーーーー
客船の汽笛が聞こえた
メント「着いたみたいですね…おえぇ….」
跪き、部屋の床に吐しゃ物を吐き散らかすメント
クリス「なにやってんだ!きたねぇなぁ!」
メント「す、すびばせん…船には不慣れなもので…」
クライス「行こうか」
三人は客室を出た
この会談では現在勢力を上げているティード海賊団への施策を話す
ギギギギ…
客船の橋が降りて、我々は船を出た
ばさっ!
メント「うっ!」
目に砂埃が入った
しょぼしょぼと目を開けると、見渡す限りの一面の砂景色が広がっていた。
フロスト王「ようこそ、我がハッタン王国へ、二年ぶりだなクライス」
フロスト王が黄色の鎧姿の護衛の兵士3名を引き連れてやってきた
クライス「生きていて嬉しいよ、フロスト」
フロスト「馬車が待っている、こっちだ!」
ヒューー!と砂風が吹く中、我々はフロストと共に馬車へ向かった
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