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夢野 ゆみ
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11
ホムンクルス
は作ってはいけない
禁忌の生物だ
帰り道
新人部員はるんるんと絵を持ち帰っていった
新人部員の部屋
「さーてっじっくり見てみよっかなぁー」
ばさりと布をとるとクラリと目眩がした
「うっ」
「ねぇー上手くいってる?」
「わっ動くなっずれるだろ」
「ごめんごめん」
「あれっ
あの人たちがいないでも
楽しそうな二人だったな」
ふと絵を見るととてもよくにていた
「ふふあの人たちの楽しそうな記憶かなれい先輩にでも聞いてみよっ」
少し彼は狐に包まれた気持ちだった
翌日
「れいセンパーイ」
手を大きくふりながら呼んだ
「なんだ?」
振り返り首をかしげた
「昨日こんな事あったんですよ」
昨日の出来事を詳細に話した瞹鵺
「嗚呼わかった後でゆっくりはなそう」
「はいっ」
美術室
あるがままに話し終わった
「そうなんですね」
「嗚呼だから彼の絵は禁忌なのだ」
話し終わり
退室の準備をしているとまた立ち眩みを瞹鵺が襲った
「うっ」
ガラッとっドアが開いて
誰かが入ってきた
「大丈夫?」
誰かが駆け寄りそっと受け止めた
どさん
「間に合ってよかったぁー」
「ナイスッ」
「どーいたしまして
嗚呼そうだ鞄から僕のブランケットとって春先で寒いから持ってきてたんだ」
ごそごそ
黒髪の美しい可愛いピン留めの
青年に渡した
「ありがとう」
そっと彼はかけてあげた
また記憶の青年たちが話していた
紫の蝶の髪飾りの青年
確か愛平とか言ってかな?
が金糸雀色の髪の青年に話しかけていた
確か正矢とか言っていたかな?
「やぁ結果はどう?」
「聞かないでくれ」
「そう」
数分彼らは互いを見つめていた
それからしばらくして
寂しそうな顔をしながら
「あはっ僕呼ばれていたんだ」
そう言って愛平は立ち去っていった
「あれっいつの間に僕寝ていたの?」
「そうだよぉ」
にこりと微笑だ
「うわぁぁぁぁぁ
誰ですか?」
「嗚呼ごめんね
はじめましてだよね
僕は水よろしく」
「嗚呼
よろしくお願いします」
「もう遅いから帰りなぁ
それにれいから全て聞いてるよ
今も過去の事見てたんでしょ」
「はいそうです
そしてお二人はご友人ですか?」
「そうだよぉ」
「そうですか
ブランケット
ありがとうございました」
そういってブランケットを
簡易に畳返した
「どういたしまして」
「それでは失礼しました」
「いいえ
困った時はお互い様だよ」
「さぁー
君たち帰るぞ」
「はぁーい」
「はいっ」
夕暮れ時の校舎を後にした
また瞹鵺は曰くの絵を持ち帰った
自宅
「本当に不思議な絵だなぁー」
ベットによこになり眠った
夢
『あーあっ言わなきゃよかった
突き飛ばされちゃうし
嫌われちゃったし
僕って本当に弱いこだなぁー』
泣きそうな赤く腫れた目を擦りながら上を向いた
「大丈夫?」
絵の少年、愛平に話しかけた
「大丈夫?」
『うんう
僕お友達欲しいなぁー
可愛い子
茶色い髪のオチャメな子』
「なら、描いてみてはどうでしょう?」
『うんっ
それいいね』
「やった」
『なにか方法でもあるかなぁ』
「図書室とかみてみては
どうでしょうか?」
『いいね
それにせっかくだから
びっくりびびりんぼ検定
で知ったなんだっけ?』
「なにか使うんですか?」
『ハーブとお肉を使うんだっけかぁー』
とっ考えていると
夜が明けてきた
『嗚呼、お別れだね
こういう時は確か、バイバイ』
はにかみ笑う姿は綺麗だった
「じゃぁね
またいつか会いたいです」
『うんいいよ』
「ありがとう」
二人は笑顔で手を振りあった
翌朝
「変な夢を見たなぁー」
夢見の悪い瞹鵺はだるそうに
支度をし学校に行った
美術室
「ねぇれい先輩」
「うん?」
見た夢の事を言った
「嗚呼わかったぞ」
とっ立ち上がった
「わぁ何がですか?」
ビクッと小さく飛びながら言った
「ホムンクルスだ」
「ホムンクルス?」
「そうだ
馬糞と人間の体の一部と数種類のハーブを蒸留器入れて密閉して
40日間馬の胎内と同じ温度にして腐敗させその後の透明の人の形をした化け物が現れるそれに血を与えると人間になると言う
だからそれが不思議な力を持っていても不思議ではない」
「そうですね」
「そうとわかれば図書室に行くぞ」
「はい」
図書室
図書室に来た二人はホムンクルスの本を探しはじめる
うーんどこかなぁー?
「こっちにはないです」
「こっちにもないぞ」
本をあまり読まない瞹鵺と
海外のミステリー小説
しか読まないれい
二人が探し当てるのは
難しいだろう
「うーんどうしよう」
「なっ俺はこっちをもう一回見てくる」
「僕はあの怪しげなところを」
瞹鵺がそっちにいこうとすると
怪しげな影が横切っていった
「あれっ
れい先輩?」
(でもこのシャンプーの香りは違うしなぁーあの先輩まさかぁ)
二人はしばらく探したが
見つからずじまいだった
「あーあっ
もう帰りましょう」
「だな」
その時生物学のコーナーの奥から
声がした
「君たちの探してるのはこれかなぁー?」
青年が持つ本には
『錬金術師ノ魔導書』
とっ書かれていた
「それだー水」
「たぶんそうだよ水先輩」
「あっはは君たちの
情報が偏ってるだけだよ」
「そっか」
「納得だ
推理小説を言われれば
すぐわかるんだけどな」
「あははっそうだね」
「俺が好きなのは
アガサ・クリスティの
そしてだれもいなくなっただ」
「そうなんですね」
「まぁ僕が図書委員だか
ら借りておくよ
明日作戦会議しよっ」
「はいっ」
「嗚呼
翌日
「うーんどっかに手掛かりと
隠れ家が一緒になった
部屋ないかなぁ」
「ないですよぉー」
「あっ
そうだ鍵を借りてくる」
れいが鍵を借りに
職員に走っていった
数分し戻ってきたれいが
その部屋まで案内した
「嗚呼
美術準備室ね」
「そうだ
そこなら北沢先生も
使ってたから安心だ」
「そうなんですね」
「嗚呼
開けるぞ」
そういって開けた
キィ
美術準備室
「ごほっごほっ
ほこりっぽ」
「しょうがないだろっ
ほらっマスクやるから」
そういってポケットから
個包装のマスクを取り出し
水にわたした
「ありがとう」
「どーいたしまして、瞹鵺は?」
「大丈夫です」
古びた机の前に集まった三人
そこの上にある
古びた日記帳を開いた
古びた日記帳①
8月31日
もう少しで夏も終わる
彼の子が楽に死ねる
方法はあるか?
俺に彼の子を殺す
覚悟があるのか?
俺は昔から
自分が嫌いで仕方なかった
嫌いで嫌いで
死にたくなるくらいに
親に殴られるのも自分のせい
『何も出来ない』のも自分がいけないから
かすれて読みにくい
書き込みがあった
『ほんと?』
書いた後消しゴム
で消したのだろうけど
シャーペンで書いたのが敗因
だったみたいだ
その次のページに続きが書き綴られていた
古びた日記帳②
嗚呼だめだ
今日も理科準備室は閉まっていた
やはりあそこは入れない
薬品だなも閉まってやがる
そうだ
自分を切ればいいんだ
用意するメモ
縫合糸
針
消毒液
純水
これで
これで少しでも不安がなくなれば
彼の子が
彼の子を殺さずにすむなら
その後は涙で滲んで読めなかった
日記を閉じて
鍵を閉め帰った
翌日、美術準備室
「瞹鵺絵は持ってきたか?」
「はいっ」
そういって丁重にトートバッグ
から絵を出した
絵を古びた机の上に置いた
「僕の推理だと
絵を燃やせば正矢先生が現れる
はずなんだよねぇ
まぁ失敗したら
手掛かりはない振り出しに戻る」
「戻ってきても瀕死の重症だ
どうするんだ?」
「嗚呼そうじゃん」
「それなら
僕出来るかもしれません
結構治療書やドラマなんか
見漁ってるんですよね」
「そうなんだ」
「なら駆けるか」
「だね
じゃあ燃やすよ」
ジジッとっ言う音を立てて燃えていった
燃え尽きると
首筋に大きな傷のある
男性が現れた
「正矢先生だ」
「ねっ」
「直ぐやるよ」
マスクと三角巾をした
瞹鵺が言った
「鍋にお湯沸かすね」
「わかったよ」
「嗚呼俺は道具を探す」
「はい」
「うんわかったよ」
れいはすぐさま
机の上に散乱していた物を退かしながら探した
「あったぞ縫合糸」
その瞬間
縫合糸が机の上を滑り
瞹鵺の目の前にぴたりと止まった
「針もいくぞ」
それも縫合糸に当たり止まった
「ありがとうございます」
道具を受けとっていると
「あちちっ退いて退いて」
水が走って古びた長机に向かい
その後に急いで手に持っている
熱い布巾で机を吹いていた
「もうすぐ
お湯沸くんじゃないか?
道具は俺が預かっておく」
瞹鵺が道具を受け渡しながら
素早く指示を出した
「れい先輩ありがとうございます
水先輩すいません
念のためアルコールでも
吹いてください」
瞹鵺が鍋の温度を
計りに行きながら言った
「わかったよ」
水がアルコールを染み込ませた
布巾で机を吹いている間に
針の入った箱を開けて
沸いた鍋に突っ込んだ
五分して
鍋に突っ込んだ針を取り出し冷たいアルコールで冷ましている間に
れいが吹いた長机に正矢を置いた
瞹鵺は縫合糸の袋を開けて糸を取り出し針の穴に通した
「ふーいくよ」
傷口に生理食塩水をかけてから
縫いはじめた
絶え間なく血が溢れだし
瞹鵺の手を赤く染めていく
ぬるぬるした感触の中
血管や筋肉を探りながら
縫っていった
しばらくして
「縫い終わりました」
「よかった」
「嗚呼見事な物だ」
「でもここまで
血の欠損が激しいと
死ぬ可能性も有り得ます」
「確か正矢先生は
AB型マイナスだ」
「そんな僕はO型だし
あわないかも」
「先輩方お役に立てなくて
すいませんA型+です」
「俺ならいけるかも
B型のマイナスだ」
「なら注射針を探さなくちゃ」
「それなら僕見た気がするよ」
とっ水が走って古びた机を探した
「あったよ
待ってて今作るから」
引き出しにあった
注射器を分解して
上の押すポンプの部分をとり
広げたビニール袋を
外したポンプの部分に巻いて
ガムテープで固定をした
「水っ準備出来たぞ」
紐で手首を縛った
れいが呼んだ
「ありがとう」
血管に注射器を刺すと血が取れた
「すごいです」
ビニール製がパンパンになると
ふらつくと言って
れいは飴を食べながら
横になった
注射器を交換して
正矢に刺した
れいの血の入った袋がどんどん
減っていく
数分して全部なくなってしまった
正矢の手首の傷を
アルコールの付いた脱脂綿で
ふき絆創膏をはった
すっかり夜も暮れたころ
正矢が目を覚ました
「あれっ
絵から出れたのか」
椅子から立ち上がり
回りを見渡すと
物を置くために使っていた
生徒用の机に座り
窓枠に肘を付いた
れいが居た
「先生ヒントをください
彼はいやあれは人じゃない
彼奴の絵は
何処にあるんですか?」
れいはにこりと微笑み聞いた
「知らないな
でも何かにかくしているはずだ
そう言えば最後にイーゼルに置いてあって描き掛けなのは
森の中の湖の絵だ」
「ありがとうございます」
ひょいっと立ち上がり
そのまま行こうとした
「待てっ俺も行く」
「わかりました
道連れ、
いや探す人は多いほうがいいですからね」
「嗚呼」
美術室
「何処だ」
「此方にもありません」
二人で探しても見つからずじまい
諦めかけたとき
棚の上から一枚の絵が落ちてきた
「わっ」
「れいくん
怪我はないかい」
「大丈夫です」
「後は燃やすだけですね」
二人がきずかないが
人が入ってきてた
「それだけならいいですね」
「うわぁぁ」
「うっ生か」
「この絵返してもらいますよ」
「あえなく嫌なもので」
「いきますよ」
廊下
二人は走りながら理科室へと向かった
いきも絶え絶え追い付かれそうになった時誰かが現れた
「くふふ
君たちまだ諦めちゃだめだよ」
「水」
「水くん」
水がかっこよく回し蹴りを決めた
「ぐぅぅ
絵になってしまえ」
不思議な光をヒラリと避けると窓枠に乗り跳躍した
狙うは首
でも少しの隙で絵に変えられて
しまった
「あははっ
ここまでか」
薄暗い廊下は
何処までも続くようだ
「見ぃつけた」
「このやろぉ
れいくんは先にいっててくれ」
「わかりました」
そういって別れた二人
薄暗い廊下
音もなく背後に近付き
果物ナイフを滑らせようとしたが
書いて具現化されてしまった
中華包丁で防がれてしまった
後ろに下がり
受け身を素早く取った
「この陰湿な攻撃真似したいくらいですよ」
「それは後光栄で」
しばらく刃物のぶつかる音が響き渡った
「これで終わりです」
「くっ」
攻撃を防ぎきれず
正矢も絵にされてしまった
理科準備室
何とか理科準備室に来た
れいふと机を見ると
古い日記帳があった
かわいらしい
ウサギがついていた
なにかヒントがあればと
めくってみるとこんなことが書いてあった
8月31日
今日もつまんない
お友達がほしいな
なら作ってみよう
理科準備室なら誰も来ないしね
材料いれるのめっちゃ臭かった
でもこれでお友達が出きるならいいな
9月31日
やっと動いてくれた
もう少しで完成だ
血はどうしよう
僕切るのも怖いし
そうだあそこにいけば
血をゲットしてきました
正矢のだけど
出きるかなぁ
ホムンクルスの名前は
生なんか響きがいいから
とうどうも名字にして
絵を描いて
この子になるんだよって
しよーとっ
10月18日
完成したよ
おしゃべりは楽しいな
正矢嫉妬してくれて
嬉しいな
このまま三人で
お友達出来ないかな?
ここで日記帳は終わっていた
「そうかわかった
北沢先生と彼の化け物同時に燃やせば消滅するはず
まず絵を取ってこなきゃ」
ガラリとドアが空いて警戒の姿勢をとるが入ってきたのは
瞹鵺だった
「これですよね」
「それだよく見つからなかったな」
「くふふっ
簡単ですよ
さっ化け物がくるまえに
燃やしましょ」
「そうだな
ついでにお前もな」
「えっ」
困惑する瞹鵺の手を捻りながら拘束した
「いっ
くそっいつからばれていた」
「大分前からだよ
曰くときいても離さないし
それにホムンクルスに見つからず絵を取るなど不可能に近い
それに彼の手術の真似事も
真似事にしてはうますぎる
さぁなにが目的だ」
「それは
それは愛平さんの
恨みを晴らすだめだ」
「怨霊め」
「所詮泥の絵の器など
脆すぎるだから
本当の人間になるために
乗っ取たのだよ」
れいの拘束はあっけなく振りほどかれてしまった
すぐさまれいは受け身を取ると
瓶に入った塩を手に取った
「返せ
俺の後輩を」
れいが瞹鵺目掛けて塩を投げつけた瓶が割れると共に
塩が赤く染まり
大蛇のようにうねった
うねる大蛇にポケットに入っていたマッチを擦って投げつけた
ゴォォと言い
燃え盛った
夜明けを告げる太陽が上り
全てが消え去った
「瞹鵺、瞹鵺」
「れい先輩ここは
音楽室から記憶がなくって」
「大丈夫だ」
「そうですか」
翌日
正矢先生はその後救急車で運ばれて入院したしまった
正矢先生はずっと眠っていらっしゃる
俺は学校が終わると
毎日病室によって
語り掛けてあげている
水は瞹鵺と仲良くなり
遊び回っている
病室から
公園が見えるから
そんな瞹鵺と水が遊び回っている姿を見るのがすきだ
俺はしゃくりと北沢先生のために剥いた林檎を頬張った
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