テラーノベル
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本作品はフィクションです。登場する人物、国家、団体、地名、事件等は概ね架空のものであり、実在のものとは設定や経緯が大きく異なります。
本作は史実とは異なる世界線(パラレルワールド)を舞台としており、現実の歴史・国家・出来事とは異なる設定で描かれています。
どうか先入観にとらわれず、一つの創作世界としてお楽しみください。
なお、本作品は戦争・暴力・特定の思想を美化、肯定、推奨するものではありません。
おい!ここも持たないぞ!」
「下がれ下がれ!奴らに噛まれたやつは躊躇するな!殺せ!」
「隊長!一人やられました!」
「介錯してやれ」
「乗れ!乗れ!この駅は捨ててアークに戻る!」
「了解!」
2021年2月13日
人類は、この日初めて”未知”との接触を果たした
未知は試練だ
未知は希望か
未知は《選択》だ
極夜の北極。
まだ時計は昼を指しているが、暗い空には無数の星が美しく輝いていた
そんな中一人の男がタバコに火をつけていた
「おーいアウリス!そんなとこで何やってんだよ」
「何だよシュバルツァー…お前も吸うか?」
アウリスはタバコを咥えながら一本差し出した
「タバコか…高かったろ?まあせっかくだしな…
一本くれや」
「ほれ」
アウリスはタバコを一本、箱から取り出してシュバルツァーに渡した
「お前ジッポ持ってたっけ?」
「この軍でジッポを持ってないのは凍え死ぬのと同義なのを忘れたのか?」
シュバルツァーはそう言いながらポケットの中からライターを取り出しタバコに火をつける
「ハハハ…ジョークとしては上出来だな?」
アウリスは白い煙を輪にして吹きながら苦笑した
「こうしてゆっくりタバコを吸うのは久しぶりだな…」
アウリスが感傷に浸っていると、
「アウリス、お前明日非番だっけ?」
シュバルツァーがふとアウリスに問うた
「非番だがどうした?」
「非番なら一緒に酒でも飲もうかとね」
「なんの酒がある?」
「いろいろ取りそろえてあるぞ」
prrrrrrrrrrr…
「ハッシュ…お前か?」
「あっ俺だな」
シュバルツァーはポケットからスマホを取り出した
「はい、ハニー・シュバルツァーです。
はい…はい…えっ中将…本当ですか?」
「アウリス…残念だが明日も仕事になるぞ」
「またヘルハウンドの仕事か?」
「どうやらそうみたいだな、とりあえず司令室に行こう」
二人は吸い殻を雪へ落とし、靴で火を消した。 兵舎の玄関口では二人の警衛が直立し警備していた。
「ハニー大佐!アウリス中佐!」
片方の警衛が背筋を伸ばし二人に敬礼をした
「あぁ曹長か仕事お疲れさん、ほれ」
アウリスはそう言いながらタバコの箱を警衛の片方に投げた
「あ、ありがとうございます!」
「いいってことよ」
二人は兵舎の廊下を足早に進み、やがて司令室の前へとたどり着いた
「ハッシュ…どっちが開ける?」
アウリスはシュバルツァーにそう問うた
「まあ、俺がやらないといけんだろう」
ガチャ
「失礼します!」
「来てくれたか、二人とも。
座る時間も惜しい、早速だが本題に入ろう」
基地司令の中将がテレビの電源を入れる。 壁掛けのモニターには、偵察機が撮影したと思われる航空写真が何枚も映し出された
「中将…これは何ですか?」
少しの沈黙のあと、中将は口を開く
「大佐…君は異世界を信じるかね?」
中将はハニーに聞いた
沈黙が流れる
「異世界があるのならば面白いと思いますが…」
ハニーは答える
「中佐は?」
「私としては非科学的ですのでなんとも…」
アウリスが答えた
「そうか…あの写真は我々の常識では説明できないものだ」
「中将…説明をください」
アウリスが怪訝そうな顔をする
「今朝未明、北緯82度東経18度地点、つまりこの島だな。この島には山があるだろう?そこの麓に謎の構造物が発見された」
中将の言葉は一つ一つが重かった
「最初は、民間の家を疑った…だが思い返せばこの島は軍関係者のみしか入れない…仮設住居も疑ったが建設記録がない…つまりは虚空から現れた…私はそう思っている」
ハニーとアウリスは顔を見合わせた
「中将、今回の仕事はこの構造物を調べろと?」 ハニーが口を開く
「正確には、内部調査だ」
アウリスがまた怪訝そうな顔を浮かべる
「中将、危険度は?」
「かなり高い…だから優秀な元ヘルハウンド隊員に来てもらったのだよ」
中将は少し笑いながら答える
「アウリス…諦めろ、この島での特殊部隊の経験を持っているのは俺達だけだ」
ハニーは苦笑しながらアウリスを諭す
「はぁ…中将、ボーナスは弾むんですよね?」
「生きて帰ってきたらな」
「中将、装備はどうするんですか?」
ハニーは問うた
「武器弾薬に車両、何でも持ってけ。それくらいの危険度だ」
「了解。ちなみに内部に車両は入れますか?」
「偵察機からの情報では開口部は幅10メートル高さ5メートル程度だそうだ」
「わかりました」
二人は中将に敬礼をし、司令室を後にした
「ハッシュ、準備終わったら仮眠取ろう。昨日から寝てないんだよ当直で」
「わかったわかった」
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武器庫
「ハッシュ、LAVの鍵だ。」
アウリスは装備課から受け取ったLAVの鍵をシュバルツァーに投げた
「わかった、武器庫の横に回すよ」
「さて、と…中将は何でも良いと言ってたからな…豪勢に行こうかね」
そう言いながらアウリスはLAVに積み込む用の武器と弾薬を選び始めた
アウリスは初めに小銃を手に取った
「連邦の新型か、弾薬は……7.62×46ミリか…対人には十分だな。」
アウリスは悩む
「弾薬は…徹甲弾と曳光弾しか無いが…比率だよなぁ…」
そう呟くと、アウリスは曳光弾を5発、続いて徹甲弾を25発、慣れた手つきでマガジンへ押し込んでいった
「最後の5発は曳光弾じゃないとな、交戦中はパニックになりやすい…交換の合図がないといけない…師匠に習ったな…」
ブロロロロロ
低いエンジン音が外から聞こえてきた
「アウリス、車回してきたぞ。」
シュバルツァーはそう言いながら車から降りてきた
「武器はアサルトとスナイパー、それに対戦車火器ぐらいでいいか?」
「問題無い……と言いたいとこだが…LAVの銃座も決めないと」
シュバルツァーはそう言いながらLAVを指差す
「20ミリでも積んでくか?」
アウリスはそう言いながら武器棚から重量20キロもある20ミリ機関砲を抱え上げた
「相変わらずよく持てるよな…まあいい、持ってこい!取り付ける。」
シュバルツァーは20ミリ機関砲をLAVの銃座に取り付けるべく、LAVの上にのぼった。
「やっぱりウチの国のLAVは車高高いよな」
「落ちるなよー」
アウリスはそう言いながら重量20キロの機関砲を持ち上げて、シュバルツァーに手渡す
「アウリス!工具箱!」
「はいはい…わかったわかった」
アウリスは少し走りながら工具箱を持ってきた
「LAVは任せたぞ」
「任された!」
「次は対戦車火器か…」
アウリスはLAVを横目に武器棚を見上げる
「やっぱりロケランか?」
棚に手を伸ばすが、少し考える
「いや…相手が装甲目標とは限らないしな」
棚の奥を見る
「無反動砲もありかな…」
棚のそばの弾薬ケースに目を向ける
「問題は弾だよな…」
ケースを軽く叩く
「重いし1発1発がかさばるけど…価値は高いからな…」
しばらく考え込む
「よし、持ってくか」
そうつぶやいて無反動砲の弾薬ケースを持ち上げる
重い
重いが20ミリ機関砲に比べればどうということはない
「お前は戦争でもするつもりか?」
シュバルツァーが笑いながら聞いてくる
「手札は多い方がいいだろ?」
「それもそうだな。」
シュバルツァーはなにか思い出したようにアウリスに聞く
「爆薬はどうした?」
「悪い忘れてた」
ハハハと笑う中でも2人は着実に準備を進めていく
「と言うかなに用意したんだ?」
シュバルツァーは問うた
「あ〜アサルト2挺だろ?スナイパー1挺に無反動砲1つと携帯式熱誘導型地対空ミサイルだな。あとは弾薬と偵察ドローンだな」
「地対空ミサイル忘れないのに爆薬は忘れるのかよ」
シュバルツァーは呟く
「空を見るのは国のお布施だろ?」
アウリスが答えを返す
「仮眠とったら行くぞ!」
「了解!」
コメント
1件
「未知とはなんだったのか」第1話、読み終わりました。冒頭の一文で「これはただの日常じゃない」と一気に引き込まれましたね。アウリスとシュバルツァーの軍人同士の軽妙なやり取りが、状況の重さと対照的で好みです。装備選びの細かい描写(曳光弾の配置や無反動砲の選択)から、二人の経験値と緊張感がひしひしと伝わってきました。異世界の構造物って何なんだろう…伏線の張り方が上手いです。続きが気になります!
#ミリタリー
ウーパールーパー
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