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文久時代 (1863年) 1月
「はっちゃん、おはよう」
「はるちゃん、おはよう」
私達は朝餉の支度をしていた。するとお初がどこからか聞き入れた噂を私に話してきた。
「はるちゃん知ってる?試衛館の皆、京都に行くみたいよ」
「え!本当に?なんで?しかも皆?」
何かすごく気になってきた。総司の体調もあれから熱が出たり咳は軽くなるも完治せず。朝餉運ぶ時に勇と歳三に聞こうと思い支度を続けた。
勇と歳三がいる部屋に朝餉を運び、
「失礼します。朝餉お待ちいたしました。」
「遥、おはよう、入れ!」
目の前に運んだ時に聞いた。
「お兄ちゃん話があって…」
「どうした」
「噂で聞いて、これから忙しくなるの?京都が何?」
「噂は早いものだな。あぁ、そうだ、これから忙しくなる。14代将軍 徳川家茂 が京都で朝廷と話し合いをする事になってな、この上洛による将軍警護の為の浪士組を、去年に募集をしておった。後1ヶ月後に我々試衛館から8名が京都に行く事になった。」
「私も行きたい。私も昔から練習してきた。何かの役に立てるかもしれない。」
「お前が来ると邪魔だ!」
「まぁまぁ歳、いいじゃ無いか、遥!やってみろ!」
「近藤さんは遥に甘すぎる。」
「っははは」
「ありがとう!」
私は邪魔にならないように役に立てるように。と心に決め部屋を出た。
朝餉の片付けてを終えて、お茶を縁側に運び山南さんと平助とお茶の時間を過ごす。
「山南さんも平助も、京都へ行くの?」
「うん行くよ」
「俺も行くよ」
「そっか。私もついて行く事になったの。」
2人は声を合わせて、えっ?と言った。
「ダメだよ。遥は女子だよ?危ないよ。女子はいろんな意味で狙われやすいんだから。」
「ありがとう山南さん。でも私ね、皆に迷惑かけてばっかりだし、付いて行って何か役に立てるかもしれないでしょ?役に立てさせて欲しい」
「俺は遥を守る隊にならないと」
「平助もありがとうね!」
「さぁそろそろ仕事するね!」
立ち上がろうとした瞬間、後ろから歳三に呼ばれ、部屋に向かった。