テラーノベル
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圖阿です!
前回からの続きです!
どうぞ!
・・・
🐤side
日が沈み辺りが暗くなってきた頃、りうらたちは外に出た。
外は肌寒くて、少し暑いんじゃないかと思うくらい着込んだけれど、それぐらいでよかった。
昼間とは違った景色に初めてイルミネーションを見るりうらと初兎ちゃんはテンションが上がっていた。
🐤「初兎ちゃんあっちのも見に行こ?✨✨」
🐇「行こ行こ!✨」
赤、青、黄色、紫……それ以上の無数の色がキラキラと輝いている。
🐤「わぁー✨✨」
💎「2人とも、写真撮ってあげるからこっち向いて?♪」
🐇「いむくんも入ったらええやん」
💎「いいから、いいから笑」
大きなイルミネーションの前でりうらたちは写真を撮った。
きっとこれは一生の思い出になるだろう。
🐇「…いむくん、今度はウチが撮ったげるからりうちゃんと写りぃや♪」
🐤「ちょ、初兎ちゃん…!///」
💎「……うん♪そうする」
🐤「ふぇッ…!!///」
💎「?……僕じゃいや?((シュン」
🐤「グッ…!!」
そんな顔しないで!!///
ほとけっちにないはずの犬耳が見えて、りうらは『そんなことない』と言ってほとけっちの横に並んだ。
🐇「はーい…ほな撮るで♪」
🐤「ニコニコ(笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔(()
🐤「(りうら顔へんじゃないよね??💦」
🐇「はいチー
💎「…………((グイッ←🐤を抱き寄せる」
🐤「ふぇ…ッッッ!!??////」
🐇「ファアアアアアアアアアアアッッッ!!!!💕💕✨✨((カシャカシャカシャ←連写」
🐤「ほほほほ、ほとけっちッ…!?何してるの??////」
💎「……やりたくなったから♪」
💎「りうちゃん…可愛いよ♪」
🐤「ッッッ!!??////」
🐇「やべぇ、あの2人尊いわ((カシャカシャ←連写」
🦁「いや、いつまで連写してんねん」
🐇「いや、あれは額縁に入れたいくらい尊い」
🦁「………写真……か…」
🐇「?」
🦁「初兎」
🐇「どしたn」
カシャ
🐇「……………へ?」
🦁「ありがとな♪」
🐇「ちょ、今の写真消してや!?////」
🐇「絶対変な顔してるってッッ!!////」
🦁「無理♪」
🐤「あの2人いい感じ✨✨」
💎「……………りうちゃん…」
🐤「…?どうしたの?」
💎「ちょっと着いてきて((グイッ」
🐤「…?」
ほとけっちはスマホをいじった後、突然りうらの腕を引き着いてきてと言われた。
よくわからないが、とりあえずついて行くことにした。
🐤「うわぁー✨✨綺麗」
💎「喜んでもらえて良かった♪」
💎「ここ、イルミネーションが全部見渡せる場所なんだ」
🐤「ほとけっちよく知ってたね?」
💎「ついさっき調べたんだよ♪」
『あそこのベンチに座ろ?』とほとけっちに言われ、りうらたちは並んでベンチに座った。
ベンチはわりと幅が狭くて、肩が触れ合う距離だ。
り、りうら臭くないよね??
今日は汗かいてないはずだし…メイク崩れてないかな?💦
そんな至近距離で、りうらは不安な気持ちもあるが、好きな人とこうして近くに座れることは嬉しかった。
💎「ねぇ、りうちゃん……?」
🐤「……なに?」
💎「僕の話を聞いてくれない?」
🐤「…?いいけど……急にどうしたの?笑」
💎「僕ね……男なようで男じゃないんだ」
ほとけっちはゆっくりと話し始めた。
自分の体のこと、その体のことで色々あったこと。
あの学校にいるのだから、何かしらあるのだろうと思っていたけど、そういうことだったのか。
🐤「……ほとけっちがアニキのことを恩人だって言ってたのはそういうことだったんだ」
💎「うん……アニキには感謝してもしきれないよ」
🐤「でも、どうして急にそんな話ししたの?」
🐤「りうらとしては、ほとけっちのことを知れて嬉しいけど…………あんまり知られたくない話でもあるんじゃないの?」
💎「…………本来はね………けど…どうしても言いたかったんだ」
💎「りうちゃん……僕は君のことが好きです」
🐤「…………え…」
💎「告白をする前に僕のことを話したのは、僕のことを知ってほしかったから」
💎「男でも女でもない………こんな身体きっと気持ち悪いでしょ?」
🐤「…ッ…そんなことないッ…!!」
🐤「ほとけっちは綺麗だよ…!」
🐤「汚いのは……りうらの方だよッ…」
りうらは、小学校低学年の頃実の父親に性的暴行を受けたことがある。
早くにお母さんが亡くなってお父さんは壊れてしまった。
お母さんによくにたりうらをお母さんだと思い込み、りうらのことを襲った。
頼れる家族は誰もいなくて、学校の先生に相談しようにも、なんて言っていいかわからずりうらは1人で抱え込んでしまった。
ある日、またされるのかな……なんて思いながら家に帰ると、お父さんは首を吊って自殺していた。
傍にあった手紙には、【苦しい思いをたくさんさせてすまなかった。幸せになれることを心から願っている】それだけ書いてあった。
あれだけ苦しくて、辛かった時間が突然終わった。
想像よりも嬉しいという気持ちは少なかった。
むしろ、『一人ぼっちになっちゃったな』その気持ちのほうが大きかった。
その後、孤児院に入り初兎ちゃんと出会い沢山幸せなことがあった。
けど、自分の体が汚い……その意識がずっとまとわりついた。
夢に父親が出てきた時、あまりの気持ち悪さに半狂乱になったことを覚えている。
その時初兎ちゃんに自分のことを話した。
気持ち悪がられる思っていたが、初兎ちゃんは優しく受け止めてくれた。
学校でほとけっちと出会い、その優しさに、温かさに惚れた。
けど、こんな身体ではほとけっちと結ばれるなんて夢のまた夢だ。
そう思ってた。
💎「…………りうちゃん……僕は君に君の過去のことを話してもらった時……君のことを汚いだなんて思わなかったよ」
そう、ほとけっちはりうらの過去を知っても『綺麗だ』と言ってくれた。
それが嬉しかった。
🐤「…ヒッグ……ッ…ほんとう?」
💎「本当だよ。……それと…僕が君を恋愛的に好きなのも」
🐤「…ッ…ゆ゛めみだいッ…!((ポロッ」
💎「…笑………ねぇ、りうちゃん……返事を聞かせてくれない?」
そんなのわかりきってるくせに。
それでも、りうらは涙を拭って貴方に抱きついて言う。
🐤「りうらもほとけっちのことが大好きですッ!!」
💎「…!……はは……りうちゃんには敵わないや♪」
寒い夜なのに、今はとっても暖かい。
続く
・・・
見てくださりありがとうございました!
コメント
1件
…美しいッッッ めっちゃ綺麗な告白ッッッ! 小説が上手すぎる!!! ちょっと墓に入っときますね☆