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「エレン、校内巡りどうだった?」


「あいつに嫌なことされてない?」


ミカサは不安そうな顔で質問攻めしてくる。

「あいつ」というのはきっとジャンのことだろう。

そんなに心配しなくたっていいのに。

俺はそう思いながら、ミカサから少し離れる。


「エレン、なんで離れるの」


「そんなの決まってんだろ。俺が恥ずかしいからだ!」


「大丈夫。エレンは恥ずかしくない」


「いや、恥ずかしいんだよ!」


いくら幼馴染だからってそんなにくっ付く奴いねぇだろ。

それに周りの奴らに見られているのが癪だ。

とりあえず一定の距離を保とう。

俺はそう思い、後ろに一歩下がった。


ドンッ


ヤベッ。誰かに当たっちまった。


「すまん!大丈夫か?」


俺は咄嗟に謝った。ぶつかった相手は金髪の奴だ。


「うん。僕は大丈夫だよ。エレンは?」


「あ、俺も大丈夫だ」


どうやら俺とミカサの名前は皆んな知ってるらしい。

まぁ、遅刻しちまったからな。


「僕ね。朝、見たときからずっとエレンと話したいなって思ってたんだ」


「そうなのか。じゃあ俺たちこれから友達だな!」


話してみたい=友達になりたいって事だよな。

高校で初めての友達ができて嬉しい。


「い、いいの?僕なんかと友達に?」


「あぁ。てか何でそんなびっくりしてんだよ?」


「い、いや何でもないよ。それより僕の名前はアルミン。よろしくね」


「よろしく」


俺がそう答えた瞬間、ミカサが俺とアルミンの間に割ってきた。


「……あまりエレンに近づかないで」


はぁ!?ミカサ、何言ってんだよ。アルミンは友達だぞ。

俺は顔を歪ませてミカサに文句を言おうとすると、そこでチャイムが鳴ってしまった。


ガラガラ


「おーい。お前ら座れー。チャイムが聞こえないのかー?」


教室にケニー先生が入ってくる。少し煽り気味だな。

それにミカサとは気まずい雰囲気になってしまった。


「ミカサはエレンのことが好きなんだねー」


するとアルミンが急にそんなことを言ってきた。

は?好き?そりゃあ幼馴染だし。当たり前だr


「僕もエレンのこと好きだよ」


ビクッ

急にアルミンが俺の耳元でそう言った。


「な、何だよ。急に……///」


「あ、ごめん。つい」


アルミンは照れ笑いをしていた。 いや、「つい」って……。

ふと周りを見渡したらジャンとミカサがこっちを見ていた。

俺は咄嗟に顔を下に向けた。まさか見られてるとは思ってなかった。

恥ずかしい……。


俺は早く授業が終わって欲しいと願うばかりだった。

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面白いわ!😆💕このままガンバ!❤️‍🔥

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