コメント
12件
やーんめっちゃ好きです😭😭🫶🏻🫶🏻
まってはものすごいおくれたまじむり‼️‼️🥲🥲🥲 さいこうです 赤くんが赤色の花食べたバージョンも見てみたい気もする👉👈👉👈👉👈👉👈👉👈 律さんほんと展開考えるのてんさいですだいすき!!
いや、続き最高すぎますって... 私のタイプの作品しかないんですけど、 最近ガチで律様の作品見るのが生きがいになってきている気がします...笑笑
続き
窓の外は今日も大粒の雨が降っていた
どちらの感情を映しだしているのだろう
こんなことしたいわけじゃなかった
こうするしか無かった
とっくにおかしくなっていた俺たちの心はさらにおかしくなった
外側に鍵がついている扉をそっと開ける
中に入るとベットに小さく蹲っている姿が見えた
腕に爪を立てているせいでシーツに血が垂れて染み付いている
こうでもしないと頭がおかしくなると言って、自ら刺激を与えて正常を保っているという
桃)りいぬご飯、持ってきたよ
ご飯と聞いて顔を上げる君
まだ大丈夫、ちゃんと前の面影がある
その動きに少しほっとした
窓際にあるテーブルにご飯を置くと、静かにベットから降りて椅子に座り、ゆっくりと食べ始めた
その間にベットのシーツを剥がして、新しいのに変えてあげる
ふとりいぬの姿を見ると、窓の外を見つめていた
嫌いだと言った頃は、俺たちの姿を見て酷く震えて、ご飯も水も食べようとしなかった
仕方なく、栄養剤を流し込もうと注射器を持つと、昔のトラウマを思い出して過呼吸を起こしてしばらく意識を失うことも多々あった
いまは少し落ち着いたらしい
ご飯もちゃんと食べてくれる
こうして部屋に来ても大丈夫
桃)外出たいの、?
窓から目を離さない君にそう問いかけた
赤)…うん
桃)雨降ってるよ
赤)知ってる
随分素っ気なくなったけど、それでも俺たちの天使であることに変わりない
桃)みんなに聞いてみるね
食べ終わった食事とシーツを手に持ち、部屋を出た
桃)なな、ちょっといい
紫)ん、なに?
部屋を覗くと、パソコンと睨めっこしていた
りいぬくんの件で一時期仕事があまり上手くいかなかった彼もいまは戻ったみたいだ
りいぬもみんな元通りになっている、はず
桃)りいぬが、外出たいって、言ってて
紫)雨降ってるのに?
桃)そう言ったけど、知ってるって返されて
それでもいいから外に出たいってことなのかな、って
逃がすつもりはない、それは俺だってそう思っている
紫)うん、いいよ
でも風邪ひかせないようにね、ぁ、さとみくんもだから
桃)うん、分かってる、ありがとう
無事に許可を取れて、りいぬに伝えに行こうと部屋に向かっていると双子2人がやってきた
どうやらりいぬの部屋に入ろうとしていたらしい
黄)あ、さとみくん
青)見て花の冠作った!
赤色や黄色、紫色など、俺たちの6色の花で作られた冠
外は雨なのにこいつらどこで作ってきたんだ
桃)すげぇ、綺麗じゃん
りいぬに渡すのか?
黄)はい
青)りいぬくん喜ぶかな~!
部屋を開けると、またベットの上にいた
だが、先程のように腕を爪を立てていない
きっとシーツを変えてあげたから、申し訳ないと思っているのだろう
ころんが花の冠を持って飛びつこうとしているのをるぅとが直前で止めた
ころんは静かにりいぬの頭に冠を乗せた
青)へへっ、りいぬくんプレゼントだよ
赤)ぁ、ぇっと、ありがと…
ありがとうと言ってくれたが、全く嬉しくなさそう
逆にどういうつもりで渡したのか疑いの目を向けている
桃)そうだ、りいぬ外出ていいってさ
赤)…うん
桃)レインコートとか持ってくるから、そこ2人大人しくしてろ
黄青)は~い
倉庫に向かうと、上の方から声がした
目線を上に向けるとじぇるが降りてきた
まぁまぁ高さがあるのに柵を飛んでこちらに来た
身体能力ばぐってるわこいつ
橙)なに探してんの?
桃)レインコート
橙)どっか出かけるん?
桃)りいぬがな
そう言うと、俺も手伝うと言って一緒に探してくれた
さっきの双子の花の冠が頭に引っかかり、じぇるに聞いてみた
橙)あ~、あいつらなーくんの植物園で花摘んで作ったんやない?
あそこ毒花とかあるけど、あの2人ならちゃんとわかってるやろ
桃)なるほどな、なーくんにバレたら怒られるだろあいつら、笑
橙)あははっ、確かに、笑
あの双子が怒られている姿を想像すると、結構笑える
が、毒花がもしあの中にあったら
桃)…なぁ、その毒花って何色だったっけ、?
嫌な胸騒ぎがした
なーくんにこれは危ないからねと言われた花の色が白黒になっていて思い出せない
橙)ん~、確か赤色…?だった気が
桃)赤…っ、?!
橙)え、さとちゃん、?!
なーくんの育てていた毒花は仕事で使う用だった
試しに食べさせたそれはその者を苦しめた
思い出した
殺せないと言った俺になーくんがじゃあこれあげてと差し出したその赤色の花
なにこれ、と言っても笑っているだけでその時は教えてくれなかった
指示通りそいつの口に入れると、次の瞬間そいつは酷く藻掻き苦しんた
怖かった、どんどん真っ青になっていく顔
あんなに暴れて苦しんでいたのに気がつけば静かになっていた
なーくんが頸動脈に手を当てて、安否を確認した後こう言われた
これは危ないからね
そう見せられた赤色の花
頭に乗せられた冠をじっと見つめるりいぬ
そんなりいぬに声をかけようと口を開いた時
後ろでころちゃんが僕の袖を軽く引っ張った
青)や、やっぱり…辞めよ、ね、?
いまにも泣き出してしまいそうな目で僕にそう言った
黄)怖いなら部屋から出てって
これはりいぬのためなの
りいぬのため、そう言うと下唇を噛んで黙ってくれた
青)りいぬ…くんっ、抱
いきなり抱きしめられたりいぬは少しびっくりしたが、拒絶はしなかった
しばらく抱き締めたあと、ばいばいと言ってころちゃんは出ていった
その後ろ姿を不思議そうに見つめるりいぬに
僕はりいぬの視界を遮った
苦しんでるりいぬをどうにかしたかった
どうしてもりいぬを自分のものにしたい
束縛が激しいなんて昔からだ
黄)ねぇ、りいぬいま解放してあげるね、にこっ
赤)ぇ、?
花の冠から一輪の花を抜き取った
りいぬの髪色のような赤色の花を
黄)ずっと苦しめてごめんね、こうしたかった訳じゃないの
りいぬが大好きだから、愛してるからもう誰にも渡したくなかっただけなのっ、
帰って欲しくなくて、あんなことしてごめん
でも今さら言ったって、りいぬはもう僕たちのこと怖いもんね、嫌いだもんね
もう終わりにしよう。
りいぬの小さい口を無理矢理こじ開けるように自分の指を突っ込んだ
りいぬが必死に抵抗している
僕の手首を掴んで小さく声を出していた
なんで抵抗するの、
解放されるんだよ、苦しまなくて済むんだよ
思わず手を止めてしまった
だから、邪魔が入ってしまった
桃)やめろっ″、!!
走って向かっていると廊下に蹲っているころんがいた
扉を開けようとするところんが涙目で顔を上げた
青)解放させてあげるんだっ、泣
桃)は、?
青)前みたいに笑ってくれない、いつも苦しそうでもう見てて辛いのッ
だから、もう終わりにする
俺の最悪の想像が当たってしまった
そんなことさせてたまるか
桃)無理矢理解放させても、ずっと辛いまんまだッ″、
いいのか、明日からりいぬはいない
それでも耐えられるか?
青)っ″、耐えられるわけないじゃんッ、!
桃)だったら助けろ、早くッ、!
ベットの上にるぅとに押し倒されたりいぬ
赤色の花を手に持っているるぅと
感情に任せて行動なんて普段しない俺だったのに
気がつくと足も手も動いていた
勢いよくるぅとを引き剥がして、りいぬを優しく強く抱き締めた
桃)解放させるって、余計なことすんなッ″、!
りいぬが解放させてって言ったか?
黄)言ってない…でもっ、ずっと辛そうだから
こうするしか無かったのッ
赤)じゃあ笑ってあげてれば良かった?
みんな大好き~って、?
りいぬが口挟むとは思わなかった
みんな酷く驚嘆して口を閉じた
無理矢理口角をあげている姿にやめろと強く思った
俺の表情を見て、りいぬは手を静かに離した
赤)ごめんね、俺も不安だったの
ちゃんとした居場所が欲しかったから、こんないきなり出会った人達にこんなに大事にされると思ってなかったから
みんな不安だった
大事だからこそ、それが壊れてしまいそうになると行き過ぎた行動を取ってしまう
目の前のことをちゃんと見ようとしない
黄)りいぬごめんっ、勝手にして…
赤)いいよ、ちょっとびっくりしたけど
黄)りいぬっ…泣
遅れて部屋に来たなーくんとじぇるくんは抱き合っている2人を見て少し驚いていたが、どこか安心したような表情になった
紫)…で、その花どうしたの?
青)ぁ、
窓の外は虹が見えていた
その身体が朽ちるまで大事に大切に扱うよ
壊れないように、ずっと一緒だよ
黄)その首輪まだ外してなかったの?
赤)…不安になっちゃうから、笑
青)僕たちがこんなにぎゅ~ってしてるのに?
赤)ん~、そうだけどぉ、
赤)気持ち悪い?
黄)まさか、可愛いよすごく
赤)えへへっ、ありがとう
本当はバットエンドにするつもりだったのに
おしまい
よく分からなくなった