リバイアサンを撃破し、シーデッド達は天文台にある小さめのミーティングルームに集まっていた。
「アオ、例の件についての調査は終わったか?」
「うん。君が言うてた悪魔たちの沸き場所、つまり異世界に繋がる門の場所やねんけど…随分ムズいとこにあってな…」
「どこだ?」
「まず、ホワイトハウスの地下深く。次いで、御嶽山の火口。そして、”図書館”にある。」
「マジかよ」
「”図書館”は激戦区やねんけど、人間の諜報員を派遣してサンプルを取って、研究してる。」
リース「あの…何をされるおつもりで?」
「賭けだ」
「賭け?」
「ああ。吸血鬼全員を異界に移住させる。だが、もちろん、悪魔の根城は危険と考えた方がいい。だから、異世界転移の方法を研究している。しかし、それもいい世界かどうか運試しだ。」
「あ、あと、図書館っていうのは?」
「難しいな…簡単に言えば、全ての世界と繋がり得る場所だ。全ての始まりの地。世界の全ての記録が収蔵されているが、見ることができるのは、司書のみらしい。まあ、そういう図書館だ。」
「よく分からないですが、まあいいです」
「…」
「お前が説明下手だからだろ」
「うるさいな」
「話を続けよう。」
突如、端末が鳴った。
アオ「もしもし?へ?ほんま?分かった。今から出発するから待っといて。」
アオ「緊急や。今すぐ研究所行くで。」
「まさか…」
「うん。転移方法が分かったのみならず、どんな世界か観察することも可能になったらしい。」
「早っ」
「私の部下優秀やからな。」
「行くか。」
「ああ。」
6人は、研究所へと向かった。
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