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九斗
とうとう明日か…世界が崩壊するのは
明日は、人類にとって1番印象に残る日だろう
悪い意味でな
優
「ねぇ、九斗」
「明日俺はどうしたらいいの? 」
九斗
「…」
優
「九斗〜?おーい?」
九斗
「…」
優
「…おーい?」
九斗
「うわっ!?なになになに?」
「急に頭撫でんなよ」
優
「どうした?さっきからずっと上の空だけど」
「明日のことでも考えてる?」
九斗
「そうだな…正直嫌だよ」
「あの日をまた体験するとは思わなかった 」
優
「…そっか」
美夜
「本当に同感です…どこを見ても地獄で、助けてくれる人なんていないと思っていました」
「ですが、そんな時、ドーハスが助けてくれました」
「司令のおかげです、ありがとうございます」
九斗
「俺は別になんもやってないけどな…」
「助けたのは俺自身じゃないし」
優
「そんな事ないぞ、九斗」
「九斗が派閥を作ったおかげだよ」
九斗
「俺が作った訳じゃない…ただ人を沢山集めて、まとめただけ」
優
「それでも助かった人はいると思う」
「俺も現にそうだし」
「ありがとな、九斗」
九斗
「…あぁ」
俺が今までやって来たことはただの偽善だ
この世界に正義なんてない、殺し合いに正義など存在しない
どんな奴を殺そうが、人殺しだ
クズを殺したらクズ以下だ
九斗
「優〜今日一緒に寝てくれない?」
優
「無理」
「じゃ、おやすみ」
九斗
「おいおいおい?」
「今の流れは普通OKするんだよ?」
優
「嫌だって、九斗寝相悪すぎて蹴られまくるもん」
九斗
「それはごめん、悪いとは思ってないです」
優
「さらに一緒に寝たくなくなった」
九斗
「ごめんって〜…今日は頑張って見るからぁ〜」
優
「絶対嘘だ、どうせまた今日も蹴るんだろ?」
九斗
「お願いだよぉ…」
「正直な話、明日が少し怖いんだ」
優
「なんで?てか、九斗に怖いとかあるん?」
九斗
「あるよ、俺の事なんだと思ってるんだ」
優
「いや、俺の中で九斗はめっちゃ強い存在っていうか、怖いものはないってイメージだった」
「だからさっき思ったんだよ、九斗は俺と同じで明日が怖い子供同士…ってな」
九斗
「怖いっていうか、おぞましい」
「結構最悪な気分になる」
「どこを見ても死体、死体、死体…」
「耳を澄ませば悲鳴、モンスターとかの鳴き声」
「少し歩けば殺されるか、食われるか」
「非能力者は生きる術がない」
「本当に地獄って感じの世界」
「目に入る人全員を助けられない 」
「それが怖い」
「俺には、力がない」
優
「別に目に入る人全員を守る必要はないんじゃない?」
「助けようとした、それだけでも十分だぞ」
「俺も助けられた1人だし」
九斗
「優…もしかして」
「俺の事誘ってる?」
優
「お疲れ様〜おやすみ〜」
九斗
「ちょいちょい、ごめん、マジでごめん」
「でも、今のは口説きに来てたよね!?」
「勘違いさせた優が悪いぞ!」
優
「そうだな、すまんな、そしておやすみ」
九斗
「うあああ!もういいよ!」
「勝手に布団入るからな!」
「ていうか、俺の初めて奪ったやつが一緒に寝ないとかどういう神経してんだ」
優
「だ、だから…それは俺じゃない…俺はそんなエッチじゃない」
九斗
「…ここは」
俺はさっきまで優と寝ていたはず
でも、ここには見に覚えがある、ここにいるってことはあいつがいるってわけだ
???
「来たな…人の子よ」
九斗
「お前って性別どっちだっけ…」
???
「貴様、ふざけているのか?」
九斗
「毎回思うんだけどさ、なんでそんな中性的な見た目してんの?」
「お前の姉ちゃんは分かりやすいのにさ」
???
「次はないぞ…人の子」
九斗
「てか、その喋り方だるいだろ?」
「いつも通りに喋ってくれよ、アイロイタル」
「どうせ忘れたんだろ、アイロらしいけどさ」
「この間話しただろ?未来から来たこと」
アイロイタル
「あ、忘れてたわ…すまん」
「そうだったな」
九斗
「そうそれ、俺の知ってる太陽の化身だ」
「それでさぁ、アイロ、この時代の優は俺に冷たいんだよ〜」
アイロイタル
「まぁまぁ、最初はそんなもんさ」
「いずれ時間が解決するよ」
「…って違う!」
「全然我の想像とは違うのだが…!」
九斗
「ごめんなぁ…でも、過去の俺はめっちゃビビってたぞ 」
「なんかいきなりこんな辺り一面暖色系で暖かい空間来てさ、我の武器を探し出せって言われてさ…」
「ねぇ?希望さん?」
「力をやるから武器を探し出せって…強引すぎじゃね?」
アイロイタル
「まぁ、こっちの奴ら基本的にそんなもんだし」
「人間と大差ないさ 」
「てか、九斗って名前可愛らしいね」
九斗
「別に可愛くないだろ…」
「てか、俺は契約内容知ってるからさ、早く契約しようぜ」
「ほら、血ぃ吸って」
(首を差し出す)
アイロイタル
「美味しそうな首…いただきま〜す」
九斗
「俺の血はどう?」
アイロイタル
「凄く安心する味」
九斗
「そりゃ良かったぜ」
アイロイタル
「…プハァ〜、美味しかった」
「契約成立だな」
「能力の使い方は…って分かるか」
九斗
「バッチリだぜ」
アイロイタル
「じゃあ、能力の使い過ぎは控えて」
「またのんびり話そう」
九斗
「うい、ありがとよ」
「また近々来るよ」
アイロイタル
「了解だ」
九斗
「あと五分で地震が始まる」
「みんなちゃんとテーブルの下に隠れたか?」
俺は予めこの後に起きる事をみんなに伝えた
13時57分24秒に大きな地震が始まり、その数秒後に揺れが収まって世界各地の空間に亀裂ができ
そこから異次元の生物がぞろぞろ出てくる
美夜
「はい、問題ありません。司令」
「司令は隠れなくてもいいんですか?」
九斗
「大丈夫、もう契約してきたから」
「美夜はまだなのか?」
美夜
「早くないですか?」
「あ、契約能力だから早いのかもです。」
「私は明日です」
九斗
「そうか、分かった」
美夜
「信頼してますよ、白銀の太陽さん」
九斗
「あんまその名前で呼ぶなよ」
「俺自体は太陽じゃねぇし」
優
「ちょ、2人共緊張感持てよ…」
「震度7か6強なんだろ?」
「なんでそんな平気そうなんだよ」
「下手したらここ崩落するかもなんだぞ?」
九斗
「大丈夫、大丈夫」
「もしもの時は俺が何とかするから」
優
「出来れば事前になんとかして欲しいところなんだが」
九斗
「なるべく力は消費したくない…しんどいから」
力の使いすぎの代償はデカイ
力を使い終わった後の反動が大きい
1回未来で経験した
力を使い終わった後の俺はすぐに倒れ、1ヶ月眠ったままだったらしい
それを今、安全かどうかも分からない状況でやる訳にはいかない
俺が未来に居た拠点なら話は別だ
……っとそんな時だった
「来たか…」
突然…部屋が、ビルが、世界が……揺れた
優
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「無理無理無理無理無理!」
美夜
「あの副司令が…こんなに怯えるなんて……」
優
「おい…!美夜なんで笑ってんだよ!?」
「下手したら死ぬんだぞ!?」
「……お、収まった」
九斗
「みんな、外に出るぞ」
「羽奈、部下達に連絡しろ」
「この部屋の玄関に待機しろと」
羽奈
「は…はひ……」
九斗
「安心しろ、みんな守ってやるから」
「無事にここから出れたら褒美にケツを蹴る」
「だから言われた通りにしろ」
羽奈はあまりの怖さにビビり、失禁
これが普通の反応だ、別に恥ずべき行為ではない
羽奈
「わ、わわ…わかりました……」
「や……約束ですよ…?」
九斗
「あぁ、約束だ」
そうして俺たちはこのマンションから出た
まぁ、外を出れば地獄絵図なんだがな
九斗
「懐かしい光景だな…」
「けったくそ悪いわ、ほんとに」
外に出るや否や、異次元の生物達が人を殺害している、俗に言うゴブリン達だ。
一人一人は弱いが、集団で襲い掛かって攻撃する
まるで、軍団アリのようにな
視線に気づいたのか、ゴブリン達は気色悪い笑みを浮かべながらこっちを向いた
そして、一斉に襲いかかってきたのだ
「悪いが、お前らを相手してるほど俺は暇じゃねぇ」
「優、美夜……頼んだ」
優
「分かった」
美夜
「はい」
羽奈
「お前らァ!極道の力を見せつけろやァァァ!」
ヤクザ達
「ウォォォォォ!」
九斗
東京で1番人が死んだ理由は、飛龍だ
だから俺がまずやる事は、飛龍を殺す事だ
「…やるぞ、アイロイタル」
「光れ、風信子」
そして、何も無いところから光の粒子と共に
腰に日本刀と鞘が生成された
「やっと使えるぜ」
俺は地を蹴り、高く飛ぶ
少し遠くを見ると、体長20m程のドラゴンが空を飛んでいる
まぁ、20mちょいだし、フォンドフに比べたら赤子同然なんだかな
後270mちょいぐらいの所で飛龍が俺に気付いた
「ッチ…んで気付くんだよ」
俺は飛龍に近付きながら、鞘から日本刀を抜いた
「悪く思うな、これも平和の為だ」
「光れ、風信子 石式」
そういうと、風信子は俺から血を吸い、刃先が少し伸びた
飛龍
「グギャォォォォォン」
九斗
「うるせぇな、どんな声帯してやがんだよ」
俺は加速する身体を利用し、時速何kmか分からない速さで飛龍へと近付く
飛龍は炎を吐いて攻撃してきたが
「んなもん効かねぇよ」
炎を切り裂いて更に加速する
…飛龍は炎じゃだめだと気づき、爪を振り下ろしてきたが
「だから、効かねぇって」
風信子で受け流し、風信子をそのまま飛龍目掛けて振り下ろした
「オルァァ!死んだらちゃんと食ってやるから安心しろやカスがァァァァ!」
次の瞬間、飛龍の体は一刀両断になった
九斗
「よっしゃァァァァァ!」
「今夜は焼肉ゥゥゥゥゥ!」
優
「…?上から水?」
「ってこれ血じゃねぇか!?」
[ドゴーン]
優
「…!?これドラゴンか?」
美夜
「下に人がいたらどうするんですか…司令」
九斗
「いいじゃんいいじゃん、居なかったんだし」
「それにこいつを倒したって事は?」
「異次元の生物達が逃げていく」
「さーらーにー?」
「この肉を食べることで異次元の生物達は一生寄ってこないし」
「こいつより格下の奴にしか意味が無いけどな」
「まぁここら辺で1番強かったのはコイツだし」
「この勝負、我々ドーハスの勝利だァァァァ!」
・
美夜
「やっぱ司令って頭おかしい程強いですよね」
優
「俺もあんなこと出来るのかな…?」
美夜
「絶対にならないでください……副司令」
「副司令は…今が、今が1番素敵です……」
「なので……メンヘラ化しないでください。」
優
「なる訳ねぇし…」
【次回へ続く…】