コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
1936年3月24日ベルリン、総統官邸。
ヒトラー「今日の風は冷え込んでいるな。」
まるで今雪が降るかのように冷え込んでいた。
ラジオでは暖房をつけることをオススメされていたほどだ。
ヒトラー「全く、しかし国全体は進んでいる。」
希望(ゆめ)は何時までも何時までも続く。
続く……はずだったんだ。
兵士「総統閣下!急遽お伝えすることが!」
それはまるで燃えるような緊張と共にやってきた。
ドイツ国内で反乱が発生!同時にフランクフルトなどが占領されました!
ヒトラー「……は?」
兵士「我らの味方は全くおらず、居るのはナチ党幹部や古株程度です……」
ヒトラー「なぜ……なんだ。」
ヒトラーはその場で泣き崩れた。
ヒトラー「私は!アーリア民族のために、アーリア民族のために!」
一つ一つ言葉を発することに寒く感じる。
ヒトラー「なんでなんだ!忠臣ヒムラー!マンシュタイン!」
ヒトラー「王族など全て燃やし尽くせば良かったんだ!」
兵士「すぐそこまで敵の手はやって来ております!早く逃げてください!」
ヒトラー「逃げる……?逃げるだと……?」
ヒトラー「逃げるなどできるか!アーリア民族の勝利のためにこれしき乗り越えなけ れば!」
ドドドっ!
鋭い銃声がベルリンを包み込む。
ゲッベルス「ベルリンに残る同志よ!我ら……けを認め……け…………」
ラジオでは宣伝大臣の声が聞こえるが内容は分からない。
4月30日。総統地下壕
ヒトラーの彼女「……」
ヒトラーの子供「……」
ヒトラー「……美味しいよ、ありがとう。」
この食事の時間はまさに恐怖だった。
ヒトラーもその妻も今にも泣きそうな目を子供に見せぬよう必死に耐えた。
そして……
ダンッ!
鈍い鉄の音が鳴る。
側近「……ハイル…」
火が上がる。
その時ナチス式敬礼をバラバラで始めた。みな今後と今に泣きそうだった。
5月1日。
国防軍の誰か「ベルリンにいる子供よ、大人よ。」
国防軍の誰か「いま、ナチスは降伏した。繰り返すナチスは降伏した。」
国防軍の誰か「いまベルリンには反乱軍…いやドイツ軍が人の救助をしている」
国防軍の誰か「生きている人々よ、助けを求めてほしい。」
国防軍の誰か「この放送は一日の朝昼に流れる。」
カッカッカッ……
壇上に登る足音が響く。
ハイドリヒ「全ドイツ国民に告ぐ。」
ハイドリヒ「我々の帝王ヴィルヘルムは今この国の頂点として帰ってきた!」
ハイドリヒ「軍よ!帝王の赤子を守る為に進め!」
ハイドリヒ「赤子よ!帝王とこの国を支えよ!」
ハイドリヒ「帝国は永久に不滅だ!」
帝王陛下万歳!