注意喚起は1話目を
病室の白
ほとけが倒れたのは、八月に入ってすぐのことだった。
重い病気だった。ずっと隠していた。
「なんで……なんで言ってくれなかったんだよ」
「言ったら、きっといふくんが笑えなくなるから、?笑」
「バカじゃん……俺のこと信じてなかったのかよ……」
「違うよ。信じてた。だから、こうして最後まで笑ってたいんだ」
病室で過ごす日々の中で、ふたりはそれでも恋人だった。
「いふくん、ひとつだけお願いがあるの」
「なに」
「最後の日、笑ってバイバイしてくれないかな、?僕、泣き顔じゃなくて、いふくんの笑った顔が見たい」
ほとけの顔に少し涙が浮かんでた。
コメント
1件
この2人の会話だけでもう泣けてきます、🥲︎最高すぎます!