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最っ高です!続き待ってます!!
悪文
1600文字以上
サンズ視点
蘭と手を繋いだ。
それも恋人繋ぎと言う、指1本1本の間に相手の指を入れるこれ以上ない甘い手の繋ぎ方。
俺はすぐに離したかった。
男同士だから?
それとも恥ずかしさ?
どちらとも違う。
こいつらにとって俺はセフレの様な存在。
そこの間には愛など全くもって必要ない。
だが、嫌ではなかった。
でも、嫌だった。
だって灰谷のことが好きになりそう、灰谷のことが頭に一生離れなさそうで嫌だから。
俺は、人に優しくなんかされたことないし、こんなことされたこと無かった。
多分、俺は人の優しさに弱い方だ。
頼むからその手を離してくれ。
俺じゃなくて、もっと好きな奴と一緒にやればいいじゃねぇか。
「お待たせー」
「おせぇぞ竜胆ー」
「ごめんって、探してたんだよ」
竜胆は片手に新しいボディーソープを手にしていた。
俺はあの感覚がまた来ると思い、少し逃げようとした。
でも逃げれなかった。
なぜかは自分でも良く分からない。
俺は空気を読む人間か?
竜胆がボディーソープを1、2とプッシュし、手の平に出す。
「さーんず、竜胆がお前の体洗ってくれるってー♡」
「感謝しろよー」
「感謝なんかするかよ…」
俺の言葉を無視し、俺の体に触れる。
最初は腕とか、背中とか、足を普通に洗っていた。
「どう?
人に体を洗われる気分は?」
「わかんねぇし…ていうか、もう良いから」
「まだ洗い終わってねぇよー♡」
そう言い、お腹を触り始める。
丸を描くように優しく、手の平で触る。
「んッ…やめ、ろッ…」
「こーら、洗ってくれてるんだから暴れちゃ駄目♡」
抵抗しようとすると、後ろから蘭に手首を捕まれ、後ろで固定された。
抵抗ができない、口も抑えられない、見られたくない顔も隠せない。
自分の思いどおりに全くならなかった。
「三途ー、お前とさヤる時って大体ここら辺に入って、お腹がポコッて膨らむよね」
「うる、さッぃ…あッ、ぅ…んッ」
風呂場だからか、自分の喘ぎ声が響き渡る。
聞きたくない自分の声。
耳を塞ごうとしても手は使えない。
何故かこの時自分が弱いと感じてしまった。
俺はNo.2なのに、俺よりも下のこいつらに勝てない。
自分が嫌いになってしまう。
どうしてNo.2という称号を貰ったのか。
なんでこの関係を作ったのか。
自分が憎い。
「三途ー、こんな時に考え事かー?」
「か、考えてねぇよ…!」
はっと我に帰った。
顔を無理やり相手の方向に向けさせられ、口内に指を入れられた。
歯の裏、舌を重点的に触られた。
蘭と竜胆は俺が敏感な所は一つ残らず知っている。
蘭と竜胆の脳内には俺のデータが入っている。
そう思うだけで、実は俺のことが好きなんじゃないかと錯覚してしまう。
「ンぁッ…ふ、ぁ…」
ゴツゴツと骨張った大きな手が俺の口内を犯す。
いつもよりも優しく、丁寧に。
プルルルルルル
すると洗面所の方から電話の音が鳴った。
大体電話の音が鳴った時は仕事の話。
竜胆と蘭は「でたくねー」と嫌な顔をして言った。
「今いい所だったのにー」
蘭は風呂場を出て嫌々電話に出た。
竜胆と俺は遅れてゆっくりと風呂場から出て体を拭く。
「続きいつしよっかー」
「しねぇよ!」
ケラケラと笑いながら竜胆は俺の髪を自分の髪よりも優先して拭いてくれた。
流石カリスマ髪、体を丁寧に拭き、スキンケアも欠かさずにやってくれた。
「竜胆、俺は良いから自分のこと体拭けよ。」
「だって三途が可愛いからー」
「理由になってねぇ」
そう言いスキンケアを終え、やっと竜胆は自分の体を拭き始めた。
まるで恋人みたいなやり取りで、少し余韻に浸ってしまう。
「りんどー、やっぱり仕事だってー!」
「まあ、そうでしょうね!」
大きくため息を吐き、少し遠くにいる蘭に聞こえるよう大声で言った。
俺はというと、まだ仕事は来てない。
というか、最近仕事が楽なものばかり回される。
後でマイキーに聞いてみるか。