─────いえもん視点─────
「あの、なんでか分からないんですが、読もうとすると黒いものに覆われていてッッッ」
れいまりさんが困惑しながら俺を指さす。俺はガンマスさんを指さしながら、伝えようとするが、声が出なくて上手く伝えることが出来ない。発そうとしても荒い息しか出てこないのだ。しかし、想定外の事が起きる。
「ガンマス…お前、やったのか…ッ?」
ラテさんが驚きと怒りをあらわにしたような顔でガンマスさんを睨みつける。…良く考えればわかる事だった。普通指を指しただけで偽物が、ということが伝えることができると思えない。何とか違うと言おうとしたが、それすらも言えない。
ガンマスさんは驚きを行動で表す。さっきまで顎に手をおいていたのに、力が抜けたかのように手がダラりとおちる。
違う、違うのに、なんて声は届かない。
「落ち着いて落ち着いて」
mtwさんは今にも噛みつかんとするラテさんを手で制して俺の目の前にビーカーを差し出してくる。それを差し出しながら、ニヤリと笑い、目の前でビーカーをまるで魔法のように浮遊させ、mtwさんの純白の翼が光り輝いていく。それに合わせるようにそのビーカーの中身があたたかい光を帯びて眩しいほどの光を周りに振りまく。
数秒ほどしてその薬は完成する。先程までの紫色の液体が黄金色へと変わる。
「はーいこれ飲んでね〜すぐに楽になるから」
mtwさんはその中身を俺に飲ませる。特に抵抗もしないで飲み込む。ごくり、と飲み込む。体に巻きついた鎖なのか闇なのかよく分からないものが取れ、肩が軽くなったような気がする。
「起き上がってみて!!」
mtwさんはドヤ顔でそういうため、渋々、と言った感じで起き上がる。さっきまでとは違い、問題なく起き上がることが出来る。
「あーあー…あ、喋れる!!」
「それなら良かったです」
「別にこのままでも良かったのに…」
最後の言葉は不穏だったが聞こえないことにしておく。そう思いつつ、誤解を解こうとすると、その前にれいまりさんが跳ねるように喜び出す。
「み、見えます!!見えますよッッ!!やったぁ!!!」
まるで子供のようにはしゃぎ出すれいまりさんに思わず苦笑する。この調子だと、俺は何も言わなくても大丈夫そうだ。
「えっと〜?なになに?ガンマスさんについて行ったらそれが偽物で、闇に飲まれた…と?そんな非日常が…」
いや、魔法が使われるこの世界で闇くらい普通なのではないだろうか、と思い、魔法に特化しているレイラーさんを見つめる。彼女は、難しい顔をしてから、俺の視線に気づく。おそらく俺の疑問に気づいて答えてくれる
「闇属性は特定の種族しか持たない属性なんです。主な持っている種族は悪魔や鏡、死神などの上位種族などですね。」
「鏡?」
鏡は、通常、主な可視光線を反射する部分を持つ物体。 また、その性質を利用して光を反射させる器具を指す。そんな普通の鏡が闇を使う?そもそも生きていないもの…なんて怪訝そうな顔をする俺に意外にもひなさんが毒を交えて答えてくれた。
「そんなことも分からないの?悪知恵を持つのが人間のいい所じゃないの?はぁ…鏡っていうのは神器の1つ。写ったものの真逆の性格、そして、色は抜け落ちたかのようない、もう1人のその人。それを総称して『鏡』って呼んでんの。常識じゃない?」
…つまりまとめると、性格が真逆で色がない同一人物を作るってことだろうか?なんて頭の中で情報をまとめる。付け加えると、とうぱさんが話し始める。
「ちなみに鏡に写し出されたものは本体よりも強いよ。そして、本物と入れ替わろうとしてくる。もちろん、周りの記憶も改変されて、偽物が本物になるんだ。恐ろしい話だよ。」
と言いつつも顔に恐怖の一切がない。淡々とのべるうぱさんが恐ろしく、若干後退りをする。しかし、なかなか恐ろしい話だ。…待て、それならば──────
「その鏡ってやつに会ったかもしれません」
「えッ!?」
俺の言葉にほとんどの人が驚く。声に出して驚いたのは茶子さんだが…。他の人も声にはしないものの、目は見開き、口はポカリと開き、間抜け面になる。少し面白いと思ってしまった俺は後で締められそうで怖い。まあ、その前に情報共有を済ますべきだろう。
「えと、ガンマスさんが偽物だ、ってわかった時になんか溶けだして、ぐさおさんが色落ちしたみたいな…感じになってました」
「色落ちてwwwフィギアかよw」
空気を読めないれいまりさん。しかし、同時にラテうぱが吹き出し始め、みぞれさんや、茶子さん、菓子さんなどの真面目組が口元を抑え、笑いを堪えている。そんなに面白いだろうか、色落ちって。なんて、少し冷めた感情になる。めめさんは冷静に考え込む。こういう時は真面目な村長だった。しかし、ここで褒め出すと調子に乗るため言わないでおく。扱い方が分かってきた気がする。
「…それならぐさおさんと入れ替わっている…?しかし、そしたらなぜ我々が本物を覚えているんでしょうか…?」
ぶつぶつとつぶやくめめさんにガンマスさんも同じく考え始める。ただ1人、メテヲさんはめめさんとガンマスさんを睨みつけていたような気がする。
はい!ここで切ります!久しぶりの投稿でした〜これから毎日投稿再開していきます!応援よろしくお願いします!!さて、今回は鏡について説明出来ました!はい!ダークぐさりんです!まだどんな力を持っているかはあかせませんし、性格なども言えませんが、とりあえずの認識は闇を扱う人外ハンターだと思っといてください。一応設定などはある程度は決めてあるのでこれから設定が付け加えられていくと思います…。まあ、今までの不意打ちなどはダークぐさりんがやってたんですよね〜まあ、詳しいことはまた今度説明出来たら説明します!
てことで!おつはる〜
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なんという時間に…後で読む!