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「おらおらどうしたぁ?」
そう言ってウボォーに蹴りをかまされる。
「ぐ、ぇっ…」
私が蹴られた足を抑える。
はぁ、…やばい。
シャルナークの時と全く違う、。
流石強化系…、
「俺はまだ力の半分も出してないぜぇ?」
そう言ってウボォーが思いっきり私を殴り飛ばす。
その力の強さの衝撃で、私が壁にぶつかったと同時に壁が大きな音と共に崩れる。
「たく、やりがいがねぇーな。お前、強化系じゃねぇのか?」
「、この…」
私は痛さと怒りで感情が高ぶり、瞳は緋色に染まっていた。
「っ!」
私が一瞬にしてウボォーの間合いを詰めて、背中へいきお勢いよくキックをかます。
「はっ、やるじゃねぇか。」
「…」
「お前っ、その目、どうした。」
ウボォーが戸惑いながらも私に聞く。
「目…?」
「何もなってないけど…。」
「いや、いい。ちょっと待ってろ。」
「…?」
「ルカの目が赤く ?」
シャルナークがウボォーに聞く。
「あぁ、間違いねぇ。俺は覚えてるぜ。」
「うーん、でも、本当にルカがアイツらの一族だと思う?」
「いや、間違いねぇ。お前も見れば分かるぜ。」
「へぇ」
「どう思う?団長。」
「…そうだな、確かにルカはルクソ地方で拾ったしな。いや、だが身なりはクルタ族とは全く違ったからな。信憑性は無いな。」
「んー…どうだろ。あ、団長、試してみない?」
と、シャルナークが笑みを浮かべながら言う。
「…試す、か。だが、どうやるんだ?ルカを怒らせるなんて、滅多な事が無いと出来ないぞ?」
「そうだなー…でも、ウボォーと戦った時に緋の目になったんでしょ?」
とシャルナークが言うと、
「あぁ。」
とウボォーが答える。
「じゃあさ、もう一回ボコればいいんじゃないの?」
とシャルナークが淡々と言うので、
クロロは、「お前なぁ…」とため息をついた。
「えー、だったら…精神的苦痛を与えるとか?」
と、シャルナークが考え込んだ末に言った。
「ルカがトラウマでも出来たらどうする」とクロロが反対の声を上げた。
「ていうか、パクに調べさせれば良いだろ。」とクロロが言った。
「あ、それもそっか。」
「ふーん、まぁ分かったわ。調べてみるわ。」
と、パクノダが納得した様に言った。
「ありがと」
とシャルナークが言う。
「ねぇ、ルカ。」と目の前に来たパクが私の肩に触れる。
「?」
「貴方って、クルタ族?」
「…?」
「なにそれ。」
「…そう。もういいわよ。ありがとね。」
「うん?」
「どうだった?」
と明るい顔をしたシャルナークがこちらに顔を向けた。
「記憶は引き出せたわ。」
「良かった。」
「えぇ、じゃあ。メモリーボムで伝えるわね。」
「ありがと、助かるよ。」
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「お、お母さん?お父さん?」
「こ、ここ…どこ?」
「チッ、起きたか。」
「もう!だから早く行こうって言ったのに!貴方がずーっとお酒ばっかり飲んでるから!起きちゃったじゃない!」
「あーもう、うるせぇな。分かったよ。」
「いっ、痛い!や、やめて!と、父さん!」
「うるせーな!静かにしろ!」
「っ、ぁ…いたっ、い、!…」
「お前はもういらねぇんだよ!死んでろ!」
「っか、母さんっ、…た、助けっ、…」
「うるさいわね。さっさと死ねば?」
「…、っぐ、」
「ねぇ、貴方もういいんじゃない?」
「あぁ?」
「もう、ほっといてても勝手に死んでそうだし。ほら、早くしたいでしょ?♡」
「だな!早く行こーぜ。」
「?」
「どうしたの団長。」
「コイツ、生き残りか?」
「多分、だったら早く殺そうよ。」
「待て、…コイツはうちで育てる。」
「はぁ?バカ言わないでよー団長。誰が面倒見んのさ。」
「強くなりそうだ、それに、ボロボロで瀕死の状態だしな。面倒なら俺が見る。」
「もー…分かったよ。」
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「…これが、ルカの記憶、」
シャルナークがぽつりと言った。
「えぇ。随分酷い扱いを受けてたみたい。あの一族からね。」
とパクノダが静かに言った。
「…やっぱり!あのルカの親の民族衣装、間違いない。クルタ族だ。」
とシャルナークが言った。
(二人は何を話してるんだろ?)
ルカはそんな事を思いながら二人を見ていた。
それに…クルタ族ってなんだろう。
「なんだ、もうルカの記憶は引き出せたのか?」
とクロロが本を片手にパクノダ達に聞いた。
「えぇ、引き出せたわよ。団長も教えるわ。」
“メモリーボム”
「…なるほど。」
とクロロは顎に手を当てて考える素振りをした。
「やはり、生き残りか。」
とクロロが言った。
「クロロまで、何を言ってるの?クルタ族って何?」
とルカが不思議そうに言う。
「なんだ、居たのか。」
とクロロが私に視線を向ける。
居ますけど?とルカが怒り混じりに言う。