やっぱり11時は暗いなぁ
大輝さん、ちゃんと帰れてるかなぁ、
歩きながら、今日あったことを振り返る。
今日は色んなことあったなぁ、
役決めだったり、こ、告白だったり、
「………ん、……ちゃん、」
そういえば、明日から練習だったっけ、
「お嬢ちゃん!無視しないでよー」
え?
どうやら誰かが私を呼んでいるらしく、声のする方を振り返った。
「え、まって、白雪葉月じゃね、?」
「うわ、まじだ、」
なんだかガラの悪そうな2人だ、
というか、私の事知ってるのかな、
「生で見るとめっちゃ綺麗だなぁ、」
私を舐めまわすように見てきたその男の人
「あ、あの、少し急いでて、通してもらってもいいですか?」
明日学校だし、急いで帰らないといけないんだけどな、
「まぁまぁ、そう言わずにさぁ、てかなんでこの時間にいんの?」
1人の男の人が、私の腕を掴み、そう聞いてきた。
「もしかして、男連れてたの?この時間だったら全然有り得るけどね」
え、男連れてた?ど、どういう事だろう、
「まぁ、それでもスタイルいいから俺ら全然気にならないけどね。さ、飲みでもいこ!」
そう言って掴んでいた腕を強引に引っ張り私が来た方向へ連れていかれる。
ま、待って、これはまずい状況になってきた、
「何してんの、君ら」
「あ?」
こ、今度は誰?
「君たち、こんな時間に何やってるの?誘拐かなぁ」
にっこり笑顔でそう聞いてくる男の人。
というか、見たことある顔、
「誰だよあんた。」
ガラの悪そうな人の中の1人が彼に対してそう言った。
ま、まずい、大事になったら事務所にも迷惑かかっちゃう、
「俺?俺はその白雪葉月の事務所の関係者だよ。一応君たちを警察に突き出すことも出来るんだけどなぁ、」
け、警察、?!
というか、事務所の関係者?
私の所属している事務所は結構有名だけど、関係者同士仲がいいし、みんなの顔は覚えているんだけど、こんな人いたっけ、
「ッチ、行くぞ」
警察はまずいと思ったのか、走って別の方向へ行ってしまった。
「危なかったね。で、白雪さんはなんでこの時間まで外にいるの?」
た、確かに11時まで外にいるのはおかしいよね、
「え、えっと、用事があって、」
「ふーん?」
な、なんだろう、
さっきの人たちとは違うけど、なんか興味深そうな目で私を見てくる。
「な、なんですか?」
「いや、なんか色っぽいなぁと思って」
い、色っぽい?
「さっき助けてあげたんだからさ、
俺の事抱いてみてよ。」
コメント
3件
突然の展開( ゚Д゚)
コメントめっちゃモチベーション上がります!気軽にコメントお願いします🙏