季節外れの梅雨ネタ
※注意※
・腐作品です。地雷の方は回れ右
・この作品は2.5次元の方を使った作品です。とてもデリケートなものなので,本人様に迷惑をかけないようにしてください。
・本人様とは0.1mmも関係ありません
・できるだけ気をつけてはいますがキャラ崩壊があるかもしれません。
・主は小説をあまり書いたことがありません。文章がおかしい所があると思います
これらが大丈夫な方はどうぞ。
ビーッビーッ…
何回目か分からない無機質なアラームの振動音が俺の耳をベットシーツを渡って刺激する
いつからだろう。これに悩まされ始めたのは
あまり記憶にないが物心着いた頃にはこの時期が嫌いだった気がする。
最近梅雨の時期になった、とテレビでニュースキャスターが言っていた
今年は少し梅雨の時期が遅かったので
もしかしたらなくなったんじゃね?!
なんて思った自分が馬鹿だった。
いつもなら好きな夏も本格的に始まってくるであろう7月初め、だが今回は6月後期と7月初めに梅雨の時期が来るものだから溜まったもんじゃない。
nk「ん…。」
流石に起きなければやばいかなと思い
先程まで全身を授けていた自分のベッドから上半身を起こそうと思い力を入れてみたが、身体は正直なのか微動だ動こうとしない
もう一度言うが、俺はこの時期が嫌いだ、
俺は酷いほうなのかこの時期のせいで体調を崩すぐらいこの時期に弱いのだ
勿論少し軽かったり軽い頭痛だったりする日もあるが、今日は酷いほうだった。
nk「…11時半……」
かろうじて手は動かせれる為
自分の右側にあるスマホを手に取り時間を見る
寝起きこそ別に良くないものの、いつも9時半頃には大体起きているので相当寝ていたんだなと思い、スマホを閉じた。
しんどかったのでいつも一緒にいる5人の誰かに助けを求めようかとも考えたがそれすらもやる気力が湧かなかったので辞めた。
何より天候だけでメンバーに迷惑掛けたくないという思いが1番強かったのかもかもしれなけどさ…
nk「あ゛ぁ~…しんどぃ……」
…声もガラガラだしさ…もう今日はこのままずっと寝てようかな。
まぁ、まずこの状態で何かしようと言う気にもなれないしね。
そんな事を考えているといきなり
ピンポーン
とまぁなんともどこの家庭にもある普通のインターホンが鳴った
音がないこの空間だといつもより音が聞き取りやすい
nk「…んだよこんな、ときに…」
メンバーに連絡はしてないしましてや宅配が今日来る予定もなかったはず。
…なら別にいいか、ほっとこう。
ただでさえきついんだから見に行く事も出来ないし、俺は出ないから帰った帰った
そう心の中で呟き、眠くもないのにまた眠ろうとする。
ガチャ…。
nk「…?…!」
え、なんでドア開いた音したの?
もしかして俺ヤバい奴?不審者?空き巣…?
せめて抵抗出来ればいいものの今の俺にそんな事ができる訳無くて、怖くて布団の中に入り、目を瞑る
廊下を靴下で木でできたフローリングを歩く音
カサ…ガサと何かが掠れる音…
この無音の空間では全ての音が鮮明に聞こえる
だが現時点ではそれが怖い
やがてその足音の人物は俺の部屋の前まで止まった
せめて、せめて口だけでも抗ってやろうと思って顔まで全て覆っていた布団から顔を出し、目を半開きで開けてこの家に入ってきた輩を見ようとした。
もう一度
ガチャ
と音を立て、ドアが開く。
だけどそのドアを開けて俺の部屋に入ってきたのは見覚えのある癖毛が目立つ金髪の彼
きりやんだった。
nk「うぇ…?きりゃ…?」
思わず間抜けな声が出る。
今の状態だと全部間抜けな声に聞こえるかもしれないけどさ、
今日はきりやんが来る予定なんてなかったし
もしかして急に来たんか?
…てか、さっきまで怖がってた俺が馬鹿みたいじゃん
せめて連絡ぐらい入れろよ、馬鹿やん。
kr「やほ~貴方の彼氏きりやんさんですよ〜……その様子だと来て正解だったみたいだね」
そうニコッて笑って、ビニール袋を持ち上げ俺に笑いかけてくる
いつもの優しいきりやんの顔
でも言い方が妙に腹立つ…けどそんな怒る感情すらも面倒臭い
今日大目に見てやろう…。
そういえば1回きりやんが俺の家に泊まった時に俺が用事あってきりやんに合鍵を渡しといたんだっけ。完全に忘れてた。
でも彼氏だからそれぐらい普通なんかな…?
ここまで色々口に出さず脳で考えてたけどもしかして脳みそ機能してない説ある?
こんな風に自分の脳内で会議を開いているときりやんが俺に喋りかけてきた
kr「熱何度だった?」
nk「…はかってない。」
kr「はぁ〜?おまっ…お゛~い!」
測ってるわけないだろ
布団からも出らないんだって、
それぐらいしんどいから大目に見て欲しい
kr「ま、分かってたけどさ」
分かってるのかよ。
じゃあなんで聞くんだよ
やっぱり馬鹿やんだ。
nk「わかってるなら、聞くな」
kr「ごめんじゃんwでも聞いとくのも大事だろ?」
…それはそうだわ。
俺も聞いちゃうもんね
これは俺が間違ってたわ。
nk「…確かに」
kr「だろぉ?まぁ熱なんて計らなくてもなかむしんどい一目瞭然で分かるけどさ。」
そう俺の事をなんでも知ってるって感じで言ってくる
こいつ凄いじゃん…。
でも俺そんなしんどそうな顔してるの?
…あぁ…いつもならとりあえず薬とか飲んで気合なんて入れてから梅雨の時期は皆に会ってたからこうも急に来られると間抜けな顔してそうだけどさ…
…、?そういえばなんできりやんは俺の家に来たんだ…?梅雨の時期には体調が悪くなるってことは、親以外誰にも伝えてないから分からないはずなのに…
nk「ねぇ、きりやん。」
俺が考えている間、黙々とビニール袋からポカリやら頭痛薬を取り出してる彼に問う。
kr「なぁに?」
俺が呼ぶとすぐに優しい心地のいいダミ声で返事してくれる彼
nk「なんで俺がたいちょー崩してるって知ってんの?俺、誰にも言ってない。」
きりやんに問うときりやんはビニール袋から手を離し、俺の目を見て
kr「高校生の時から気づいてたよ。なかむが梅雨の時期になると体調が悪くなるの。だから様子見に来た。もしもの時の為に色々買ってきたりもしたし。」
nk「ぇ…?」
またもやびっくり、間抜けが声が出た
…バレてた?きりやんに?嘘だろ…?
結構上手く隠してたはずなんだけど…俺嘘下手なのかな。
kr「…俺以外の人にはバレてなかったよ。ズッ友のきんときでさえも気づけなかったから相当隠せてたと思う。
実際俺もなかむと友達になってすぐわかった訳でもないし。」
こいつは俺の心でも読んだのか
きんときにもバレてないってことは相当だと思うんだけど…あいつ人の心読み取るの上手いし
kr「でもさぁ、なかむがどう思ってるかは知らないけど俺はなかむが思ってる数倍見てきたんだぜ?なかむのこと。だから顔とか気分の違いとかいつしか分かるようになってた。そんだけお前に惚れてたの。」
言ってることはちょっと変態っぽいのにちゃんと格好いいの辞めて欲しい。
それにその視線に気づかなかった俺も相当馬鹿じゃん。馬鹿むかな?
でもここで何も言わないのは癪に障るので少しばかり煽っておこう…
nk「へんたい」
kr「wwww…まじでそうかも、周りから見れば多分俺ヤバい奴だったしね実際w
きんときにも [お前なかむのこと見すぎだろ…w] って怒られたわ〜懐かし」
えぇ…。煽ったつもりが笑かせちゃった
結局バレたことについては解決してるかと分からないけど
まぁ、きりやんの笑った顔を見ていると少し気分が和らぐ気がするし、結果オーライ?かな。
nk「そう。」
kr「聞いてきたのはそっちなのになんだよその反応」
nk「べつに…。」
急にそんなこと言われたら照れる事すらも出来ないし、本当、こういう所がずるい
でも、そんなきりやんに俺は惚れたんだろうなぁ。
こんなこと絶対に本人には言いたくないけどね…死ぬまで言ってやんない
kr「なかむ、冷えピタ貼るから前髪あげれる?」
次はきりやんが俺に問いかけてくる
まぁ手ぐらいなら動けるしそれぐらいなら出来る…
nk「…こー?」
きりやんに言われた通り人より長めの前髪を手であげる
それにしても俺呂律回って無さすぎじゃない?
なんか恥ずかしいんだけど…
kr「そうそう。偉い偉い」
そう言って俺のおでこに冷えピタを貼る
先程まで布団に潜ってた為か体温が上がっていた為ひんやりとしていて気持ちがいい
だが寒いという感情と暑いって言う熱が入り交じって物凄く不思議な感じがする
体の内側は燃えるように暑いのにいざきりやんの手を握ってみるととても暖かった為自分の体温が非常に低下していることが分かる
kr「…?!…どうしたのいきなり手なんて握って」
俺がいきなり手を握ったからかきりやんは驚いている
そういえばなんで俺きりやんの手握ってんだ…?めっちゃ無意識の内に触っていた。
nk「あ、ぇ?分からない…。ごめん急ににぎって」
ただでさえ色々やって貰ってるんだから迷惑をかけるのは辞めよう…。
そうやって考え、きりやんの手を握った俺の手を離そうとすると、急に
kr「…俺は何処にも行かないから握ったままで良いよ」
と言ってきた
…なんで何処にも行かないって単語が出てくるの…?
俺寂しかったのかな。でもそんなわけない
寂しいのには慣れてる
まぁ、いいや。難しい事考えるのは辞めよう
きりやんの手の触り心地とか体温とか、感じてて心地良いからこのまま握らせて貰おう。
きりやんの手を握っていると
またきりやんが俺に何か聞いてきた
kr「あー、一応聞いとくけどご飯は食べた?」
さっき俺が指摘したからか一応って入れてきた
そういうところちょっと気にしてるのが俺の彼氏の可愛い所
nk「んーん」
とりあえず朝ご飯すらも食べてないので否定する
kr「お腹のすき具合は?」
風邪の時ってあんまりお腹空かないんだよな
いや元々そんな食べる方ではないけど…
nk「あんまり、」
kr「飲み物は飲める?」
nk「ん。」
kr「じゃあポカリ飲もうか」
きりやんはそうやって言うとわざわざ蓋まで開けてポカリを渡してくれた
俺はきりやんが渡してくれたポカリを飲む為に握っていたきりやんの手を離し手にポカリスエットを持って
飲むために口に付ける
ほんと至れり尽くせりじゃん
今日のきりやんはいつものきりやんより人一倍優しい
いつも優しいけど、今日は特に
なんでこんな俺に優しくしてくれるのか
俺には理解できない
nk「プハッ……」
流石にこれ以上飲むとトイレに行きたくもなるし、苦しいのでポカリの飲み口から口を離す
kr「もういらない?」
俺がポカリを飲み終わったと思うと直ぐに聞いてくる
nk「いらない、ありがとう」
俺はもういらなかったので飲みかけのポカリスエットをきりやんに渡す
ポカリを渡すときりやんさ丁寧ににまできっちりと締める
kr「いえいえ。じゃあもしなかむがお腹すいた時用にお粥作ってくるからそれまで寝てな?」
きりやんはそういい俺の寝ている部屋から出ていこうとする、
…分かってる、ここできりやんを引き留めたらきりやんに迷惑が掛かることを
俺の為にお粥を作ってくれようとまでしてるのに引き留めるなんてしたら嫌われてしまうかもしれない。
nk「…ぃって、らっしゃい……」
我慢をしよう。大丈夫、きりやんは隣の部屋にいる。そこで料理を作るだけだ
帰る訳じゃない
kr「なかむ。」
nk「?」
いきなり名前を呼ばれて困惑する。
どうしたんだろう、やはり面倒臭いから帰るとか…?
待って、それは嫌だ。独りにはなりたくない。
いつもはポジティブな思考が段々とネガティブな方へと変わっていく
これもあれも全部梅雨のせい。本当…嫌いだ。
kr「はぁぁ〜…お前本当に自分の感情顔に出す癖に言葉にするの苦手だよな」
きりやんは俺の方に戻ってきながらそう呟く
nk「…なにいってるの?」
kr「そのまんまの意味だよ」
何言っているのか分からない
言葉を表に出したら面倒臭いだけじゃん。きりやんが、
なんでわざわざそんなこと…俺そんなこと言われたら調子乗っていっぱい言っちゃかうから。だから言わないで、お願い
kr「何して欲しいか、こんな時ぐらい言葉にして甘えてよ。たまには頼ってくれても良くない?」
nk「…ぃや、でも迷わくかけちゃうよ?」
kr「迷惑だなんて思ってねぇよ。俺は頼られる方が溜め込まれるより、よっぽど嬉しいけど?」
きりやんは悲しそうな顔でこちらに話しかけてくる
nk「………」
本当だろうか。
彼氏を信じないとか如何なものかと思われるかもしれないけど、そんなこと言ってもっと好きになって…それから捨てられるのが、俺は一番怖いんだ。
でもきりやんなら…甘えてもいいのかな
ちょっとぐらい言葉を信じてみてもいいのかな…? きりやんは…俺の事捨てないかな?
kr「ほら、何して欲しいか言ってみ?」
…言って面倒くさがられる可能性があるのは怖いけど…
でも、そのせいできりやんが悲しそうな顔をするのがいちばん嫌だ
…だから
nk「…て欲しい」
kr「?もう一回言って?聞こえなかったわ…」
え、また言うの…?少し恥ずかしいんだけど…1回で聞き取ってよ…声が小さい俺が悪いけど
nk「ぃ…」
kr「?」
nk「おれが寝るまでいっしょにいてほしい…です…、」
言った…けどきりやんの反応はどうだ?
もしかして引いてるかな?なんだこいつとか思われてたら…
怖くて顔が全く見れないどうしよう。
しかも数秒返事がない…。やっぱりキモがられたりした…?
返事がない事で一気に不安感が流れ込んで来る
すると五秒後にきりやんが言った
kr「そんな事で良いの?お易い御用だけど」
nk「…!」
その返事がとても嬉しくて思わずはにかんでしまう。
kr「じゃあ、なかむが寝るまでなかむの手を握っててやるから、その可愛い顔やめて、病人に手は出したくない」
病人に手を出そうとしたという思考が1番怖い
てか俺そんなにヤバい顔してないだろ
でもやってくれる事は非常に嬉しい限りだ。
やっぱり俺の彼氏は優しい。世界一優しい
本人には言わないけど
そんなことを考えていると人の熱が手と手で伝わってくる
きりやんが手を握ってくれているのだ。俺も握り返そうと思ったが、今になってちょっと眠気がおそいかかって来て握り返す力も無いほどまでうとうととしてきた。
俺はせめてと思いきりやんの手にそっとキスを何回かする
nk「ゃん…ありがとぉ」
kr「…!!……ん。そろそろ眠い?」
nk「うん…」
kr「そっか、じゃあおやすみ」
nk「おやすみ……」
俺はきりやんの言葉を最後に、重い瞼を閉じ、夢の中へ入っていった
その時きりやんの頬が赤くなっていたようなするような気もしないような…?
____________________
終わり
最後の方眠くて変な文になっている気がします…😌
御免なさい🙏🏻
ここまで読んで下さりありがとうございました。ではまた次の小説で会いましょう
さようなら~~~💨
コメント
1件
神作品(2回目)ありがとうございやす😇😇😇