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翌朝。窓の外から聞こえるカラスの声で目を覚ました。
「……ん」
体が痛い。変な姿勢で座ったまま眠ってしまったせいだ。
慌てて光の額に手をやると、昨夜の熱気が嘘のように引いていた。
「……あ。目が覚めた?」
光が目を開けていた。昨夜の朦朧とした様子はなく、いつもの、どこか人を食ったような光の瞳に戻っている。
「……日比谷くん! 具合はどう? まだ痛むところは?」
「……いや、おかげさまで。なんか、お姉さんが一晩中俺の手を握って、呪文唱えてた気がするんだけど」
「……じゅ、呪文じゃない! 看病だわ!」
私は真っ赤になって手を離した。
光はそれを可笑しそうに眺めた後、少しだけ真面目な顔をして、起き上がった。