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くれーぷ
『それにしても良く私がチョコ好きだって知ってるね』「いや、知らないよ」
『えー、でも見た感じさ、
チョコめっちゃ蓄えてない?』
『ゆあんくん好きなの?』
「…俺が好き、っていうか…」
「なんか持ってなきゃ、って思うんだよね」
『…へぇ』
俺はチョコは好きではない。寧ろ甘いものは苦手な方だ。
それでも何故だか分からないが、無意識にチョコレートを買い貯めてしまう。
持っていないと、謎の不安に狩られるのだ。
「えとさんがいてちょうど良かったよ。
好きに食べて」
彼女は本当にチョコレートが好きなようで、そう言った瞬間ないはずの尻尾をブンブンと振っているのが見えた気がした。
『ゆあんくん起きて、遅刻しちゃうよ』
「ありがと…」
起きるとそこには朝食にしてもとても豪華な食事が並べられている。
最近しっかりとした食事や生活を送っているのが理由か、寝起きが良くなってきた。
『…あのさ、私が言うことじゃないと思うんだけど』
『そこの職場、本当に大丈夫なの?』
彼女の言った言葉に思わず手を止めた。
『…初めて会った時もさ、時間遅かったし
何よりめっちゃやつれてたじゃん』
「…辞めようとは…ずっと思ってるんだけど
上からの圧で中々言い出せなくて……」
会社のことを話したのは彼女にだけだ。
親にも、友達にも、何も言っていない。
こういう時、彼女にだけは甘えてなんでも言ってしまうのだ。
出会って間もない彼女に。
心を開いている。というより、信頼できるに近いのだと思う。
何が違うのか、自分でも不確かだが本能は分かっているようだ。
「…ま、最近はえとさんのお陰で体調も良いし、
頑張るわ」
『………倒れてからじゃ遅いんだからね』
少し不服そうな、心配そうな顔で顔を逸らす彼女に
俺は微笑みをかけた。
コメント
1件
どんどん仲深まっててお互い気許しててかわいいー🥹🩷etさんがyaくん起きてって起こしてるのも朝食つくってあるのも付き合ってるみたいですき✨️♡続き楽しみ❣️