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ネコの退屈
山崎は、真夜の居る部屋へ向かっていた。何となく、嫌な予感がしたからだ。
「真夜ちゃん!!!」
山崎がそう彼女を呼ぶが返事がない。
いつものように、氷のような表情が溶けて柔らかく笑う表情が似合う彼女がいない。
真夜の部屋の前を見た、襖が空いていた。
そこには誰もいなかった。
「まよ、るちゃ、」
もぬけの殻というのはこのような様子なのか。
「た、大変だ〜!!!」
近くの隊士が叫ぶ声が聞こえた。
「沖田隊長を医務室へ運べ〜!!」
嫌な予感が当たった。
もしかしたら、彼女は。
「拐かされたの、か?」
その可能性が山崎の頭から離れない。
(山崎さん、!!)
彼女が自分を優しく呼ぶ声が響く。
自分が彼女の元へ行くと彼女の雰囲気が優しくなる、ほかの隊士たちには見せないあの表情が山崎は好きだった。
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