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「あっ、あっ、すちっ……やぁっ……もう、むりっ……っ、ほんとにぃ……っ」
みことは仰け反ったまま、涙と涎を垂らしてぐずぐずに崩れていた。
瞳は焦点を失い、開いた唇の端から、とろりと一筋、透明な涎が顎へと流れていく。
すちはその様子を見て、さらに欲情を深めた。
「やば……よだれ垂らして感じてるの……かわいすぎる」
喉を鳴らすようにそう呟くと、すちは緩めることなく、ずぶずぶと深くみことの奥を突き上げた。
「うあっ、あっ……っ、やぁ、だめぇっ、イッちゃうっ……またっ……!」
「いいよ。イって。みこちゃんの良いトコ沢山擦ろうね」
前立腺を擦るように、角度を完璧に合わせて何度も奥を穿ち、同時にみことの弱いところを指先で撫でる。
快感が頂点を超えた瞬間、みことの体が大きく痙攣した。
「……っあ、あ、あああっ……っ! も、だめぇえええええっ!!」
目を見開いたまま、みことはまたひときわ強く絶頂を迎える。
その拍子に、涎がぽたりと唇から落ち、涙と混じってシーツに小さな染みを作った。
「よだれも涙も……身体中ぜんぶ、俺でいっぱいになっちゃったね」
すちは荒い息のまま、最後の数回を深く突き上げると、みことの内側にまた熱を注いだ。
「中も、表も、もうぐちゃぐちゃだ……っ。これで、ほんとに、どこから見ても俺だけの、みことだよ」
みことは言葉も出せず、涎を垂らしたまま、快楽の残響に震えていた。
「……ひっく……んぅ、すちぃ……」
「大丈夫、もう何もしないよ。……みこちゃん、かわいすぎて、俺の理性ぜんぶ飛ばされちゃった」
そう囁くと、すちはそっとみことの口元を指で拭い、やさしく唇を重ねた。
「……泣き顔も……全部愛してるよ」
その夜、みことはすちの腕の中で、快楽と執着の余韻に包まれながら静かに意識を手放した。
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ぐしゃぐしゃに乱れたシーツの上、みことはまだ眠っている。
細い肩は毛布にくるまれ、かすかに熱の残る頬には、昨夜の涙の跡がかすかに残っていた。
すちはその隣に座り込み、胸に広がる罪悪感と焦燥に唇を噛んだ。
(やりすぎた……)
あんなによだれ垂らして、泣きながらイって――あんな姿、可愛すぎて歯止めが利かなくなって、壊れるほど抱いた。
けれどそれは、相手を想えばこそ、傷つけてはいけない境界だったはずだ。
「……みこちゃん、ごめん……」
絞り出すような声で、すちはそっとみことの頬に触れた。
熱がある。身体も、熱を持って火照っている。きっとまだ痛みも残っているに違いない。
昨夜の痕が、白い肌にいくつも残っていた。
キスの跡、指の跡、強く抱き締めた時についた内出血のような色。
「ほんと、ごめん……俺……好きすぎて、壊したくないのに、壊しそうになってる……」
そんな独り言のような懺悔の中、みことのまぶたがゆっくり開いた。
「……すち……?」
「あ……! 起こした……?」
「んん……起きたけど……」
声が掠れている。それでも、みことは小さく微笑んだ。
「……喉かわいた……」
「あ、すぐ水、持ってくる!」
ばっと立ち上がり、冷蔵庫からペットボトルの水を取ってくる。
枕元でふたを開け、そっと口元に添えると、みことは少しずつ飲み込んでくれた。
「ありがと……ふぅ……」
「……ごめん、本当に。昨日、やりすぎた。途中で止まんなくなって、みこちゃんの顔が可愛すぎて、……でも、痛かったよね……?」
みことはふるふると首を振った。
「……痛かったけど、でも……きもちよかったのも、ほんとで……」
すちの目が見開かれる。
「すちが、いっぱい“すちのもの”にしようってしてくれてたの、分かったし……なんか、うれしかった」
「……みこちゃん……」
「でも……ちょっと壊れそうだったから……次は、やさしくして……?」
その言葉に、すちは力が抜けたように、涙ぐみながら笑ってしまった。
「うん、わかった。今度は、ちゃんと“壊さないで”、みこちゃんをめちゃくちゃにするよ」
「それって、ぜんぜんやさしくない気がする……」
そう言って笑ったみことの頬に、すちはそっとキスを落とした。
謝罪と、愛と、これからも一緒にいさせてほしいという願いを込めて。
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