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妖怪の住む小さな町、「白町」。
…「妖怪の住む」とはただの都市伝説として知られていただけで、もちろん人々はそれを気にせず気ままに過ごす。
そして、そんな「妖怪の住む白町」にまた、一人の少女が越して__
‥いや、迷い込んだ。
第1話
「今日、このアパートに誰か越してくるらしい。」
「へぇ…どんな人?」
「知らん。優しい人だと良いけど。」
なんて、部屋でのんびり話していたら、噂通り、キャリーケースを引いた見かけのない少女が一人、アパートの前に居るのが窓から少し見えた。
恐らく、彼女がその噂の越してきた人だろう。
「‥あ、あの人じゃない?このへんじゃ見かけない顔。」
「ほんとだ、あとでなんか渡した方がいいんかな。」
「そうだね。まぁ、渡さなくとも、挨拶はすぐしたほうがいいよ。」
「挨拶はすぐしろ」と言われたので、お茶っ葉が無くなったことを確認し、買い物ついでに挨拶でもしよう、と財布を持ってドアに向かう。
「お茶買ってくるけど、なんかいる?」
「じゃあ…えっと、あれ!なんかこの間食べてたもちもちしてたやつ!」
「ああ、グミね。」
「そう!‥あっ、ぶどう味で!」
〜
ドアを開けると、さっきの少女が隣の部屋の前に居た。
黒髪の、ここら辺ではめったに見かけない赤い瞳をした少女だった。
隣が空き部屋だったので、まぁここだろうとは思っていたが。
『あっ、どうも!今日引っ越してきた佐野愛羅です!どうぞよろしく!』
「佐野さん、ですか。自分は伊藤晴です。こちらこそ。」
陽キャオーラが眩しい。とりあえず挨拶も済ませたし、さっさと買ってこなければ。
多分「おそい!」なんて文句を言われるだろう。
それにしても、彼女は一人っぽいが、心細くないのだろうか。
いや、あれじゃすぐ周りの人と打ち解けそうだが。
今日は引っ越し当日。
車なんて持ってないので、電車やバスを乗り継いでここまで来た。おかげでお金が結構飛んだが。
お隣さんも怖い人では無さそうだし、近くの人とは仲良くなっておいて損はないって友人も言ってた。
まだここにきたばかりなので、隣の部屋の人…伊藤さんにこの辺のことを聞いても良さそう。
「ふふ、なにしよっかな」
「‥やっぱり、あの人つかれてますよね。」
「‥まぁ。そうでしょうね。」
やはり、あの人のことは見過ごせない。
「なに話してんの?」
「‥どうせ、またあなたの仕業でしょう?」
「‥さあ、どうでしょうね」
短くてごめんなさい‥
初作品なのでいろいろ大目に見てもらって…
佐野愛羅(さのあいら)…ltさん
伊藤晴(いとうはる)‥iemnさん
他の方は後々判明します。
作者は青推しです。
二次創作ですのでご本人様方とは全く持って関係ございません。
コメントお願いします!リクokです!
次回ではもう1人か2人くらい出てきてると思います。多分。
気に入ったら宣伝とか‥(強欲)