今から7年前
シャット「はーい、そのポーズで行きましょう」
ヴェルヴェット「どんな感じ?」
シャット「この光具合と服の色がマッチしてていいと思います」
ヴェルヴェット「んー?確かにいいわね…ポーズ変えてみるのもいいわね…」
シャット「分かりました」
当時カメラマンとラジオ司会者を両立していた頃
シャット「撮りマース」
「ヴェル〜」「ここのとこもう少し足上げた方がいいかもしれません」
ヴェルヴェット「おっけー!」
シャット「撮りマース」
パシャッ パシャッ
ヴェルヴェット「あ!本当にいいじゃない!」
ヴェルヴェット「ふーッ疲れたー!」
シャット「お疲れ様です…飲み物どうぞ」
ヴェルヴェット「あ、ありがとう」
「ねぇシャット〜」
シャット「?はい」
ヴェルヴェット「あんたそんなスタイルいいんだからそういうスーツばかりじゃなくて洋服とか和服の方が似合うと思うわよ」
「私が仕立ててあげようか!?」
シャット「フフッ遠慮しときます」
「それに仕事の相方がスーツだから私もちゃんとスーツを着ないとあの人の相方として似合わないんです…」
ヴェルヴェット「へ〜その相方って恋人?」
シャット「え…いえいえ!ただの仕事仲間です!」
ヴェルヴェット「そうなのね…」
「その相方とずっと仕事していたい?」
シャット「え?はい…そりゃもちろん」
ヴェルヴェット「なら早くこれからも一緒に仕事しようって言っときなさい」
シャット「…え?」
ヴェルヴェット「もしかしたら気が変わって違う仕事をするかもしれないでしょ」「それなら言った方がいいと思うわ」
シャット「…そう…ですね…」
「…それでは私は帰らせていただきます」
「では、ごきげんよう」
放送室
シャット「アル?」
『もしかしたら気が変わって違う仕事をするかもしれないでしょ』
シャット「あ…」
紙がありその内容は
ミムジーと一緒に出かけてきます夜までに帰ってきます Byアラスター
シャット「もう…夜だよ…アル…」
その頃アラスターは
アラスター「…しつこいですよ…ヴォックス」
ヴォックス「まぁそんな冷たくすんなよ」
「話があるんだ君にとっても悪い話じゃないぞ!」「酒を飲みながら話さないか?」
アラスター「はぁ…それならここで手短に話してください私はあなたと違って忙しいんです」
ヴォックス「分かった単刀直入に言うと私のチームに入り私と一緒に仕事をしないかと言う話だ」
アラスター「…はい?」
ヴォックス「ラジオよりテレビの方が広がり君のことも大きな存在にできるし悪い話ではないだろう?」
アラスター「お断りします」
ヴォックス「え…?」
アラスター「私はラジオをやっているんですよ」
「第一私にはもうずっと共にラジオの仕事をしていくと決めたパートナーがいるんです」
ヴォックス「でも契約をしていないから…まだできるぞ!」
アラスター「もう出会っときから契約を交わしていなくても共に仕事をすると誓ってるんです!」
「さようなら!旧友よ」
ヴォックス「fuck!!!」
放送室
アラスター「…?シャル!いないのですか?」
シャット「あ…アル…もう夜ですよ…」
アラスター「すみません…ヴォックスに絡まれて…」
シャット「!?ヴォックス…?」
「ミムジーは!?」
アラスター「ミムジーはもう夕方頃には終わってましたがそのあとのヴォックスがしつこくてですね…」
プルルルル!! プルルルル!!
シャット「あ、待ってて!」
シャット「はい…」
ヴェルヴェット「あ、シャット?ヴェルヴェットよ」
「実はね私ヴォックスってやつの会社に入ってて人を集めてるの」
「だからシャット…私の部下として入らない?」
シャット「…はい?」
「ヴォックスの会社って…テレビの」
ヴェルヴェット「あ、知ってんの?どお?入らない?」「あ、今日言ってた相方って人もいいわよ」
シャット「ごめんなさい…ヴェル…私実はもうひとつ仕事をしていて」
「その仕事はラジオ司会者なの…」「だから…テレビ関係の仕事は受けれないの」
ヴェルヴェット「え!?そうなの!?」
シャット「だからカメラマンも辞める…」
ヴェルヴェット「え!?それは無いでしょ!?」
シャット「ごめんなさい…私は裏切れないの…」
「それじゃあさようなら…ヴェル…」
電話を切る
シャット「ごめんなさい…アル、お話の最中に」
アラスター「大丈夫ですよ…ちょっと提案があるのですがいいですか?」
シャット「?いいですよ」
アラスター「契約をしましょう」
シャット「?なんのですか?」
アラスター「今日ヴォックスに言われたんです」
「契約をしていないから他のやつと他の仕事をできると…」
「だから…私以外、ラジオ以外の仕事をできないようにする契約です」
「ですが私と協力する仕事ならラジオ以外でもいいという」
シャット「…分かりました…」「契約は私の魂のことですよね?…」
アラスター「はい…ならいいですか?」
契約書にサインをした瞬間
私の首に絶対に外れない首輪ができた…
シャット「アルはしないんですか?」
アラスター「私は…もう契約できないので…」
シャット「え?なんでッ…」
アラスターが首輪を引っ張る
シャット「あ゛ッ!」
アラスター「私の契約のことはこれから一言も言うな!」
シャット「わ、分かった…アル」
初めて恐怖を感じた
アラスター「…すみませんつい取り乱しました…」
シャット「えぇ…大丈夫…私の方こそごめんなさい…」
アラスター「…言っときますがシャル」
「この契約と首輪…破りたいと思っても絶対にできません…」
「破りたくば私を殺すか自分で死になさい…」
シャット「…は、はい…(泣)」
契約を交わした瞬間私はアルに恐怖心を覚えてしまった
そして…数週間後アルが姿を消した
私のせいだと思った…私が避けていたから
ラジオも休むことにして、ただ地獄をうろつくだけだった
アラスターが姿を消して1年がすぎた頃
突然電話が鳴った
シャット「…はい…」
ヴォックス「あ、やぁシャル久しぶりだな」
シャット「…だれ?」
ヴォックス「ヴォックスだ!分かってるだろ!」
シャット「それでなんの御用件で?」
ヴォックス「いや、アラスターが姿を消して1年がすぎて君はさぞ寂しいだろ?」
シャット「…そうかもですね」
ヴォックス「気分転換に一緒に食事でもどうかと思ってな 」
シャット「…それが気分転換になりますか?」
ヴォックス「いや、金は私がいくらでも出そう車も私がだすどうだ?」
シャット「…お金は大丈夫です。車だけお願いします。それとなにかの行動は私の許可を得てからでお願いします。」
ヴォックス「分かった。いつにしようか」
シャット「…今日でも…」
ヴォックス「じゃあ今日にしよう。よろしくな」
シャット「はい、よろしくお願いします」
数時間後
ヴォックス「ごきげんようシャル」
シャット「ごきげんよう…ヴォックス今日はありがとうございます」
ヴォックス「いや、私の方こそありがとう。まさか話に乗ってくれると思ってなくてな」
シャット「…断るつもりでしたよ、でも久しぶりに外に出たかったので」
ヴォックス「…そうなんだな…どうだ?最近ラジオをやってないと聞いたが」
シャット「えぇやってませんよあの人と一緒じゃないと意味が無いので」
ヴォックス「ソロ活動でやればいいのに」
シャット「つまらないんですよソロなんて」
ヴォックス「…ついたぞ、開けるから待ってろ」
シャット「意外に紳士じゃないですか」
ヴォックス「私はいつでも紳士だ」
シャット「どうでしょうか。車で送ってくれたお礼に1杯奢りますよ何がいいですか? 」
ヴォックス「いや、女性に奢らせるのは良くない」
シャット「いえ、これは女としてあなたにお礼をしてるのではなく友としてお礼をしてるんです。どうぞお選びください」
ヴォックス「…じゃあ遠慮なく」
何時間か話して
ヴォックス「…シャル…」
シャット「ん?」
ヴォックス「なんだか今気づいたが目の色アラスターと同じなんだな」
ヴォックスがシャットの目をじっと見る
シャット「え、?」
ヴォックス「…契約したのか?」
シャット「え、なんで…?」
ヴォックス「契約すると契約者の特徴が見た目に反映すると聞いたことがあるが…まんまアラスターと同じ目だ」
シャット「…言いましたよね?行動に許可を得ると、ずっと私の顔を見るのは許可してません」
ヴォックス「あ、すまない…」
シャット「…大丈夫です…契約はしてますよ…契約をした数週間後に姿を消したんです」
ヴォックス「アラスターが?」
シャット「はい、契約してからアラスターのことを避けてしまって…私が避けて私と仕事をしたくなくて…私のことを嫌いになって姿を消したんじゃないかと思って…(涙)」
ヴォックス「…きっと君のせいじゃないと思うけどな…」
シャット「…どうでしょう…」
ヴォックス「帰るか?」
シャット「はい…」
シャット「今日は…ありがとうございます」
ヴォックス「あぁこっちもありがとうまたな」
シャット「はい…」
ずっと何もしないなんの意味もない7年間をすごした…
アラスターが姿を消して7年後
ヴォックス「7年間も行方不明だった誰かさんがとうとう姿を現した!」
シャット「!」
アラスター「みなさん!!それではラジオの時間です!!」
シャット「!」間違いなく一緒に仕事をしてきたアルの声だ私の大好きな…!
アラスターだ!!
久しぶりに放送室に来た…
シャット「ア、アル!」
アラスター「!!」
「シャル!久しぶりですね!」
シャット「…よかった…」
今すぐにも抱きつきたかったけど彼は触れられるのが苦手だから我慢していたけど…
ギュッ
アラスター「本当に久しぶりですね!お待たせしてすみませんでした!」
シャット「!アル…お待ちしておりました…」
我慢ができずアルの腰に手を回し抱き合った
嬉しすぎて腰を抜かしちゃった私をアルは立ち上がらすのを手伝ってそれでも立てなかった私はアルに抱いてもらい座らせてくれた。
シャット「ごめんなさい…アル…ありがとう…」
アラスター「いえ!びっくりするのも当然ですよ!」
シャット「ア、アル!なんで…突然!」
アラスター「フッ…言わないでください」
シャット「ごめんなさい…もしかしたら…私の事…嫌いになって消えたのかと…思って」
そういうとアルは私の隣に座ってくれた
アラスター「ごめんなさい…理由は言えませんがあなたを嫌いになった訳じゃないんです…」
そう言ってくれて私は安心した
シャット「すぐにでも地獄中でアルの復活を放送しないとね!」
アラスター「そうですね!」
とある日
ルシファー「チャーリー!また遊びに来たぞ!」
チャーリー「パパ!久しぶり!」
ルシファー「お!チャーリーの彼女じゃないか!」
ヴァギー「あ、久しぶりです」
アラスター「おや、ルシファーいたんですか…見えなかったですよ!」
シャット「…誰だっけ…」
ハスク「チャーリーの親父だってよ」
シャット「ルシファー…あぁ堕天使の」
ルシファー「あぁ!この前の猫!」
シャット「…猫?」
ルシファー「?」
「おい猫ちょっと来なさい」
シャット「?」
ルシファー「威嚇するなよ?」
シャット「!?」
鎖が出てくる
シャット「な、なんで」
ルシファー「最初は気づかなかったが一瞬見えてな」「…聞いてるんだろ?アラスター出てこい」
アラスター「……」
ルシファー「お前本当に飼い主だったんだな」
「それよりとても見えやすいな」
「これなら契約をしていることがすぐ分かるぞ」
「なんの契約だ」
アラスター「別に関係ないでしょう?あなたが関わっても意味が無い」
ルシファー「私が聞いてるのは何故こんなに見えやすくしているのかとなんの契約かだ」
アラスター「…私以外とラジオができない契約そして私とずっと仕事をする契約」
ルシファー「本当か…?」
シャット「はい、いい加減首から手を離してくれませんか?」
アラスター「…見えやすくなんてしてないですよ」
「ただあなたが見えただけでしょう?」
ルシファー「いや、見えたのは初めてだ」
アラスター「…首輪をつければもう飼い主がいることは分かるでしょう?」
「行きますよシャット」
シャット「あ、はい」
「王様、 魂を預けるのは全て悪いことではないのですこの契約は私も望んでて受け入れたものであり貴方様が関わったとしても何も変わりません」
ルシファー「まて…飼い主がわかるからと首輪を見えやすくした意味が分からないぞ」
アラスター「しつこいですね…」
アラスターとシャットが立ち去る
次の日
ルシファー「じゃあ!チャーリー!私はもう帰るとするよ!」
チャーリー「もっといてもいいのに!」
ルシファー「悪いなまたなチャーリー!」
ルシファーがホテルを出る
シャット「…あの…王様」
ルシファー「?あー猫かなんだ」
シャット「あの…昨日の…こと…誰にも言わないで欲しいです…」
ルシファー「?なんの事だ?」
シャット「あ、歳ですか……あの、契約のこと」
ルシファー「あー!別に言わないぞ言っても意味ないしな」
シャット「ありがとうございます…」
ルシファー「あぁ、またな」
今のところ契約を知ってるのはヴォックス、ルシファーだけの設定です
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