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LIL
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俺には可愛い後輩がいた
ロレさんロレさんと懐き、俺はすぐに小柳を好きになった
まだ彼がここに就職してまもない頃
たまたま同じ仕事を受け、関係者の飲み会に参加した事があった
小柳はこういう場の経験があまりないからなのか、気疲れをした顔を見せている
俺もこんな酒の場は飽き飽きしていた
ようやくお開きになり、二次会に行きたくなさそうな小柳を連れて2人でタクシーへ乗り込んだ
「ありがとうございますローレンさん。俺、コンビニ寄りたいので途中で下ろしてもらえますか?」
「えっ⁈待っててあげるから買い物してくれば?家まで遠くないか?」
「いえ‥‥大丈夫です」
飲み会も終わったのにまだ表情は浮かない
疲れてしまったのだろう
俺は酔いに任せて小柳の顎に指をかけると俺へ顔を向かせた
「‥‥?」
不思議そうに俺の顔を見る小柳の瞳が悲しそうに見えた
何でそんな目をしてる?
何とも言えない気持ちになり、小柳の唇にキスをしてしまった
小さく驚き、息を呑む音が聞こえる
すぐに離れると小柳の閉じたまつ毛が揺れていた
ゆっくりと瞼が開き瞳が俺を捉えると、何か言いたそうな瞳は潤んでいる
これはきっと小柳も同じ想いだ
小柳の頬に手を添えると小柳も俺のその手に触れた
だけど‥‥
「‥‥運転手さん、停めてもらってもいいですか?」
「はい。かしこまりました」
「‥‥小柳?」
タクシーがハザードを付けると路肩にゆっくりと停まった
そして扉が開けられる
小柳は俺に背を向け、車から降りると深々と礼をした
「今日はありがとうございました。またゲームしましょう」
「あ、おい‥‥小柳?」
「お疲れ様でした」
「あ‥‥」
きっとまだ自宅からは離れた場所で小柳はタクシーを降りたはず
今のは一体‥‥
もしかして照れていたから?
車を降りた最後の表情は読み取れなかった
頭を下げたままこちらを見る事はなかったから
でも‥‥
絶対今俺とお前は気持ちが1つになっていたはず
そう思うと居ても立っても居られない
俺は家に着くと小柳にメッセージを送った
それなのに返事が返ってこない
いつもはすぐに返してくれるのに‥‥
あの時間が嘘だったなんて事はない
なのに何で返答がないんだ?
あの日からメッセージも電話も何の反応もない
俺の勘違いだったのか?
だとしてもやめてくださいとか、俺は好きじゃないとか‥‥
あまり言われたくはないけど、何らかの反応があっても良いはずなのに
具合が悪い訳でもなさそうだ
いつも通り配信はしているし‥‥‥
何を書いても返答がない小柳に俺は少しだけ意地悪をした
“明日の夜、この前の店で来るまで待ってる”
そう送ると30分後俺のスマホが鳴った
“その日は仕事なので待たないで下さい”
“大丈夫、終わるまで待ってるよ”
“行けないです”
“待ってる”
一度だけでも良いから顔を見て話させてくれ
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コメント
1件
読み終えました……タクシーの中であのキス、すごくドキドキしたのに、降りちゃった小柳くんの背中が切なくて。最後の“待ってる”の執着感、ゾクゾクしました。このすれ違い、どうなっていくんだろう……続きが気になります🥀🤍