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『 これでこの高校ともおさらばかぁ〜。 』
音駒高校卒業。
卒業式が終わって自由に行動出来るようになった瞬間、向かうのは勿論三年間続いた彼氏の所。
『 けーんま。 』
「 !慧… 」
『 今日でいよいよ卒業だねぇ 』
「 ね。 」
『 折角だから第2ボタン頂戴? 』
「 いいよ、その代わり慧の第2ボタンも頂戴? 」
『 ふふっ、勿論。 』
この三年間色々あったけど幸せだったなぁ。
研磨に彼女がいるってバレー部の皆さんに知られちゃったとき、山本くん?がめちゃめちゃ叫んでたのは覚えてる〜!
……あ、聖地巡りしたいかも笑
『 研磨、高校最後のお願い。 』
「 なに? 」
『 一緒に過去を振り返ろうよ。 』
「 …!そういうこと…。…いいよ、どこから? 」
『 そりゃあ勿論私たちカップルが爆誕した所からでしょ! 』
扉を開ける。
そこは私が告白したときと同じように夕日が窓から差し込んでいた。
『 何気に教室が一番思い出残ってるね。 』
「 うん、慧に告白されたのもここだし。 」
そう、教室。
何気ない場所だけど、私にとっては特別な場所。
彼と出会えた最高の場所。
『 さ!次行こ! 』
「 あ、ちょ…!慧早い…。 」
「 あ…、ここ…。 」
『 研磨にとって一番の思い出ってここでしょ? 』
「 …うん。 」
そう、体育館。
ここは研磨が三年間続けたバレーの思い出。
つまり、春高やインハイ、何の変哲もない練習中や練習試合が思い出となって溢れてる場所。
『 研磨の部活が始まるまで体育館裏で一緒に話してたら黒尾さんが偶然来てバレちゃった思い出残ってるなぁー…。 』
男子バレー部、かなりお世話になってたなぁ。
「 俺より慧が思い出探ししてるじゃん笑 」
『 そんなことあるかもしれない。 』
「 ねぇ慧 」
『 なになに? 』
「 俺と───。 」
『 え…? 』