〈とある星の研究施設にて…〉
被検体497「アーーゥー」
被検体499「ガウガァ!!!ガーウー!!!」
被検体498「ギャアー!!!ギャー!!!」
被検体496「うぁーえぅ…」
被検体495「ア゛ァ゛アア゛アァァ゛ァ゛ァ!!!!」
スモクゥ「やはりこの子たちもダメでしたね……本当にこんなに方法でいいんですか?」
月下「まぁそう焦るな。このやり方でいいんだよ。」
スモクゥ「ですが、もう次で500体目ですよ!?こんなにやってまで実験を続けるなんて…しかもまだ幼い子供達を……」
月下「スモクゥ君。私達は科学者だ。コレは仕事なんだよ。だから私たちのやり方は間違っていない。コレが世界…いや、宇宙平和への一歩なんだ!」
スモクゥ「……子供達の脳同士を取り替える手術…他にも体の中の内蔵を機械化する実験………改めて凄い事してますね……」
月下「その中でも私が最も力を入れている事……それはなんだ?」
スモクゥ「……口にするのも嫌ですが…ヒトと他の生物とのキメラ…………」
月下「キメラとは…言い方が良くないな。嵌合体…とでも言おうか……コレが完成すればフラワーも……そしてブロッサムも………あの方が望んだ世界に…………ふふ…フハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
スモクゥ「…月下様……」
月下「はァ……よし、じゃあ早速始めるか……次の嵌合体になる被検体は…505番か。」
スモクゥ「この子は推定10歳前後、DNA鑑定をしてみた結果血液型はAB。親の種族はアニマ星人と…謎の種族でした。」
月下「ふーん。動物に近いDNAを持ったアニマ星人の子か…被検体505……期待しているぞ…」
被検体505「…………………………」
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【数日後】
〈ストラスのソウル宅にて…〉
ソウル「改めてみんなお疲れ様ー!」
クラッシュ「ありゃとうごじゃいましゅ!」モグ
冷「食べ終わってから喋れ…」
スティル「ってかこれでおかわり何回目…?」
クラッシュ「13回!!!」
スティル「13!?」
ナズバ「よく食べるなー!」
ラザー「んでソウル、話ってなんだよ?」
ソウル「”さん”は?」
ラザー「は?めんどくせ…」
ソウル「まぁいいや…話ってのは、この間僕達と冷達で戦ったでしょ?あの後僕達で話し合ったんだー!」
ラザー「何を?」
ダント「クリスタル能力の強化だよ。」
リタン「クリスタル能力の強化…?」
ファガン「アンタら全員に言える事だけど、能力自体はスゲー強いんだよ。けど使い方がまだまだなんだよ。宝の持ち腐れってやつ。だから一人に対して一人ずつコーチするって事を話してたんだよ。」
ソウル「そ!って事だからみんないいよね?」
冷「はい。よろしくお願いします。」
ラザー「めんどくさ…」
ファガン「んあ゛?なんて?声ちっさすぎて聞こえないなぁ?」
ラザー「チッ…なんでも……クソババアガヨ………」
ファガン「ほぉん……そうか…そんなに殺されたいか…?いいぜ?今から脳天貫いてやるよ?」
マリス「フ、ファガンさん落ち着いてぇぇぇ!!!」
ダント「んじゃあ早速始めるか。訓練所行くぞー」
スティル「え?訓練所は壊れてるんじゃ…」
ファガン「いつの話だよ?もうとっくに直ってるわ!しかも前の5倍だ!!!」
スティル「5倍!?」
ダント「って事だ。俺とやるのは…えっと……お前!そこのよく食べるお前!」
クラッシュ「え!だへ?だへ?」
ラザー「お前以外いねぇだろ?」
スティル「クラッシュとダントさん!?なんで!」
ダント「言っただろ?これはあくまでクリスタル能力の強化と扱い方を教えるだけなんだよ。」
スティル「私は…誰?」
マリス「私だよー!よろしくね!」
スティル「マリスさん!心強いー!」
ファガン「アタシはアンタとだ!名前は…」
リタン「リタンです!」
ファガン「よし!リタンアンタには血反吐吐くほど教え込んでやる!」
リタン「お、お手柔らかに……」
ナズバ「僕はラザーとだね。」
ラザー「んでお前となんだよ…」
ナズバ「さっきから君のやる気が全く見えないんだけど……」
ラザー「俺は悪夢のせいで寝不足なの。」
冷「…って事は……」
ソウル「そ!冷は僕とだよー!」
冷「おわった………」
ソウル「何がだよ!」
ファガン「まぁ大丈夫だ。冷。後で慰めてやっからさ。」
ダント「クソウルなんか嫌だよね~。」
ソウル「おいー?僕の扱い酷くない?」
ダント「わりぃわりぃ!」
ソウル「まぁ、いいんだけどね~」
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〈訓練所にて…〉
【ファガン&リタン】
ファガン「よし、まずアンタの能力について話すぞ。」
リタン「はい!よろしくお願いします!」
ファガン「アンタの能力はカウンター。自分に食らった衝撃や反動を溜めることができ、それを2倍の威力にして一気に出力する事ができる能力。これで合ってるな?」
リタン「はい。そうですね。」
ファガン「うん。じゃあアンタはその溜めたパワーでいつも何をしてる?どんな時に使う?」
リタン「どんな……攻撃とか?」
ファガン「そうだ。攻撃だよな。けどアンタの攻撃は簡単に避けれる。ダントが言ってた。威力こそあるが、当たらなかったら意味が無いって。そこで頭の柔らかい私はこう考えました!」
リタン「?」
ファガン「守りは最大の攻撃ってな!」
リタン「守りは…最大の攻撃……逆では?」
ファガン「いんや、コレで合ってる。アンタの場合は逆なんだよ。まぁ結論から言うとアンタが盾とかで攻撃を食らった瞬間に能力を使えって事。」
リタン「守った瞬間…?」
ファガン「コレはアタシの能力とちょっと似ててね、私の場合は自分で作り出した反動を威力として上乗せすることが出来る。アンタのは食らった反動をそのまますぐに2倍にして跳ね返す。な?反動を使うって事で言えば同じだ。」
リタン「そんな使い方があったとは……」
ファガン「まぁ結構シビアだけどな。瞬間に跳ね返すってもタイミングがズレたりでもしたら不発に終わっちまうからな。」
リタン「……頑張ってみます!」
ファガン「よし。やる気だな?トコトンしごいてやるぜ!!!」
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【ナズバ&ラザー】
ラザー「なぁ、俺は何すりゃいいんだ?」
ナズバ「ラザーはとりあえず蔓で体力を消耗しちゃうからそこをどうにかしよっか。」
ラザー「あーそれはあるな。なんつーか…蔓何本か出すじゃん?」
ナズバ「うん。」
ラザー「んでそれを別々に動かす時になんか頭の思考が何個もあるようになるんだよ。全部の蔓に脳があってそれを全部俺が見て操作してるみたいな感覚?」
ナズバ「わかる!僕のシールドもそんな感じ!なんて言うんだろう…別に触れられたり壊されたりしても特に自分には何も関係ないんだけど、なんか感じるんだよね!」
ラザー「あー多分そんな感じ。」
ナズバ「よし!じゃあラザーは体力を上げるのと離れていても蔓を操る特訓だ!」
ラザー「あ!なぁ、あとさ…」
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【マリス&スティル】
スティル「私達は何するんですか?」
マリス「そうだね~スティルちゃんの能力ははっきり言って鍛えるとかは無いからね……潜伏の練習とかしてみる?」
スティル「潜伏?」
マリス「そ!スティルちゃんはどちらかと言うとそっち系で戦った方が強いよ!」
スティル「潜伏…お願いします!」
マリス「うん!任せて!」
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【ソウル&冷】
ソウル「さて問題です。この特訓は誰の為に…」
冷「俺ですよね。遠回しに俺をバカにしてますよね?性格悪いですよ?だからクソウルなんかみたいな事言われるんでよ?大体からしてソウルさんは、」あーだこーだ!!!
ソウル「ゴメンなさい……そんな怒らなくても………」
冷「はぁ…まぁ言いたい事言えたんでもういいですよ。とりあえず手からフリーズを出す練習ですよね?」
ソウル「そだよー!」
冷「はぁ、まぁ今からするんで黙っててください。………………………………」
ソウル「酷い言い方だなぁ…」
冷「………………………………………………………!」
冷「フリーーズ!!!!!!」
ソウル「!?」
冷「!?」
ソウル「1ミリも出てない!!!」
冷「クッ……ソォ……………」
ソウル「まぁ大丈夫だよ。ゆっくりやろ。」
冷「……メなんです…」
ソウル「ん?」
冷「ダメなんですよ………こんなとこで躓いてたら……………お母さんを……助けられない…」
ソウル「…よくやるよ…他人の為にそこまで………」ボソッ
冷「え?」
ソウル「いや、なんでも~?そんな事より!さ!もう1 一回!」
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【クラッシュ&ダント】
クラッシュ「ダントさーん、どこまで行くんですか~?」
ダント「…ここら辺でいいか……………」
クラッシュ「?」
ダント「……………デストロイ・パー・サルビア……」
クラッシュ「え……?」
ダント「……」
クラッシュ「……な、なんで父様の名前を…?」
ダント「…なぜサルビア星の王女がこんな、しかも戦闘員としてフラワーにいるんだ?」
クラッシュ「そ、それは………」
ダント「…そりゃ言えないだろうな………」
クラッシュ「?」
ダント「なぜなら、サルビア星は数年前にブロッサムの配下になった星だから…………そうだろ?」
クラッシュ「……………!」
ダント「………何が目的だ?」
クラッシュ「…わ、私がブロッサムのスパイとでも言いたいんですか!?」
ダント「……フッ…大丈夫だ………別にそんな事広めたりなんかしない…………仲間は多い方がいいからな……」
クラッシュ「!?…………」
ダント「まぁ、スパイか何かは知らねぇが、ヨロシクな?クラッシュ・パー・サルビア。」
クラッシュ「………………」
【次回】登場!地球の味方EARTHS!!!