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プロローグ
多くの有名タレント・人気アーティストが所属する某芸能事務所。
そこでは今、ボーイズグループが結成しては、すぐにメンバーが問題行動を起こし世に出る前に消えていくという謎の現象が起きていた。
問題が起こるグループには、毎回同じ人物が被害者として挙げられていた。
上層部では、ダンス・歌共にトップクラスだが事務所最大の問題児とまで言われている人物、吉田仁人という青年である。
問題は、メンバーが彼を取り合った結果起きたものだという。はぁ?と怪訝に思うかもしれないが、事実流血沙汰になりかけたのだから冗談では済まされない。
そしてまた、彼を含めた新たなグループが結成されることになった――…。
第1話
「失礼しまーす」
新しく結成されたグループ『Luminous』。今日はオーディションで集められたメンバーの初顔合わせの日であった。
Luminousの1人に選ばれた佐野勇人は、恐る恐る指定された部屋へと入る。
するとそこにはすでに1人先客がいた。
佐野が入ると、後ろを向いていた彼がこちらに振り向く。
「はじめまして!俺、吉田仁人!よろしくね?」
佐野より少し低い背丈。そのため自然と見上げる形になる丸い瞳。ぱっちりとした二重。窄めた唇はぷくりとしていて、黒髪は艶っ艶。おまけに差し出された手は白くて、小さくて、もちっとしていそう。
総合的に、女子よりも可愛いと思った。
実際握った手はもちもちしていたし。
佐野の後から来たのは塩崎大智、山中柔太郎、曽野舜太という奴らで、大智は佐野が密かにライバル心を抱いている相手であった。ダンスに定評がある奴だからである。
他の奴らも、吉田に挨拶された瞬間固まっていた。曽野なんか、もろ顔にかわいい!が出てしまっていた。
これからこの5人での活動が始まる。
最近はグループができては消えを繰り返している…。結果を出さなければ自分らもすぐに…。
佐野は若干の不安を抱きながらも、新たな希望に拳を握りしめた。
***
「ンッ♡んぅっ、は、あ……ん♡」
パンパンと肌が激しくぶつかり合う音が響く部屋。
勇人は机に上半身を預けた仁人を、後ろから犯していた。
「じんとっ、じんとっ、もう出すよ?」
「ぅんっ!おれも、も、イク…!!」
仁人の身体がビクビクッと大きく震え、ぎゅうと締め付けるナカに勇人も吐精する。といってもコンドーム越しなのだが。
しばらくの間小刻みに震えて絶頂の余韻に浸っていた2人は、ようやく落ち着くとふぅと熱い息を吐き出した。
佐野がペニスを抜き取ると、ほんのりピンクになっている尻をこちらに向けたまま、顔だけこちらを向いて『きもちよかったね…』と微笑んできた。
佐野勇人は、同じグループのメンバーである吉田仁人と付き合っている。
経緯としては、
ストーカー(元メンバー)被害を受けていた仁人に助けを求められる→共に過ごすうちに惹かれ合う→めでたくストーカー問題は解決&2人は結ばれる
という次第である。
数度デートをしたある日の夜、勇人たちは結ばれた。普段のきゅるんとした仁人も可愛いが、夜の妖艶な仁人もたまらない。
勇人は仁人に夢中であった。それこそ、最近は専ら仁人のことを考えすぎて仕事に支障が出てしまうくらいに。
仁人が他のメンバー達と笑い合っている姿を見るのがつらい。瞬太や大智に頭を撫でられ嬉しそうに笑う仁人にもやっとした気持ちを抱く。
なんで…
仁人は俺のでしょ?
他の人にそんなかわいい顔見せちゃ、ダメじゃん?
***
「ただいまー」
さっきまで抱かれていたことで火照った身体をよろめかせながら、仁人は自宅のドアを開け中にいる人物に向かって声をかける。
返事は、ない。
リビングへ着くと、目的の人はパソコンの画面に集中していた。
仁人はその人物を背後から抱き締めると、彼のイヤホンを外し耳元で甘く囁いた。
「ただいま、じゅうたろ♡」
コメント
1件
おお、この第1話めっちゃ引き込まれたわ!まず芸能界の裏側って設定が刺さるし、「問題児」って言われてる吉田仁人のキャラがもう可愛すぎて困る(笑)。佐野の嫉妬心とか独占欲の描写が生々しくて、BLとしての緊張感が半端ない。最後の「じゅうたろ♡」で一気に不穏な空気になったし、続きが気になりすぎる。星月。さんの心理描写、ガチでうまいわ。次話も楽しみにしてる🔥