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⚠いるらんちょい不仲
いるまと双子として生まれなきゃよかった
昔からずっと、何してもいるまの方が上だった。 母は、俺のことを見てくれない。
ずっと、いるまのことだけ。
らん「銀賞とれた…!!」
らん「ねぇママ!俺ね銀賞取れたんだよ!」
テストがあって、90点台が銀賞。満点が金賞。
俺は銀賞を取れたことが誇らしくて、ママに自慢気に見せた。
母「わぁ!いるますごいじゃない!」
ママが放った言葉は、俺に向かってじゃないって理解するのに時間がかかった。
らん「…え?」
母「偉いわね〜」
いるま「うん…!」
まん…て、ん?
母「…あら?らん。帰ってきてたのね」
らん「う、うん。ママ見て。銀賞取れたの」
母「すごいじゃない」
なんでそんなに俺との差があるの
いるまにはもっと褒めてくれてたじゃん…!!
なんでそんなに冷たいの…?
俺と学力も、運動も、人望も、カリスマ性も、何もかも
いるまは、俺より全部上だ。
全てにおいて
「双子なのに、片割れは出来が悪いらしいわよ」
「いるまくんの方がかっこいい!」
「何で双子なのにあんなに出来ないんだろ。可愛そうw」
やめて。何も言わないでよ。そんなの自分が一番わかってるから…
いるま「…らん?」
らん「あ、いるま…」
ヒソヒソ噂話が聞こえてくる。聞こえるたびに、それは俺の心を抉っていく。
そんな事も知らずに、いるまは心配してくる。
体調不良だとでも思われたのか。
らん「ううん、何でもない」
俺はこの頃から……いや、もっと幼い時から何でも出来るいるまに嫉妬して冷たかったのだろう。それでも俺に優しくしてくれるいるまに苦しめられたけど、ちょっぴり嬉しかった。
ずっとこのままでいたかった