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第4話「小さな不安と大きなぬくもり」
朝、ことねはいつもより静かに目を覚ました。
「ママ……」
愛がそっと顔をのぞき込む。
「どうしたの?ことね」
「きょう、ちょっとこわいの……」
愛はことねを優しく抱きしめた。
そこへ、風磨たち8人の先生が部屋にやってきた。
「ことね、何か心配なことがあるのかな?」
風磨が優しく尋ねた。
ことねは、うさちゃんをぎゅっと抱きしめた。
「また、いたいいたいするの?」
その言葉に、先生たちは優しい表情になった。
聡がことねのそばに座った。
「怖いよね。心配なことがあったら、何でも話してね」
「ことね、なきむしだから……」
ことねは小さな声でつぶやいた。
風磨はそっと頭をなでた。
「泣いてもいいんだよ。無理に我慢しなくていいからね」
愛も優しく手を握った。
「ことね、今日は僕たちがそばにいるよ」
勝利が優しく声をかけた。
「ぼくもいるからね」
寺西も笑顔でうなずいた。
原はうさちゃんを見て言った。
「うさちゃんも一緒に応援してくれるね」
橋本、篠塚、周杜も、ことねの目線に合わせて微笑んだ。
「怖くなったら、いつでも僕たちを呼んでね」
ことねは少し安心したように、みんなの顔を見つめた。
「おにいちゃんたち、きょうもいっしょにいてくれる?」
ことねが尋ねると、風磨は優しくうなずいた。
「もちろん。みんなでことねを見守っているよ」
周杜がうさちゃんをそっと整えてあげた。
「うさちゃんも準備できたよ!」
ことねは小さく笑った。
「えへへ。うさちゃんもいっしょ!」
その笑顔を見て、愛もほっと胸をなでおろした。
ことねは風磨の白衣の袖を、小さな手でそっとつかんだ。
「ふうませんせい、だっこしてほしい……」
風磨は優しく微笑んだ。
「いいよ。おいで」
ことねをそっと抱きしめると、ことねは安心したように胸に顔をうずめた。
「ここ、あったかいね」
聡も隣で優しく笑った。
「安心できる場所があるって、大切だね」
愛は二人を見つめながら、静かに微笑んだ。
しばらくすると、ことねは風磨の腕の中から顔を上げた。
「ことねね、ほんとはこわいけど、がんばりたいの」
風磨は優しくうなずいた。
「その気持ちだけで十分すごいよ」
勝利も笑顔で声をかけた。
「一人じゃないからね」
寺西、原、橋本、篠塚、周杜も、ことねのそばに集まった。
聡がそっと手を握る。
「みんなで一緒に進んでいこうね」
ことねは小さくうなずき、笑顔を見せた。
先生たちが少し部屋を出ると、愛はことねの隣に座った。
「ことね、怖いって言ってくれてありがとうね」
「ママ、ことね、いいこ?」
「もちろん。泣いても、怖がっても、ことねは大切なママの宝物だよ」
ことねは愛の胸に飛び込んだ。
「ママ、だいすき」
「ママも大好きだよ」
二人は優しく抱きしめ合った。
しばらくして、先生たちが病室に戻ってきた。
「ことね、少し気分転換しようか?」
聡が優しく尋ねた。
「なにするの?」
「みんなで楽しい絵本を読もう!」
勝利が絵本を取り出した。
ことねの顔がぱっと明るくなった。
「やったあ!うさちゃんのおはなしがいい!」
周杜が笑顔で答えた。
「じゃあ、今日はうさちゃんのお話にしようね」
みんなの笑い声が病室に広がった。
しばらくして、先生たちが病室に戻ってきた。
「ことね、少し気分転換しようか?」
聡が優しく尋ねた。
「なにするの?」
「みんなで楽しい絵本を読もう!」
勝利が絵本を取り出した。
ことねの顔がぱっと明るくなった。
「やったあ!うさちゃんのおはなしがいい!」
周杜が笑顔で答えた。
「じゃあ、今日はうさちゃんのお話にしようね」
みんなの笑い声が病室に広がった。
絵本を読み進めていると、ことねが突然、勝利の顔を見上げた。
「おにいちゃん、このうさぎさん、ないてるの?」
「そうだね。ちょっと寂しいのかもしれないね」
勝利が答えると、ことねはうさちゃんを抱きしめた。
「ことねが、ぎゅーしてあげる!」
その言葉に、先生たちは思わず笑顔になった。
「ことねは優しいね」
聡が頭をなでると、ことねは照れくさそうに笑った。
絵本を読み終えると、ことねは風磨の手を握った。
「おにいちゃん、ことねがこわくなったら、そばにいてね」
風磨は優しくうなずいた。
「もちろん。いつでも声をかけてね」
聡も続けた。
「僕たち8人、みんなでことねを支えるよ」
ことねは一人ずつ先生たちの顔を見つめた。
「みんな、だいすき」
その言葉に、先生たちは温かい笑顔を返した。
午後になり、ことねはベッドの上でうさちゃんを抱きしめていた。
「ことね、今日は少し元気になったかな?」
原が尋ねると、ことねは小さくうなずいた。
「うん。もうちょっとがんばれるよ」
橋本が笑顔で声をかけた。
「その気持ち、すごく素敵だね」
篠塚も優しくうなずいた。
「でも、疲れたら休んでいいからね」
ことねは安心したように微笑んだ。
周杜がうさちゃんを手に取り、優しく声を変えて話し始めた。
「こんにちは、うさちゃんです!ことねちゃん、元気ですか?」
ことねは目を丸くしたあと、くすくす笑った。
「うさちゃん、しゃべった!」
篠塚も隣で笑顔になった。
「今日はうさちゃんと一緒に楽しく過ごそうね」
ことねはうさちゃんを受け取り、ぎゅっと抱きしめた。
「うん!ことね、もうだいじょうぶ!」
先生たちは、その笑顔にほっとした。
ことねは、うさちゃんを抱きしめたまま先生たちを見つめた。
「せんせい……あしたも、みんな来てくれる?」
風磨は優しく微笑んだ。
「もちろん。明日もみんなで会いに来るよ」
「ぜったい?」
「絶対だよ」
ことねは安心したように、ゆっくりとうなずいた。
「じゃあ、ことね、あしたもがんばるね」
その言葉に、先生たちは優しい笑顔を浮かべた。
愛はことねの髪を優しくなでた。
「ことね、明日も先生たちと一緒に頑張ろうね」
「ママもいっしょ?」
「もちろん。ママはずっとことねのそばにいるよ」
ことねは安心したように、愛の胸に顔をうずめた。
「ママ、だいすき……」
「ママも大好きよ」
その小さな声を聞きながら、愛はことねを優しく抱きしめた。
夜になり、病室は静かな時間に包まれていた。
ことねはベッドの中で、うさちゃんをぎゅっと抱きしめていた。
「ママ……ねんねするまで、ここにいて?」
愛は椅子をベッドのそばに寄せた。
「もちろん。ことねが眠るまで、ここにいるよ」
「せんせいたちも、あした来る?」
「うん。みんな待っていてくれるよ」
ことねは小さく笑い、安心したように目を閉じた。
愛は眠りについたことねの小さな手を、そっと握った。
その寝顔を見つめながら、心の中でつぶやいた。
(明日も、この子の笑顔を守っていこう)
静かな病室には、ことねの穏やかな寝息が響いていた。
小さな不安を抱えながらも、ことねは少しずつ前を向き始めていた。
そして、明日もまた、新しい一日が始まる。
――第4話 完――
コメント
1件
ええ〜第4話、めっちゃ温かかったです🥺💕 ことねちゃんの「こわい」って素直に言えるの、小さな勇気だよね…!風磨先生が「泣いてもいいよ」って言って抱っこしてあげたシーン、もう胸がぎゅってなった😭✨ ママとの「大好き」のやりとりも本当に尊くて、読んでてこっちまで安心できました。また明日もみんなで支えるよって言葉が、ことねちゃんだけじゃなくて読者にも届く感じがしたなあ… 次話も絶対読みます!!📖💖