自分の無力さと嫉妬から生まれた醜い感情に耐えられなくなって逃げ出そうとしていたのに、セレーネさんに連れ戻されると、息をつく間もないほどの忙しさにただただ身を任せることしか出来なかった。
足手まといになるだけだと背中を丸めていた私の前に、すり鉢と乾燥させたハーブが置かれ、セレーネさんから的確な指示が飛んでくる。
「粉状にすりつぶしたら並んでいる試験管に5グラムずつ入れてね。分離しないようにしっかり振って混ぜたら奥の実験室に運んでほしいの。お願いできる?」
私に選択肢を残した聞き方に少し緊張がほどける。とりあえず今は、目の前の出来ることをやっていこう。そう気持ちを切り替えてすり鉢に手を掛けた。
すりつぶしては運んで、を繰り返しもう何往復したか数えるのを止めた頃だった。
「よし!依頼分の薬、確保で************
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