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「………」
騒音が鳴り響く中、僕は再び目を覚ましました…周りの人たちは何か、驚きを隠せないような顔をしていました…まぁ無理はないでしょう…
「お、おい!日向…!大丈夫か?それにその髪って…!」
(あぁ、彼は確か…ソウダカズイチ……僕をヒナタハジメと誤認しているようですね…)
「いいえ、僕はハジメじゃありません……カムクライズルです…」
そこで彼女が答えました…名は確か……ソニア=ネヴァーマインド……
「か、カムクライズルって……誰なのですか? そんな名前……!聞いたことも見たこともありません…!」
「聞いたことがないのは当然でしょう…外部に僕の情報が漏れるわけありませんから…」
「質問はそれだけですか?…ツマラナイ……」
「お、おい…それならあの映像は……!」
(次に問いを投げかけてきたのは……オワリアカネでした……)
「反応を見るに、その映像には僕が写っていたのでしょうか…」
(次は…ナナミチアキ、ですね……)
「…ねぇ、これって物語から大きく逸れてないかな?……なんというか、道を間違えてるような…」
「そう思うのも無理はないでしょう……もともと、僕は出てくるつもりでもなかったですから…」
(…となると、最後の問いをなげかけてくるのは……やはり、コマエダナギトですね…)
「本当は言うつもり無かったんだけど…ねぇ、そのカムクライズルって…希望ヶ峰学園の初代学園長である神座出流から取ったんだよね?…それに───」
(…早く答えた方が良さそうですね……)
「はい、初代学園長の神座出流から名前を取っています…そして、カムクラプロジェクトにより僕が誕生しました…それで、もういいですよね?……モノクマ」
「そういえば……超高校級の才能をほぼ全て持っている僕には幾つかのおしおきがあるんでしたよね?」
僕はモノクマの方は体を向け話しかけました…
「うぷぶ、そうだよカムクラクン…超高校級の才能がない日向クンには、スペシャルなおしおきすら貰えずにバンッ!でも、才能の塊…いわば希望の器のカムクラクンには…残念!*用意できませんでした〜*!だって、まさか本当に自力で出てくるとは思ってなかったも〜ん!…そんでもってクロになるなんてもってのほかだよ!ってわけだから!今回は……おしおきタイムはありませ〜ん!これを楽しみにしてた皆、ごめんよ?」
(あのモノクマは当然のように話していますが…僕に予定を話すときにそんなことを言われた覚えはありません…おかしいですね……)
「そんな話は聞いていなかったはずですが……」
「それに、このままだとゲームが破綻しますが良いのですか?」
僕がそう聞くとモノクマは面倒くさそうに答えました…
「え?あ〜…まぁいいでしょ?もうおしおきシーン見るのも飽きたし…どうせ、君が出てくるなんて展開…視聴者も望んでないって…」
「…そうなると……僕はこの後、どこかへ消えた方がよろしいですか?」
僕がそう聞くと…モノクマはまた楽しそうに話し始めました…
「なーんちゃって!うっそ〜!☆え、まさか本気でおしおきが無いと思いました!?うぷぶ、そんな訳ないじゃ〜ん!」
(…ようやく始まりますね)
《カムクライズルがクロにきまりました。
おしおきを開始します。》
どこか愉快な音を聞き流しながら、僕はモノクマの後について行きました…
(拘束されて、巨大なプレゼントボックスに入れられましたね…)
そんなことを淡々と考えていると…
という音と共に、未来機関十四支部の1人であるナエギマコトが現れました…
(あぁ、助けに来たのでしょうか…そんな事しなくても僕は逃げれるのですが…まぁ、自分から抜け出すのも時間がかかりますし…このまま解放してもらいますかね…)
「マコト…僕を助けに来たのですか?」
そう聞くと自信ありげに彼は答えました…
「うん…!カムクラクンを助けに来たんだ!」
「…ツマラナイ」
よく聞こえなかったのか、彼はもう一度聞き返してきました…
「えっ…?」
「ツマラナイ…僕にとっては、こうなることは想定内です」
…
……
………
そんなことを話しながら戻り、強制シャットダウンを押して戻りました…
それからと言うもの…僕は、いや、俺は…その記憶を引き継いでいないフリをして…ヒナタハジメとして生きることを決めた!
「あ、左右田!どうしたんだ?また何かトラブルでもあったのか?…」
「あ、いやァ…別に大したことじゃねぇんだけどよ…オメェにはいつも頼ってばっかで悪りぃからいいよ」
「…そうか!でも何かあったらいつでも俺に頼っていいんだぞ?」
「あ、あ〜そうだな!…って、居た居た!ソニアさ〜ん!」
そう言って左右田は去っていってしまった!
……なんて小芝居を延々と続けるのは、僕にとって簡単ですが…そうですね、これを見ている貴方たちは……この状況をどう思いますか?絶望的?希望的?それとも、不正解…ですか?